花の大長山(福井県)
UPDATE 2023-07-12
【日 程】 2023/06/24(土)
【参加者】 会員8名
【コース】 大長山・赤兎山登山口ー小原峠ー苅安山ー奥大長谷の頭ー大長山 ピストン
【記 者】 Mt.Boku
小原林道料金所ゲートの名物おじさんによると、道路開通直後と比べれば、この日は赤兎山に訪れた人はまだ少ないらしい。今回のお目当ては初夏の花と白山だったけど、あいにくの曇り空☁️白山ドーンのはずが💦雨降らないだけマシか💧
この時期の天気と花の開花のタイミングは難しい。1週間違うとお目当ての花(ツバメオモト、サンカヨウ)は終わっていたり、会いたいお花たちはツボミだったり。特に今年はどこも2週間ばかり花が早いようで💦それでも駐車場でササユリのお出迎えでいきなりテンションあがったり、振り返れば赤兎山の山容を眺めることも出来たし、この日一番の急登を登りきった山頂直前で一輪のニッコウキスゲを見つけた時は疲れも吹っ飛んだ❤
登山道わきにはナルコユリやユキザサ、結実したサンカヨウやエンレイソウ、ツバメオモトらしき葉っぱと花ガラ、ウスギョウラク、タニウツギ、あまり注目されないナナカマドの花、あと2~3日で咲きそうなつぼみのササユリ、足元にはアカモノ、ゴゼンタチバナ、コイワカガミ、バイカオウレンの葉っぱ、ツマトリソウ、マイヅルソウ、ギンリョウソウ、そして山頂のニッコウキスゲ等々、結構な種類のお花たち、植物観察にはことかかない。
貸し切りの山頂付近ではニッコウキスゲが咲いていてじっくりお花見をした後は、ガスのかかったあたりに白山を想像しながらランチ。アップダウンを繰り返してきた道を戻るけれど、やはり下りは楽である。あっという間に小原峠に戻ってしまった。ほとんどの人は赤兎山へ向かったようで、小原峠より上で出会った人は少なく、駐車場に戻ったころには車はほとんどなくなっていた。超人気の赤兎山と小原峠までは同じルートなので、人の少なさにちょっと拍子抜け。気合を入れて持って登った京都府山岳連盟の広報誌もあまり配れず、ゲートのおじさんに託して帰路に就いた。
見ごろを逃した花たちも、つぼみだったり、結実して若い実をつけたり,朝ドラの万太郎じゃないけどひとつの植物のいろんな時期を見るのもまた楽しい山行だった。
お花と湖とジブリを楽しめた三十三間山
UPDATE 2023-06-14
【日 程】 2023/06/10(土)
【参加者】 会員10名+体験1名
【コース】 倉見登山口~三十三間山~轆轤山~黒龍大明神~倉見登山口
【記 者】 たくみ
福井県若狭市と 滋賀県高島市の県境にある三十三間山へ行ってきました。山名には諸説ありますが、京都の三十三間堂の棟木を山中から切り出したことに由来するとも言われています。
倉見登山口には20台ほど置ける無料駐車場にトイレも完備(協力金100円)されています。登山口から林道を抜け、涼しげな沢沿いを歩きます。風神の滝でマイナスイオンを浴びた後は、樹林帯に入り山頂までひたすら登りです。木々の間から指す日差しが心地よいですが、蒸し暑さで汗が止まりません。ホッコリ手書きの看板やかわいいお花に元気をもらい、みんなでワイワイお喋りをしながら稜線へ出ると、一気に展望が開けます。
三方五湖や若狭の町、若狭湾や雄大な山並みを眺めながらの気持ちいい稜線歩き。すばらしい景色にウットリしました。山頂は木々に囲まれていたので、少し降りて見晴らしの良い場所でランチタイムです。日差しもそれほどきつくなく、心地よい風が吹く中、フカフカの芝生の上で少しお昼寝するメンバーも。気持ちよさそうでした。
ランチ後は轆轤山(ろくろ山)へ。大きなアップダウンもなく、眺望も良いので、食後の重たいお腹でもなんとか気持ち良く歩けました(笑)。山頂は開けており360度の素晴らしい展望でしたが、風をまともに受けて何度も帽子が飛ばされそうになりました。こんな環境でも樹木は低い姿勢でしっかり根を張って、健気に花を咲かせていました。遠くから見えた地面の丸い模様はコケの群生で、こちらもよく見ると小さな花を付けており、素敵なアートに見えました。
下山路はジブリ感のある巨岩や御神木(岩)などの見どころもあり、意外と楽しめました。そこを過ぎると、あとは駐車場まで長〜い林道歩きです。ここが地味に疲れました。
登山道には小紫陽花やアブラギリ、エゴノキ、ヤマボウシなど、この時期ならではのお花が見られました。雲が多めでスッキリ快晴とまではいきませんでしたが、梅雨の時期にしては上出来なお天気。
予定より早く下山できたので、帰路途中の道の駅若狭熊川宿で行列に並んでバナナシェイク「サンキューバナナ」を堪能。お土産に焼き鯖寿司も購入し、心もお腹も満たされた一日になりました。
下って登っての山行【久須夜ヶ岳〜蘇洞門】
UPDATE 2023-04-23
【日 程】 2023/04/23(日)
【参加者】 会員7名
【コース】 エンゼルライン山頂駐車場ー久須夜ヶ岳ー山頂駐車場ー蘇洞門入口ー大門小門ー蘇洞門入口ー山頂駐車場
【記 者】 晴れ女TS
登山といえば、山に登って降りる。それが一般的な登山。でも今回は「降りてから登る」というちょっと珍しい山行を楽しみに行ってきました。
福井県【久須夜ヶ岳(くすやがたけ)】
スタート地点はエンゼルラインというドライブロードの駐車場。山頂駐車場があるので、そこからのスタートです。
事前情報から空いている駐車場だと思っていたのですが、行ってみると予想以上に沢山の車が集まり、駐車場に入るのに行列が。しかもよく見てみると同じ車がズラ〜ッと。着いてみてわかったのですが、ちょうどこの日、この車を愛する人たちの集まりが催されていたのでした。
駐車場を埋め尽くす同じ車種の車。景色のいい展望スポットなのに全然景色を見ている人がいない。みんな車を眺めている。かなりビックリしたのですが、こんな珍しい状況もなかなかないもので。そんなハプニングも楽しみつつのスタートとなりました。
山頂駐車場の標高は600m。そこから目指す久須夜ヶ岳の山頂(一等三角点)は618.69m。行ってみると片道10分もかかっていない。過去最短の山行か?!?!
いやいや、ピークは踏んだのですが、これが今日の目的地ではないのです!ここからが本当の目的地へ。
もう一度駐車場に戻り、そのまま通りすぎて、登山口へ。
目指すは名勝【蘇洞門(そとも)】
北西に向かって、海岸に向かって、ひたすら下って行きます。
蘇洞門までの山道は、美しい新緑を楽しみながら急な斜面を降りたり細い道をトラバースしたりしながら進んで行きます。目的地が近づくにつれ徐々に増していく空の青と海の青の濃さに、思わずテンションも上がって行きます。
いつものようにお喋りを楽しんでいるうちに、気がつけば最初のスタートから約2時間。ついに蘇洞門の「大門・小門」と呼ばれる地に到着しました。
大きな岸壁にまるで門のように空いた穴は「海食崖(かいしょくがい)と言って、波の浸食作用によって出来た洞穴です。自然のパワーと美しさを感じる場所でした。
すぐそばにある「吹雪の滝」もまた素晴らしい。
お昼休憩を取ったり写真を撮ったりしていただけですが、気がついたら1時間ほどそこに滞在していました。これはいつもの山行から考えると異例の長さの休憩時間です。でも後から記録を見て気づくまで、そんなに居たとは感じられないほど、楽しい時間の流れはあっという間でした。
青い海と青い空がすぐ目の前にあって。
運のいいことに、私たちだけのほぼ貸切状態。贅沢すぎる時間でした。
行きがひたすら下る…ということは、帰りはひたすら登り。しんどいと言いつつもさすがは健脚のメンバー、サクサクと登り標準時間よりも早く予定よりも早くでスタート地点に戻ってきました。
蘇洞門への一般的な行き方は、「蘇洞門めぐり」という遊覧船があるので、海側から行くことができます。私たちも、せっかくなのでと下山後(登山後か?!)にこの遊覧船を楽しんでから帰る予定をしていました。
ところが、前日もこの日も海上状況が不安定で、遊覧船は全便欠航。こんなに良いお天気なのに…
非常に残念ではありますが、これが自然の厳しさです。私たちの思い通りにはいかないのが自然というもの。
でも問題ない。
船が出ない?それがどうした!
私たちには、自力で行ける足があるのだ!!
普段から船が出ないこんな日は、時間をかけて歩いた人だけが堪能できるという贅沢。
お天気にも恵まれ、素晴らしい山行になりました。
たまにはこんな珍しい山行もいいもんですね。
「高岳」 常神半島を歩く
UPDATE 2023-04-22
【日 程】 2023/04/16(日)
【参加者】 7名
【コース】 漁港近くの登山口・・・P82・・・高岳・・・常神集落・・・駐車場
【記 者】 KANGETU
常神半島の尾根を活用した古道を歩いて、半島の先端にある高岳を目指す。
常神漁港近くの登山口から、石積みが何箇所もある道を登る。痩せたコルに出ると北側は断崖となり、海へと落ちている。もろに風が当たり日本海は荒波だが、ここは絶景ポイント。西に向きを変え、自然林の中アップダウンを繰り返しながら進んでいく。展望はないものの木々の間から光が差し込んで明るく、広い尾根歩きは気持ちがよい。前に前に進むのみ。
『燈台へ450m』の標示のあるコルから九十九折れ道を、眼下に見える海の景色を楽しみながら登って、高岳へ。この山頂に立って眺めてみると、常神集落は稜線に包み込まれるような地形の中にある。地元の方に海は穏やかだと聞いていたが、納得である。ここには、燈台も設置されている。コルに戻り、常神集落へと続いている細いジグザグ道を下って下山する。
機会があれば常神社から歩いてみたいし、青の洞窟にも行ってみたい。そして、海の幸も楽しみたいなあ。
福井県の文殊山へカタクリに会いに
UPDATE 2023-03-28
【日 程】 2023/03/27(月)
【参加者】 会員4名
【コース】 二上登山口~小文殊~大文殊(山頂)~奥の院~橋立山~往路ピストン~二上登山口
【記 者】 ひろさん
お花の好きな人この指とまれ! で、とまっていただいた4人で、福井県の文殊山へカタクリに会いに行ってきました。
文殊山は、福井市にある越前五山の一つで標高365メートル。文殊菩薩のまつられる信仰の山で、日本百名山の著者である深田久弥氏が生まれ育った地元でよく登られた山であり、頂上のお堂には同氏が中学時代に仲間と書いた落書きが残されているそう。春のカタクリをはじめとする花や秋の紅葉が美しく、いつ訪れても地元愛を感じる「ザ・里山」といった感じの素敵なお山です。
今年は、春が駆け足でやってきて、あっという間に過ぎ去っていきそうな勢い。花好きにとっては忙しく、わくわくする季節であり、ちょっと早いかなと思いつつ、まちきれずの山行です。
二上登山口駐車場に車を停めてスタート。前日までの雨で登山道はぐちゃぐちゃ。特に奥の院から橋立山への道では足を置くとスケート靴のように滑り出す。こんな所でこけたくないと慎重に歩いていたが、慎重すぎたか、不覚にも尻餅。念のため車に積んできた替えのズボンが役立つことに。
本日メインのカタクリさんは、登りではほとんどつぼみでしたが、下山時には開いていてくれた。お日様の力ってすごい。
ただ、春の妖精さんたちはみな恥ずかしがり屋さん。うつむいていてこっちを向いてくれない。地面が乾いていれば地面にはいつくばって写真を撮るところだが、今回は泥々でそうもいかない。それでも何とか美しい姿を写そうと夢中になる私たち。そんな姿を冷静に見つめていたF女さんがぽつりと一言「カタクリをこうしてキャーキャーいいながら喜んでいるのは京都の人だけ」。確かに、今日は平日で、ほとんどが地元の毎日のお散歩姿の方たちばかりで日常の何気ない様子でした。
当初、文殊山の後、下市山にも行く予定でしたが、頂上の大文殊で出会った地元の方から「下市山、な~んもないよ」の一言で、文殊山を下りた後は、美味しいもの食べてゆっくりしようということで全員一致。
ネットで調べた帰り道の鯖江市にあるケーキ屋さんに寄り道して帰りました。ちょっとお高めで上品なケーキでしたが、無農薬のハーブティーやコーヒーなどの飲み物と見た目も美しいケーキで、平日にとびっきり贅沢な時間をいただきました。
山って、人それぞれいろんな楽しみ方がある。がっつり歩くのもよし、今回みたいに花を目当てにゆっくり歩くのもよし、チャレンジャーで高みを目指すのもよし。山岳会は、さままざまな思いと個性をもった方たちが集まって、個人個人では味わえない出会いと経験を重ねられる良さがあると思います。今回は、はじめてM原さんにお会い出来て嬉しく、まだ一度もお会いできてない会員の方ともご一緒できることを願っております。