いつかは槍ヶ岳!②~2日目 槍ヶ岳‐西鎌尾根‐双六小屋~

UPDATE 2023-08-13


【日 程】 2023/08/05(土)
【参加者】 6名
【コース】 殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳〜槍ヶ岳山荘〜千丈乗越〜左股岳〜硫黄乗越〜樅沢岳〜双六小屋
【記 者】 motokame


520分山小屋組もテント組に合流し、楽しい朝食🎵温かいフォーと緑茶でお腹を満たし、6時過ぎ、いざ出発。

殺生ヒュッテ横から、東鎌尾根を目指す。尾根に出ると一気に展望が開け、陽射しが照り付ける。槍の穂先が目の前に迫り、ワクワクと緊張感が増す。岩場や梯子を慎重に進み、槍の肩でホッとひと息。青空に映え、聳え立つ大槍の姿に改めて惚れ惚れ

ザックをデポし、標高差100m3.180mの山頂を目指す。

Y師匠にレクチャーを受けながら、三点支持で、落石しないよう一歩一歩、慎重に足を運ぶ。ここで金毘羅での岩登りのトレーニングが活かされる。

最後の梯子を登り切ると360度の大パノラマが目の前に広がり、感動🤩穂高連峰をはじめ、北アルプスの山々、遠くは富士山まで綺麗に見える。

下山は危険な箇所は鎖にカラビナで確保し、足元をしっかり見ながら、一歩ずつ丁寧に下る。

槍ヶ岳山荘前で少休憩し、本日の目的地、双六小屋に向かう。

西鎌尾根を進むと右手に岩肌が特徴的な硫黄尾根、左手に存在感ある笠ヶ岳が印象的で、景色や沢山の可憐な花々が癒してくれる。

しかし、上りになると覿面に足が重く、思うように進めない。雲行きが少し怪しくなってくる中、何とか雨が降り出す前に到着でき、ホッとした。

この一年、あまり山に行けず、体力に不安を抱えながらの参加でした。今回、挑戦する機会を与えてもらえたことが有り難く、リーダーをはじめ、温かく見守って下さった皆さんに心から感謝です。

いつかは槍ヶ岳!③~最終日 双六小屋から新穂高温泉へ~

UPDATE 2023-08-13


【日 程】 2023/08/06(日)
【参加者】 会員6名
【コース】 双六小屋ー弓折乗越ー鏡平山荘ーわさび平小屋ー新穂高温泉バス停
【記 者】 晴れ女TS


【槍ヶ岳】23日の山行もいよいよ最終日。
最終日の3日目も素晴らしい快晴でした。

早朝に起床し、小屋泊組もテントに集合してみんなで朝ごはん。テントを片付け、出発準備にとトイレに向かった時にちょうど日が昇り始めました。全く何も狙ったわけではなく、たまたまトイレに向かったら、目の前で太陽が昇り、素晴らしい朝の景色との出会い。
最高すぎるタイミングに、もうこの最終日も楽しくなる予感しかありません。

最終日は、ひたすら下ります。
段々と遠ざかる槍ヶ岳を名残惜しく見ながらも、また景色を堪能しながら歩きました。

鏡平の池に映る槍ヶ岳も美しかったです。お天気が最高だと、適当に撮っても写真が映えますね。

最終日は一番短いとはいえ、早朝から6時間ほど、13km近く歩きました。

長い道中、師匠や先輩方から山のこと、植物のこと、装備のことなどなど色々教わりながら歩きます。こういう時間がとっても貴重で有難い。体力的にただ歩くということが問題なく出来たとしても、知識だったり経験だったり、まだまだだなぁと痛感します。自分と向き合い、自分の課題に気付かされます。そして、もっともっと色んな山へ登ってみたいなという思いになります。
次はどこに挑戦しようかな。

早朝から歩き続け、この日のゴール地点である新穂高温泉のバス停に到着したのは11時過ぎ。予定よりも速く下山ができたので、余裕を持ってバスに乗り込み、スタート地点の平湯まで戻ることが出来ました。

平湯温泉もゆっくり楽しみ、溜まりに溜まった3日分の汗や色々を洗い落とし、しっかりと胃袋も満たしてから帰路へ。全員で運転を交代しながら、無事に京都に戻りました。

ワイワイと賑やかに過ごし、楽しく過ぎた3日間でした。
お天気にも恵まれ、最高の3日間でした。

いつかは槍ヶ岳!①~1日目 上高地から殺生ヒュッテ~

UPDATE 2023-08-12


【日 程】 2023/08/04(金)~2023/08/06(日)
【参加者】 会員6名
【コース】 上高地ー横尾ー槍沢大曲ー殺生ヒュッテ
【記 者】 S.N


当初新穂高温泉の駐車場利用槍平~南岳西尾根の予定だったがその駐車場が夜9時には満車になるとの情報あり。出発数日前に予定変更、平湯~上高地からのスタートとなる。

早朝5時半前、上高地バスターミナル出発。青空に山並みが美しく映える。朝もやに包まれた梓川沿いを歩く横尾まではハイキング気分。3時間歩いて100mしか高度は上がっていない(-_-;)

横尾過ぎたあたりから少しずつ山道らしくなってくる。一ノ俣あたりから徐々に高度も上がってくる。抜けるような青空に夏の太陽。汗が吹き出る。北アルプス=涼しいというイメージがガタガタと崩れる…。だが、時折吹く風はさすがに涼しく、登山道のすぐ脇を流れる川の透明度にも感動。

槍沢大曲りあたりで標高およそ2000m。徐々に高山病の症状がまた出だす。登りの角度もきつくなってきた休憩をこまめに取りつつ、ゆっくりではあるが、一歩ずつ前に足を運ぶ

と、勢いよく流れる水場が。この水がまあ冷たくおいしいこと!喉を潤し、夕食の水を汲み終わり、さあもうひと踏ん張り、と歩き出したその時、目の前に槍ヶ岳がドーン!ああ、槍サマ〜!やっと会えた\(^o^)/

テンションも上がったところで、また少しずつ足を運ぶ。しかし、目の前の槍ヶ岳にはなかなか近づけない。空模様も怪しくなってきた。坊主岩小屋からおよそ35分、やっと殺生ヒュッテ到着。テントを張り終え、中に入ったテント泊4人組は、シュラフにくるまりちょっと横になったとたん爆睡…‼時折、テントを打ちつける雨や雷の音が気になりつつも、1時間余りの気持ちのいいお昼寝タイムだった…。

本日の歩行時間10時間、歩行距離19㎞。累積標高差約1500m。お疲れ様でした。

明日はいよいよ槍ヶ岳山頂を目指す。

 

朝もやの中を歩く(まだ涼しい)
上高地お馴染みの景色(横尾)
槍沢ロッジを出た所に粋な計らい😍
少しずつ登りがキツくなってきました
水場から出た所で槍サマがドドーンッ❗️
槍ヶ岳を目の前にテント泊⛺️贅沢です

西穂丸山 雪山レッスン

UPDATE 2022-01-11


【日 程】 2022/01/08(土)~2022/01/09(日)
【参加者】 6名
【コース】 一日目:西穂高口-西穂山荘 (1.9Km)
二日目:西穂山荘-丸山-西穂山荘ー西穂高口 (2.9km)
【記 者】 へっぴりゴシ


アルプスの山並みを眺めながらの雪山レッスン初級編

1
日目、京都からはゆっくりの出発で約4時間で新穂高温泉に到着し、ロープウェイで一気に2156mに・・・
この日は雲一つない晴天で、出だしから笠ヶ岳、槍ヶ岳、奥穂、西穂、焼岳、白山など360度の大パノラマを満喫しながら山行スタート。
西穂高口駅を14:30頃にスタートし、たっぷりの雪を踏みしめながら西穂山荘まで
途中でアイゼンに履き替えて、アイゼン歩行の練習。坂道では逆ハの字での歩行で足首や脹脛への負担を軽減。
白銀の景色を楽しみながら、汗をかかないペースで西穂山荘に15:45到着。大きな雪だるま君がお出迎え。
到着すぐに小屋前から見える山々を山座同定。皆で地図を眺めながら、焼岳、霞沢岳や遠くには八ヶ岳・・・
部屋へ荷物を置いて夕飯までの間、談話スペースで少しのお酒と持ち寄ったおつまみなどを楽しみながら、アーベントロートやマジックアワーに感動。ゆっくりマッタリとした山小屋での夜の時間を楽しみました。20:30就寝。

2日目、前夜の山小屋支配人の粟沢さんの天気予報通り、シベリアの前線の端っこが西穂までかかったために、前日とは一変して辺りは一面ガスに覆われた真っ白な朝。
北西からの風は強く少し雪が降る中、8時過ぎに丸山までの山行スタート。横から吹き付ける風(風速1015mくらいかな)に煽られながら、真っ白な視界の中を進み丸山山頂に到着。”風の息”とピッケルでの耐風姿勢を教わる。
早々に西穂山荘へ引き返し、雪山レッスンがスタート。
まずはピッケルの持ち方から。次にピッケルを使った滑落停止の訓練。皆、なかなかうまく斜面を滑れない。
背中で滑りながら、ブレードを首横に来るようにヘッドとシャフトのスパイク側を両手で脇を締めて握り、うつ伏せに身体を反転させて勢い良くピックを雪にブッ刺し、スパイク側の腕を引き寄せテコの原理でさらに強く雪に刺す・・・なかなか身体に覚えさせないと難しい。
あとは、斜面のアイゼンとピッケルを使った歩行の練習。片足つま先は進行方向に、もう片方の足のつま先は斜面谷側に向ける。
ここまで詳しく教えてもらったことがないから、無茶楽しい!と一生懸命練習する。
休憩で山小屋で少し温まった後に、9:40にロープウェイ駅に向けて下山開始。
下山途中で適所を見つけ、ワカンに履き替えて坂道歩行とラッセルの練習。ワカンの歩行は「花魁歩き」が基本。足を雪から抜く時はつま先からではなく、斜め後ろかかと側から抜いて一歩を踏み出し、また一歩・・・の繰り返し。足跡が溝にならないように。
足元を踏み固めて坂道を登っていく。なかなか馬力が必要。さらに急登では前の雪を崩して踏みしめながら、5cmでも高く足場を作って登っていく。ここでも、詳細な指導をしてもらい目からウロコで、ワカン歩きがチョー楽しい!と皆で坂道歩きを楽しむ。
1
時間40分掛けてロープウェイ乗り場まで下山。
途中、平湯の森の温泉で冷えた身体を温め、京都への帰路に就く。短い山行コースとは言え、なかなか充実した雪山レッスンで、今シーズンの残りの雪山がさらに楽しみになりました。

hodakadake

晩秋の車山と初冬の天狗岳

UPDATE 2021-11-15


【日 程】 2021/11/13(土)~2021/11/14(日)
【参加者】 10名
【コース】 1日目:車山高原(→夏沢鉱泉泊)
2日目:夏沢鉱泉ーオーレン小屋ー箕冠山ー根石岳ー天狗岳ー西尾根ー唐沢鉱泉

【記 者】 Taru


贅沢にも信州の秋と冬を楽しむ、晴天の2日間。

1日目、車山へ向かう車窓からは秋〜冬へ向かう信濃の山々のグラデーションをたっぷり楽しむ。車山からは北アルプス〜乗鞍〜御嶽〜中央アルプス〜南アルプス、そして富士山を拝み、これから向かう八ヶ岳、浅間山の噴煙までも望める360度の大パノラマ。

宿泊先の夏沢鉱泉へは桜平Pから林道を30分ほど歩く。小屋からは穂高連峰が見え、食事は美味しく、温泉にもつかり、配られた湯たんぽで布団は温く、贅沢な小屋である。食後のミーティングではレイヤリングについて意見交換もあり、アウターレイヤーによる違いや特性について教えていただく。

2日目、7時に夏沢鉱泉を出発、八ヶ岳らしい苔とシラビソの中を歩く。シラビソの葉についたツララがクリスマスツリーの飾りのようにキラキラと輝いている。樹林帯を歩くうちに青空が見え始め、期待に胸が躍る。少しずつ雪も増え、途中でチェーンスパイクを装着する。

箕冠山の分岐ではすっかり晴れ、少し道を外れたところからはこれから向かう双耳峰の天狗岳が青空の元に大きく姿を現し、西天狗の奥には白馬三山が望めた。根石岳山荘前の稜線では強風に煽られ、ここから東天狗へは時折吹き付ける風に辛抱の稜線歩きとなる。

天狗岳のコルでは無風、長めの休憩時に、山座と冬山の心構えなどのレクチャー。西天狗では観天望気、山々にできた巨大笠雲を眺める。さてここからが下山となるが、西天狗からの下りは岩交じりの急な道となり慎重な足取りとなる。その後は植生がハイマツ、シラビソ、ダケカンバと変わっても、飽きるほどの長い長い下りが続く。

唐沢鉱泉のテラスでコーヒーをいただきホッと一息、帰路についた。Y氏の粋な計らいで、小黒川PAから南アルプスのアーベンロートも眺めることができた。

メンバーのほとんどが冬山初心者である。冬山に対する心構え、基本的な注意や行動に対する指導に加え、随所に山の素晴らしさが盛り込まれた初冬の山行であった。