またまた堂満ルンゼ ただただ練習あるのみっす!

UPDATE 2025-02-13


【日 程】 2025/02/11(火)
【参加者】 会員6名
【コース】 イン谷口〜本谷〜支稜〜第1ルンゼ〜イン谷口
【記 者】 へっぴりゴシ


週末に山へ行って、一日だけ間をあけて火曜日(祝)も山・・・「よぉ〜行くわぁ」と自分でも思いながらも、やっぱり雪山は期間限定だし行きたい♡
そんな同じ穴のムジナ達6人で、7時頃に京都を出発。今回は次の山へ行くためのトレーニングで堂満ルンゼへ。

天気予報では昼から高気圧に覆われるので、穏やかなポカポカ陽気の中の山行を期待していたが、京都出発時点で雪がチラホラ。ん〜、きっと数時間後には晴れるだろう。
イン谷口手前では、滋賀県警の方が遭難注意、雪崩注意の声掛けで立っておられてありがたい事です。
バス停から奥の駐車場には前日からの雪が積もっており、皆さん手前の駐車場へ停め、奥へ入っていく車は無し。しかし、ヤンチャなY隊長はそんなのお構い無しで、車のお尻フリフリさせながら奥の駐車場まで(笑)おかげで数百mは歩かなくて済みました。

それぞれ準備を整え出発。相変わらずお昼のパンを車中に忘れて行きそうになる隊長。途中、第一ルンゼ堰堤前付近で、アイゼン・ハーネス・ガチャ類を装着。「アイゼン装着は3分以内じゃ!」って先日の講習会を思い出しながら、意識しながら素早く装着し自己満。その後、青ガレ手前の堰堤まで進む。
堰堤を越えて、本谷のルンゼに入ると思った以上に雪がある。私が山を始めてからこんなにも雪があったのは初めて。ノントレースで膝あたりくらいかな?先頭のKoume隊員は、覚えたてラッセルを駆使してピッケルで雪を落として足で踏み踏みしながら丁寧に進んでいる、と「そんなんしてたら陽が暮れるわ!脚を上げてツボ足で進め!」と後ろからゲキが飛ぶ。ゲキは飛ばすが、深雪での脚の上げ方を優しくレクチャー(笑)

降ったばかりで安定しない新雪と気温上昇での雪崩を警戒してルンゼは進まずに、早々に支稜に取りつく。少し登ったところで、セルフビレイの取り方を指南。いの一番に身の安全を確保しましょう。
1ピッチ目はカラビナバッチマン(?だったかな)での登り。セットの仕方を教わり、確認して登攀開始。トップでY隊長が登り、その後ロープに沿ってカリメロ隊員、スエ子隊員、タケノコ隊員、Koume隊員、へっぴりゴシと続き登る。人数が多く時間が掛かるため、2ピッチ目からはY隊長とへっぴりゴシがトップでロープを引き上げ後に続く。藪や岩の上を乗り越え細尾根を進むが、雪がなければ崩れやすいガレ場・・・こわいこわい。
3ピッチ目あたりから皆慣れて来て、登ってくるペースも早くなる。途中、ルンゼのトラバースでは腰近くまで雪が積もっていて、雪崩のリスクもあるため素早く対岸の稜線に移る。風当たりによって雪のつき方も異なって薄い雪の場所は登りやすい。対岸の支稜からロープを引き上げながら、ルンゼのところまで登ってきた皆を記念撮影📷。雪崩のリスクもある場所なのに、立ち止まって皆いい笑顔(笑)
4、5ピッチ目でもうお昼を過ぎたため、それ以上先に進むことはやめて、下山開始。
下山はこれまた深く積もった雪の急斜面を滑るように、落ちるように降っていく。途中後ろの方で、キャーとかワァ〜とか声が聞こえるが、ロープを結んでいるので転がっても落ちていく心配はなく、楽しんでいる声を聞いて先を進む。
先頭を進むY隊長の後ろをついて行ったが、ただ尾根芯を進むだけなら自分でもできるが、途中で尾根から外れて最後の懸垂下降点を見つけるルートの選び方にはビックリ。対岸に見えた中央稜との位置関係で場所を定めたのか?それとも動物の勘(笑)?第一ルンゼへ降りるためのポイントに到着し、各人セルフビレイで確保。
デバイスをまだ注文中のタケノコ隊員を吊り下げながら下降させ、その後にY隊長、カリメロ隊員、スエ子隊員、Koume隊員、へっぴりゴシが続く。順番待ちの間、トイレを我慢していっぱいいっぱいのへっぴりゴシだが、ここで放水すると皆の懸垂下降ラインが黄色に染まるため我慢💧皆が手際よく下降してくださったお陰で、セーフ。第一ルンゼ側にも今年は多く雪があり、雪を踏み締めながら堰堤〜イン谷口へ降った。
結局、ポカポカ山行にはならずに終始どんより冷たい風が吹く山行でした。天気図間違ってんの?

帰り、皆の頭の中は比良駅前の鍋焼きうどんだったが、駅まで行くと本日休業⤵︎もう、口がうどんだったのに・・・
車中で今後の計画などワイワイ話しながら京都に帰ったとさっ。

おしまい

支稜の取り付きであたふた。今年の堂満ルンゼは雪が多いです♬
セルフビレイを取って安心♡
ガムシャラによじ登る。ステップを考えましょう。
ルンゼのリスクを他所に、良い笑顔(〃艸〃)
雪&岩の乗り越え。アスレチック。
タイムオーバーで、ここから下降。 ヽ( `д´)ノこら〜、グレイのロープ誰も確保してないやん!
ロープ確保されていないことも知らず、急斜面の深雪を落ちるように降る💧
最後は懸垂下降。楽チーン

冬山 ワカン教室

UPDATE 2025-01-20


【日 程】 2025/01/19(日)
【参加者】 9名
【コース】 イン谷口-金糞峠-南比良峠へ向かっての雪斜面(ピストン)
【記 者】 里山


晴天、ほぼ無風の中、青ガレをチェーンスパイクで登って金糞峠に到着。ここから武奈ヶ岳へ向かうコースは、多くの人が歩いてしっかり踏み固めた雪道が続く。が、堂満岳方面に目線をずらすと、踏み跡のない雪の凹凸が広がる。

今日の目的地は、こちら。ワカンを履いて歩きだせば軽く膝まで沈むフカフカの雪。斜面を登ろうとすると足元の雪が崩れ、雪の中でもがくばかり。Y師匠は丁寧にワカンでの歩き方を説明してくれたけれど、難しい。
Y師匠の「あっちへ登れ」「こっちへ来いよぉ」の声に導かれながら、参加者全員あちらこちらで雪と大格闘。

しばらくして、ワカンに少し慣れた(⁉)頃、師匠が先に進み始める。

そのうちに目の前に現れた高さ3m、斜度40度ほどの斜面。(私には壁に見えました)
師匠は、丁寧に一歩ずつ雪を踏み固めて登っていく。「せっかく作ってもらった雪の階段。後ろの仲間につなげる為に壊さないように登らなくちゃ」と思ったのに、哀れ、一段登るごとに「ストーン」と音を立てて階段は崩れ、元の高さに逆戻り。新しく足を上げても、また崩れて元の位置に。まるでゲームの一コマ。思い切り斜面を踏み荒らしてやっと登り切った頃、遠くから師匠の声。
「はよ来—い」「登れませーん」「這ってでも登ってこーい」・・・。
みんなで文字通り這い上りました。後ろの皆さま、ご迷惑をおかけしました。

そんなこんなでたどり着いた 南比良峠へ向かって一番初めの小ピーク。
開けた景色は、琵琶湖対岸の霊仙山、少し北の伊吹山。そして伊吹山の左肩にひときわ白い御嶽山。遠いのにくっきり見える山容は、雪の季節のご褒美です。

来た方向に少し下り、日だまりで昼食。金糞峠から青ガレを下って本日の「ワカン教室」終了。

参加していたワカン初心者が「ログを見たら、こんなに短い距離だったんですね」と驚いていました。
「そう、「ラッセル」って体力が要るの。でも、初めてのワカン練習で、ゆっくりとこれを味わえた貴方は、ラッキーだよ。」と思ったことでした。

 

青ガレを登り始めて
金糞峠、到着
ワカンを装着
絶好の練習場
ラッセル! ファイト!
みなさま、ご迷惑をかけました
伊吹山の左側、肉眼では御嶽山がバッチリ。

紅葉の山でアイゼン&背負い搬送の練習

UPDATE 2024-12-02


【日 程】 2024/12/01(日)
【参加者】 6名
【コース】 比良山系 ヤケ山登山道
【記 者】 里山


今年の秋は遅く 紅葉が美しいヤケ山山麓。陽梅の滝に向かう登山道に、アイゼンとピッケルとヘルメットの冬装備3点セットの6人組。冬装備未購入だが、チェーンスパと借りたピッケルで練習参加した人もいて、その前向きな姿勢が嬉しい。冬山で自分のアイゼンで自分の足を引っかけて転倒する危険を考えれば、アイゼン&ピッケルでの歩行に慣れるのはとても大事。適度に岩ごろごろ段差ありの登山道を先輩の指導を受けつつ登った後、涼峠で昼食。

そして「背負い搬送」の訓練開始。
メンバ―は、先輩と男性3名と女性2名(私も含む)。当会の女性メンバーの中では平均的体重(と思いたい)の私が要救護者役(背負われる人)。
 まずは空のザックを作るため、一つのザックの中身を全部出して他メンバーのザックに分散。カラビナとスリングを準備(普段から緊急用として携帯しているカラビナ&スリングセットを3人分合わせて使います。)
 「百聞は一見に如かず」ここでは、空のザック、カラビナ、スリングをどう使うかの説明は省きますが…。
地面に座って動けない私と搬送者を搬送用の道具で結束すると男性でも両脇から2人が手伝わないと立てません。歩く時には、搬送者の前後にスリングを結び付け、それぞれの端を1名ずつが持って付き添う。重い荷物(私)を担いでバランスを崩しやすい搬送者を 上りでは前方の者が引っ張り、下りでは後方の者が引っ張りつつバランス補助。また、背負い搬送中は目線が下向きになるので周りが足元を見てやる必要もある。つまり1人を搬送するのに3人がかり。残りのメンバーが要救護者の荷物を運ぶので、+1名が必要。

私は順番にみんなに背負われて下り…やっと私にも背負う順番が来たと張り切ったら、先輩から「Fさんが実際に背負える相手はいないだろう」と言われ「それもそうだ」と納得。むしろ、本日の女性メンバーSさん(背は高いが私よりスリム)が、私を背負ったその馬力に脱帽。

練習したけれど、実は「背負い搬送」を実施するのは大変。それでも、山の中では電波の都合で事故の現場から救急要請ができる場合が少なく、もし、途中まででも自力で搬送できるパーティーなら、少しでも早く傷ついた仲間を救急隊に繋げることができる。直接に背負う力はなくても、「やり方」「補助のしかた」を実践できる人が多ければ、自分たちでできる事が増えて登山パーティーの安全度があがります。「リーダーが知ってるから大丈夫」と思ってはいけないのは「リーダーが要救護者になるかも知れない」からです。

一方、救助要請して現場で救急隊を待つにしても、するべきことは沢山あります。要救護者の安全確保や、できる限り傷病の状態を悪化させない努力、低体温症を防ぐ事。そして、自分自身の身を守ること。
これからの山行の機会に少しずつ練習を組み入れて、「できる登山者」にみんなで成長しましょう!

 

 

 

 

 

 

アイゼン歩行トレーニング in 比良

UPDATE 2024-11-28


【日 程】 2024/11/21(木)
【参加者】 先輩と生徒7名
【コース】 比良正面谷P…堂満岳…正面谷P
【記 者】 kamemaro


トレーニング実施日:10/26,11/9,11/14,11/21 
  …先輩が、会員に呼び掛けて実施してくれた練習会。参加希望者の都合に合わせて、生徒が一人でも付き合ってくれたので、4日間の開催となりました。危険な場所や慣れない装備の練習は、とても大切ですが、一方、その練習中こそが事故の確率が上がる場面でもあります。丁寧に安全に指導をしてくれた先輩に感謝いたします。(生徒代表)…

 

10月末から雪の山に行きたい会員を対象に、雪山に必須のアイゼン歩行トレーニングを行う

比良でトレーニングに絶好の場所を見つけたので毎回、通勤・行楽に向かう車両などの混雑時を避けるため早朝に出発する

登りも下りも 本物の雪の状態そのもの(砂や小石の集まりなので、少し違和感はある)で、直登や斜登下降はもちろん、アイゼン無しの歩行もうまく練習できる

急斜面はピックと前爪をうまく使用して本番さながらの登攀が可能

気をよくして 最初から長時間の登行と下降を行ったので 踵や足首、太ももに痛みが2~3日残ったものの、2回目からはそれもなくなり、身体が冬のバージョンに入ったように感じる

それにしても比良のローケーションは最高!!ついつい時間を忘れて登り続けてしまう…琵琶湖の向こうに御岳や恵那山、中央アルプス、白山が見えた日もあった(もう少し、水蒸気が少なければ北アまで見ることができます…) 

11月初旬は紅葉の真っ最中 下旬になると中腹より上部は 冬枯れの山となる…ほぼ毎週も行くと、四季の移ろいを目の当たりにでき、もうけたような気分になる

トレーニングに参加した皆さんはこの冬、今までとは違った冬山の楽しみ方ができることでしょう 早速、来月から南ア、北ア、八ヶ岳と多くの冬山登山が計画されている kamemaroも一緒に行きたい!  楽しみ!!た.の.し.み!!

GWの霞沢岳。予想外の展開と上高地散策⁈

UPDATE 2024-05-06


【日 程】 2024/05/03(金)~2024/05/04(土)
【参加者】 会員3名
【コース】 上高地バスターミナルー林道ー白沢出合登山口ー徳本峠手前分岐ージャンクションピーク手前ー徳本峠ー白沢出合登山口ー小梨平キャンプ場(泊)ー河童橋ー大正池
【記 者】 Koume.S


GW真っ只中の3日深夜0時30分京都出発。深夜の為か高速道路は、渋滞なしのスムーズ。高山市に入り、コンビニで朝ごはんを食べ、あかんだな駐車場へ到着しました。6時半の上高地行きバスに乗り、上高地バスターミナル到着。

上高地の周りは、残雪の山々、青空と朝のひんやりした空気、透き通る梓川の水、いつ来てもため息が出るほどきれいな場所。

今回の霞沢岳へは、明神から徳本峠へ登り、東側から霞沢岳を目指すルート。
明神まで歩いたところで休憩。白沢出合奥の林道終点から登山道に入ります。ニリンソウの群生を見ながら、白沢沿いを歩き、黒沢に入ってから徳本峠手前の分岐まで、アイゼンを付け、急斜面を慎重に約500メートル高度を上げます。冬装備テン泊の重さがやっぱりつらい。何度振り返っても、明神岳や穂高連峰の雪山が最高に美しいです。

次は、ジャンクションピーク目指して、雪溶けした藪漕ぎを通過し、気温も上がってグズグズに腐った残雪期の雪に悩まされながら、雪と土のミックスの急斜面を九十九折りに登りつつ、ルートファインディング。とにかく歩きにくく、気をつけないと雪下が空洞になり、踏み抜きも多いこの雪質は、足の置き方にも神経を使います。

ジャンクションピーク手前100メートルの所で、急な雪面のトラバースに阻まれ、後ろ髪を引かれるも、残念ながらの途中撤退の判断。

徳本峠小屋横(冬期休業中)でお昼を軽く済ませ、下山する事に。登ってきた急斜面をひたすら500メートル降りました。雪下の沢の踏み抜きに注意しながら、一歩ずつかかとから踏み込み慎重に。長い長い下山後、やっとの思いで、白沢沿いの登山道に戻りました。あーきつくて、長かったー。

今回は、小梨平キャンプ場でテン泊をし、夕飯はキムチ鍋。美味しくいただきました。

翌朝も憎いほどの快晴。河童橋から梓川右岸の木道を歩き、上高地を散策。師匠の上高地や周辺の山々のガイド並みに詳しい案内を聞きながら、林間コースを歩き、田代池、大正池へ。大正池でバスに乗り、あかんだな駐車場に戻り、「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館」に立ち寄って汗を流し、お昼ごはんをいただきました。日替りランチの丼に入っていたコシアブラの天ぷらが美味しかったです。

冬のテン泊装備の重さと残雪期の雪の歩き方の難しさを痛感しました。今回教えてもらった事と5月にある府岳連の春の雪上訓練でしっかり勉強したいと思います。

河童橋。お久しぶりの上高地。
急登を振り返ると、残雪の穂高連峰。
徳本峠小屋の展望台より。
急斜面をひたすら下山(写真は、急斜面に見えにくいですが)
ニリンソウの群生。かわいく咲いています。
梓川のきれいな水。新緑もきれいな季節です。
小梨平キャンプ場は、たくさんのテントでいっぱい。快適。
大正池にうつる焼岳。