上高地散策

UPDATE 2024-06-11


【日 程】 2024/06/08(土)
【参加者】 会員7名+1名
【コース】 上高地
【記 者】 kangetu


ゆっくり、のんびりと上高地を散策してきました。

ひんやりとした空気を肌で感じながら、大正池からスタートする。しばらく佇んでいると雲が晴れ、朝日を浴びた焼岳が姿を現す。鏡のように映る水面の焼岳の美しいこと。一度見たいと思っていた光景である。

大正池は立ち枯れの木が多かったと記憶にあるが、随分少なくなっている。良く整備された道を進んで行くと、鮮やかな緑の木々の中、鳥のさえずりが心地よい。花に出会うと皆、「カシャ カシャ」と撮影に余念がない。オレンジ色の大きな花、レンゲツツジが最盛期のようで、緑と相まってきれいである。

池や梓川は淡いエメラルドグリーン。川底が見えるほど透明度が高く、水量が多くて流れも速い。山並みも素晴らしい眺め。穂高連峰、明神岳が青空に映えて、雄大。

梓川右岸道から明神池へ。嘉門次小屋でイワナ定食の朝ご飯。中はふっくら、皮は香ばしく焼けたイワナの塩焼きの美味しかったこと。串に刺し囲炉裏でイワナを焼く様は見応えあり。

明神館から徳沢散策コースを往復する。梓川左岸道を通ってバスターミナルへと戻り、約8時間滞在の上高地散策を終えた。上高地の花や木々、川や池、山並みの美しい自然の景色を堪能できた一日でした。

*ひとり徳本峠までピストンしたHさんから一言 

徳本峠まで行ってきました。林道からのあとは登りやすい九十九折れ。途中から穂高岳も見え、サンカヨウ、ニリンソウ、エンレイソウなど楽しめました。

山頂まで15分の「猪臥山」から宇津江四十八滝

UPDATE 2024-05-31


【日 程】 2024/05/25(土)
【参加者】 会員6名
【コース】 京都=猪臥山登山口…山の神祠…山頂…登山口=林道折返地点=宇津江四十八滝・クリンソウ園・しぶきの湯(回遊)=京都
【記 者】 kamemaro


「15分で登れる山、クリンソウの群落、温泉、美味しいランチ」のユルゆる山行と、飛騨「猪臥山1518.8m」(イノブセヤマ)へ。

飛騨古川から長い狭い林道を上り駐車場へ。駐車場は 山頂近くにあるため展望がよい。御岳から北アルプスの山々が間近に見える展望台か??

身支度を調え出発。10分もしないうちに「山の神祠」が現れ、右に折れるともう山頂が見えている。

「やっぱり15分」 程なく山頂に着いた。360°の大展望、白山から白山までぐるっと一周しても遮るものは無し、さすがに飛騨で人気の山である。

少し寄り道して駐車場に戻る。次は宇津江四十八滝目指して出発するが、少し下ったところから四十八滝へ近道があるのを地図で確認していたので 躊躇なく林道に入る。

地道を走ると少し怪しくなる。斜面からたくさんの岩が落ちている。4輪駆動 「大丈夫、ダイジョウブ!」と進むが、とうとうアウト!

回転場所がない。みんなで左右を確認しながら後退。大きな石が転がる間を随分戻り、やっと切り返し 切り返し何とか回転する。

元へ戻って見ると、車の左側面下部に小さな凹みと30㎝余りのスリ傷が2ヶ所、「4駆を信用してあまり無理せんことですなぁ」。 まあ 私にとって車は山道具の一つ、ザックや靴と同じ物ですから気にはなりませんが、錆びてきたら困りますので自分で処置はします…手間な仕事はふえました…教訓:1/2.5万地形図をあまり信用しないこと(林道は作るだけ作って、あとの管理がされていないところがほとんど。特に地道の林道は要注意!)

宇津江四十八滝…こんな所に結構な滝があるなんて、沢登りにも使えそうな場所であるが、散策路が整備されているので面白さはない。おおよそ1時間半の散策は、滝が新緑で一層映え見応えがあった。温泉への途中、クリンソウ園へ。当日から開園とあってクリン(九輪)ソウもまだ、イチリンソウかニリンソウの状態で晴れやかさはなかった。(滝散策協力金200円 クリンソウ園300円 どちらかの券があると、温泉100円引きになる)

あとはお待ちかねの温泉「しぶきの湯」 露天風呂もある良い温泉である。特にいろんな部位をマッサージできるジェット風呂は、山帰りにはちょうどよい。

あと、美味しいランチが残っていたが、時間の都合で「ひるがのSA」で空腹を誤魔化して、今回はパスとした。

 

十津川村探訪(玉置山・果無集落)

UPDATE 2024-02-25


【日 程】 2024/02/24(土)
【参加者】 会員3名
【コース】 西吉野福寿草群生地~車~谷瀬の吊り橋~車~十津川村バイカオウレン群生地(場所非公開)~車~玉置神社=玉置山~車~昴の郷=果無集落(古道古道小辺路)

【記 者】 ひろさん


 春は妖精 ようよう白く咲き乱れるさまはいとをかし。
 ということで、春の妖精さんたち(スプリングエフェメラル)に会いに十津川村へ行ってきました。
 毎年、この時期になると春の妖精さんたち情報があちこちから舞い込んできて忙しくなる。
 なぜ妖精か? 早春に一気に咲き出して夏から秋にかけて地上部分が消滅してしまうはかなさゆえ(諸説あり)。確かに、どの花も小さく繊細で、地面にはいつくばってじっくり観察しないと、その可憐さは堪能しきれない。見える人にしか本当の姿は見えないところが妖精なのかもしれない。
 などとうんちくを傾け始めると長くなるので報告を。


 まずは、西吉野の福寿草群生地へ。

 津越地区にあり、この場所はネットで出てくるので、ナビ設定可能。

 時期が早かったのか遅かったのか、咲き方は微妙。場所はここなんだとチェックして先に進む。

 次に谷瀬の吊り橋にちょこっと寄り道。しっかりとした橋ではあるが、日本一といわれるだけのことはあって長いし揺れると怖い。吊り橋効果で同行いただいた方との縁がより深まることを期待しつつ先を急ぐ。

 長い長いワインディングロードの続く国道168号線をひた走る。昔よりはずいぶん走りやすくなって、もう「酷道」なんて呼ばせない!という感じに整備されていた。「曲がりくねった道の先に待っているいくつもの小さな光♫」の曲を頭の中でかなでながら本日のメイン、十津川村のバイカオウレン群生地へ。場所は非公開とされているが、個人的に前の週に聞き込みながら下見済みなので、迷わず現地へ直行。
 バイカオウレンといえば、朝ドラ「らんまん」で、万太郎が子どものころに一面に咲き乱れる花に出会う印象的なシーン。この光景に出会いたいという一心で高知に行くぞ!と考えていたところ、十津川村に群生地ありとの情報をいただいての訪問。高知は高知で牧野植物園や朝ドラのバイカオウレン場面のロケ地である金峰神社などは行きたい場所リストに載せたままなので来年には行きたいとは考えているが……。十津川村の群生地は保護のためのロープが張られているので立ち入ることは出来ないが、それでもこれだけの群生は珍しい。個人的に下見と称して前週にも訪れていたが、その時にはまさに見頃で「秘密の花園」感に浸っていた。が、今回は、花の命は短しで多くの花が終わりを迎えていた。私的には、最盛期の花と終わりかけの花のどちらも見られてよかったが、同行の方には、来年は、ぜひ満開の群落の情景を見ていただきたいと思う。

 ちなみに、バイカオウレンの白い花びらのように見える部分はガクで、花は黄色いめしべのような部分だそう。クリスマスローズをはじめキンポウゲ科の植物にはそんな花が多いような。


 次に目指すは、神さまに呼ばれた人しかたどりつけないと言われる玉置神社へ。ここにお参りすると人生が変わるともいわれています。
 神社マニアの私としては、以前から気になっていた神社。なかなか行きにくい場所で、そこまでの道もよくわからず不安がありましたが、無事にたどりつくことができました。そして、まさかの雪景色。玉置山の山頂では、おそらく「雨氷」というのでしょう(知らんけど!)。青空に樹々に氷がはりついてキラキラ輝いて別世界の美しさ。気温が上がり、ぼたぼたしずくがたれる姿も美しい。鉄塔からバラバラとつららのような氷が落下してくるのは怖かったが……。

 人生が変わるかどうかは、これからのお楽しみだが、雨続きの天候の中の見事な晴れ間。どうやら、神さまは呼んでくれたようだ。


 最後に、一応山岳会の山行なので、ドライブだけではあかんやろということで、昴の郷から小辺路の一部を歩いて果無集落へ。民家の前を世界遺産が通る有名な場所。苔むした石の階段はすべりやすく歩きにくいが、最近整備された登山道とは別格の雰囲気を醸し出してくれていた。


 と、十津川村を満喫した一日で、毎年でも花の様子を確かめに行きたい場所の一つになりました。

西吉野の福寿草群生地。咲き方はいまいちだった
十津川村のバイカオウレン群生地。ほぼ終わりかけで咲き残っていた妖精さん
咲き終わるとこんな姿に。ここから種をつけていくんだろう
谷瀬の吊り橋にちょこっと寄り道。とにかく長い!
玉置山でおもいがけず出会った雨氷? つららもキラキラ綺麗
玉置山で。写真ではあまりわからないがとにかく樹々の雨氷が幻想的で美しかった
玉置神社の名物?しいたけうどん。
世界遺産 果無集落

海と水仙 番所山・重山

UPDATE 2024-01-28


【日 程】 2024/01/14(日)
【参加者】 会員10名
【コース】 白崎海洋公園P-水仙群生地-番所山-白崎海洋公園P  車移動  重山登山口 そばの海辺通路に駐車-重山-駐車場
【記 者】 okaQ


初めての山行リ-ダ-、行き先を迷っていたところ親切なHさんに今回のコ-スを教えて頂きました。とても魅力的に感じたので、そのまま拝借させて頂きました。(感謝です)

お天気に恵まれ青空と海を眺めながら気持ちよく番所山登山口へ向かいます。登山口から少し歩くと水仙の群生地。可憐な水仙の花には独特の力強さを感じました。番所山には明治時代まで海の番所があったらしく、港と海がよく見える箇所がいくつかありましたが、なんと頂上では三角点が見つからない!道を戻ってピークで探し回りましたが見つけられず、皆で「柵で囲われた中にあるのでは?」という事にして、そのまま駐車場には戻らず荒れた道を降りて海辺の集落から海洋公園Pへ戻ります。海洋公園のダイナミックな石灰岩と青い海のコントラストは本当に「エーゲ海!!」の様です。もちろん行った事ないけど。

車移動をして重山登山口近くの駐車場(と勘違い!)で降りようとすると、ご近所の方らしいおじさんが「ここはあかん!無料のところじゃないから。海辺の方に停めたら」と、ご親切に停める場所までついて来て下さり「ここならええわ」と了承頂き、皆でお礼を言って重山登山口へ。

階段を登り切った後、草だらけの細い道を抜け整備された登山道を登り頂上へ向かいます。ここではしっかり三角点も確認。登山口に降りて来ると予想通り先ほどのおじさんが待って下さっていました。お礼を言って、おじさんとにこやかにお別れ。

ご当地グルメの由良ちゃんぽんを食べに行く予定でしたが、お店と連絡取れず断念。帰り道の紀の川SAで和歌山ラ-メンなどを食べて由良ちゃんぽんの無念をしっかり晴らして京都に帰って来ました。

「吐きそう」なくらい緊張していましたが、ご参加のみなさまのおかげで無事に終わることが出来ました。また、「当日の参加は難しいので」と、前日に行ってコースの様子も教えて下さったHさん、何から何まで本当にありがとうございました。

天空のお花畑、五色ヶ原へ

UPDATE 2023-08-10


【日 程】 2023/07/29(土)~2023/07/30(日)
【参加者】 会員5名
【コース】 1日目:室堂→浄土山→龍王岳→鬼岳→獅子岳→ザラ峠→五色ヶ原山荘(泊)
2日目:往路 →一ノ越経由→室堂
【記 者】 Mt.Boku


室堂(2450m)から雄山へ向かう人は多いが、浄土山(2831m)を越えて五色ヶ原へ足を延ばす人は少ない。行きたかった憧れの場所だが、ピークを目指す山歩きではないし、浄土から龍、鬼、獅子と厳つい名前が連なるアップダウンを繰り返すルート。浄土山の展望所でこれから歩く稜線と五色ヶ原を眺めるが、まだその厳しさは実感できないでいた😅

実際には龍王岳(2872m)と鬼岳(2750m)のピークは踏まないが、鬼岳東面から獅子岳(2741m)間は雪渓、岩場、はしご、鎖場があり気が抜けない。眼下には黒部湖、その東側に並ぶ北アの山並みを眺め、もちろん周りは今がピークの花、花、花…🌸つい足を止めてしまうので前へ進めない💦そして立山カルデラを眺めながら最後に来る獅子岳からザラ峠へのザレた激下りは疲れた足には堪えるし、このあたりではもう花どころではなく、緊張感が続く。ザラ峠を越えれば、五色ヶ原はもうすぐだが、山荘まではそこそこ距離がある。午後は富山側から上がってくる雲と雷を気にするも急ぐこともできず、ゆっくりと亀のごとく歩み、予定より1時間近く遅れて4時に山荘着。高山病の症状を呈する仲間に小屋の方から、「食事までにお風呂に入れますよ」と暖かい声かけ😍皆で天空の湯船♨でホッコリ、山でこれほど有難いものはない。

曇り空で夕日も星も見れず、8時の消灯と共にバタンキュー💤ところが午前3時頃全員が目覚め、窓から見える星空に感動、外に出れば天の川と流れ星のおまけつき⭐️さらに翌朝は針ノ木岳の横から現れる御来光🌄とご褒美づくめ。早朝の五色ヶ原は朝露に濡れたチングルマが御来光に輝き、まさに天空の楽園(浄土?)である😍

朝食後6時に山荘を後にし、暑くなる前に本日の最難関ザラ峠〜獅子岳を今度は登り返し、鬼岳〜龍王〜一ノ越~室堂へとまたまた亀の如くゆっくりと戻った。前日はガスで見えなかった遠景も青空の下くっきりと見え、遠くは富士山まで拝むことができた。「あれが槍だ」と次の山行に思いを馳せる者、五色ヶ原を振り返る者と思いはそれぞれ。

ただ今年の異常な暑さ、遮るものがない稜線上は北アなのに暑く、雪渓の雪を頭にのせたりと高山での熱中症予防には気を使った。前日午後、雲があったことはむしろありがたかったと後で感じた。仲間にも天気にも助けられ憧れの場所「五色ヶ原」に立つことができ、たくさんの花に出会えたこと、また無事に山行を終えたことに感謝。

(注:五色ヶ原山荘のお風呂は水のある時だけです)

ザラ峠~獅子岳、獅子岳直下の大パノラマ
鬼岳東面の雪渓と龍王岳、奥が雄山
五色ヶ原のご来光、チングルマの綿毛が金色に輝く。中央が針ノ木岳
2日目、出発、皆元気、バックの稜線を戻る。正面奥が雄山。 ザラ峠から登り返し、獅子岳の斜面にジグザグに進んでいく。
中央奥が雄山、登山道は獅子岳に登り左手の鬼岳の東斜面をトラバースし、その左手の龍王岳を西側から巻く様に付いている。
行きも帰りも降りたり登ったりを繰り返すので、歩行時間は変わらない