野伏ヶ岳からの絶景
UPDATE 2025-04-15
【日 程】 2025/04/12(土)
【参加者】 会員4名
【コース】 白山中居神社前ー野伏ヶ岳ー白山中居神社前
【記 者】 Koume.S
北アルプステント泊を予定していたこの週末。
残念ながら、日曜日の悪天候予報。へっぴりごしさん提案の野伏ヶ岳日帰り山行に変更。
土曜日は、朝から雲一つない青空が広がり、予想以上に絶好の登山日和。
野伏ヶ岳は、一般登山道がなく、藪が多いため残雪期に登られる山との事。
白山中居神社横の駐車場を7時スタート。長い林道からの杉林の中を何度もルート確認しながら進む。
樹林帯を歩き、野伏平周辺は、ゆるやかで広くテントも張れるそうな気持ちのいい場所。そこからダイレクト尾根に登り、傾斜もきつくなる。前方には、野伏ヶ岳が見え、後ろを振り向くと遠くに中央アルプスや乗鞍岳、御嶽山が見える。所々クラックしている斜面、深いツリーフォールを見ると雪の深い山だと実感。
山頂に着くと展望は、360度のパノラマで、白山がすぐそばに見え、北アルプスの山々までもがくっきり見える最高の景色。静かで、誰もいない山頂で、雪山の絶景を堪能。
いつもながら下山は、温泉に入りたい足早の師匠。とにかく早い。雪もゆるんでいるので、ズボズボと踏み抜きに足を取られながら、登ってきた道をルート確認しながら下る。
白鳥のかみほの湯で、汗を流して、帰路へ。
今回は、予定変更になったが、予想以上に素晴らしい雪山の絶景と青空が見れた。次回リベンジする楽しみや課題も増えた。もう少し残雪期を楽しもう。
鳩吹山(岐阜県可児市)
UPDATE 2025-03-21
【日 程】 2025/03/20(木)
【参加者】 会員6名
【コース】 可児川下流域自然公園P~カタクリ登山口~鳩吹山~天神山~両見山(西山)~P
下山後、カタクリ群生地 滝樹神社(滋賀県甲賀市)
【記 者】 ひろさん
スプリングエフェメラル
「エフェメラル」は、「儚い」とか「短命」とかの意味があるそうで、雪溶け後、春を待ちかねたように一斉に咲き出し、夏には地上から一切の姿を消してしまう早春の花たちのことで、「春の妖精」にたとえられる。
そんな春の妖精さんたちに会いに、岐阜県の鳩吹山にGO!
前日、亀岡では朝からみるみる積雪。
急遽、参加予定者に「この積雪と明日朝の氷点下の冷え込みで凍結の可能性があるから、念のためチェーンアイゼンと防寒着持参」と連絡したが、当日、登山口Pに降りてみると、天気は最高、暖かく「上着いらないね」という陽気に恵まれた。
登山前に、カタクリ群生地を通るも、一輪も開花株を見つけられず。
スプリングエフェメラルの花たちは、お日様の光と温度がないと開かない、なんとも気難しさが愛おしい。
下山後に期待しようということで、鳩吹山へ向かう。
少し急登だが、1時間で山頂へ。313メートルの低山ながら、御嶽山や白山、遠くは槍ヶ岳までの大展望が開ける素敵な山。
登山道も整備されていて、休憩場所もたくさんあって、地元の方たちに大切にされていることがわかる。
天神山、両見山(西山)のピークハントして、あっという間に周回してPに戻る。
お目当てのカタクリ群生地に戻り、目を皿のようにして開花している株を探す。
と、いくつか、開花したカタクリを発見。
カタクリさんは、私に似てはずかしがりやで内気な性格?なので、うつむいてしか咲かない。
なので、みな、寝転がるような姿勢から撮影に夢中。
紫に色づいたつぼみが無数に立ってきていたので、来週には見頃を迎えそう。
花に合わせるのは難しいが、だからこそ、出会えた時の感動は大きい。
私の計画は、むしろ下山後がメインだったりする。
今回も、以前からチェックしてあった各務原市のカフェに寄ったり、信楽にある滝樹神社のユキワリイチゲの群生地にわざわざ立ち寄ったり。お付き合いいただいた皆様に感謝。
絶景 貝月山
UPDATE 2025-02-17
【日 程】 2025/02/16(日)
【参加者】 会員9名
【コース】 揖斐高原登山口P~小貝月山~貝月山~P ピストン 歩行距離8.3キロ、歩行時間約6時間(休憩1時間10分含む)、標高800メートル(登り・下り)
【記 者】 ひろさん
このままずっとここにいたい。そう思わせてくれる山だった。
Iさんの紹介で、個人山行を企画。
調べてみると、展望もよく初心者でも歩けそうな山。そして、高速を使えば意外と短時間でいける。
私自身は、雪山はあまり好きではない。冬靴は重いし、装備をもっていくのは面倒くさい。そもそも、なんでこの寒いのに山行くの??? 冬は、和歌山などの南国の山をちょこっと歩いて、下山後の温泉を楽しむのが一番。そう思う私の心さえもゆさぶる山だった。
揖斐高原登山口からスタート。
元スキー場で、駐車料金1000円とられるが、きれいなトイレのある立派な施設も完備されており、何より駐車場までの道の雪かきが完璧にしていただいており、感謝の限り。
登山口からゲレンデを直登。
しばらくして、山頂は目指さずゆっくり歩いて雪遊びを楽しむチームと山頂を目指すチームの2班に分けることに。私は、即座に、雪遊びチームに入りたい!と申し出るも、Fさんから「リーダーが何言ってるの」と却下。やむなく山頂登頂チームに。
登山道には、トレースがしっかりついており、ありがたい。トレースがなければ、山頂到達は難しかっただろう。
結果、予想に反してタフな山で、「あそこがピーク!」と頑張って登ると、次から次にアップダウンが続いて、急登なのと、とにかく山頂までの距離が長い。何度も、ここで引き返そうという誘惑と戦いながらも、なんとか山頂に到着。
山頂からは、360度の展望。今回のメンバーでは、誰も山の名前を特定することは出来なかったが、とにかく見渡す限り、山、やま、ヤマ! このまま下りるのもったいなさすぎ! そんな声が飛び交う。
SNSの事前情報だと、一週間前の大雪で登山口まで入ることすら困難で、あまりに多くの積雪量と暴風で途中撤退の報告しかない。
おまけに、当日の事前予報では南岸低気圧の通過で雨予報。
だが、天気図をみると南岸低気圧はかなり南なので貝月山への影響は少なそうだし、風も弱く暖かい日になりそう。また、前日の快晴の中、多くの人が入ってトレースがつくはずと読んで決行。
読みがずばり当たって(少し自己満足に浸る)、青空も広がり、山頂でゆっくりランチタイムを楽しむことができ、大満足の山行になった。
私の今シーズンの雪山は、もうこれで十分。
そう感じさせてもらえた、素敵な山で、オススメです。
【雪遊びチーム Fより】 歩き始めて10分ほどで、前を行くメンバーと距離が離れていく私たち。「登山は、一番足の弱い人に合わせて進むもの」という原則は重々承知の上だが、冬山をこの態勢で行くと、天気が良いとはいえ、他のメンバーの危険因子になりかねない。幸い、思いを汲んでくれたKさんもこちらに同行してくれるというので、山頂チーム6名、居残りチーム3名、安心して2班に分かれた。
ゆっくりトロトロ進む3人。山頂までの行程の約1/3の地点。葉の落ちた木々の間、手前の峰々の向こうに真っ白に輝く山が見える。「方角から考えて、あれが貝月山だな」「きれいだなぁ」「遠いなぁ」とゆっくり腰を落ち着けてお茶の時間。上を目指したメンバーの下山を待つには早いけれど、こちらは下山を開始する。
標高841mの分岐で「上の仲間が戻ってくるまでにはまだ時間があるな」と考え、貝月山第二リフト登山口へ遠回り。ノートレースながら気持ちの良い尾根道。途中からの林道が意外と雪が深い。ワカンを装着する2人とツボ足で膝まではまりつつ進む私。踏み跡はないし、時折腰上まではまったりして、テンションMAX「楽し~い!」
思わぬご褒美をもらった気がした。(ただし、林道の法面の傾斜は急で高さも十分なので、いつ雪が流れ落ちてくるかは要注意)
飛騨の秘境 ソウレ谷を満喫!
UPDATE 2024-10-18
【日 程】 2024/10/14(月)
【参加者】 5名
【コース】 岐阜県高山市 ソウレ谷で沢登り
【記 者】 カリメロ
初心者でも楽しめる沢上谷(ソウレ谷)へ。
ソウレ谷の渓谷は、長いナメ床に、30mほどの落差のある滝が3箇所もあり、飛騨の秘境とも言われている。
駐車場から少し上がったところから本流に入り、登りはじめるが、10月半ばで少し寒く感じるのかと思ったが思いの外、寒くもなく日差しもあり心地よい気温だった。
右岸の薮を漕いで進むと支流の滝があり、さらに奥へ進むと、落差70mもの五郎七郎の滝がみえはじめた。
巻き道に残置ロープがあるものの、初心者にはナメ滝が滑り台のように思えて、滑りそうでヒヤヒヤしながら登った。なんとも言えない造形美のウェーブのナメ滝に見惚れる。
下りも岩のちょっとした凹凸に足を運び、滑らないように慎重に歩いた。
次の滝は、落差30〜40mくらいの岩洞滝。
真下から眺めるだけでなく、崖の上から流れ落ちる滝裏へいけるのも、また面白い。足場が崩れやすいので要注意。
本流に戻り、ナメ床を進むと、蓑谷大滝に。
高さ30mほどのナメ滝。
ダムのような岩壁に、自然の造形美を感じさせる滝。
大きな一枚板の岩を落ちる滝は見事で、迫力満点だった。
蓑谷大滝の左岸から巻道があり、注意深く見わたすと、ピンクテープがあり踏み跡もある。
急な斜面を登りきると、人工的な道があり下降ルートにはロープがはってあるが、古いロープので念の為にロープを出してもらい、1人ずつ慎重に下る。なぜなら、降りたらそこは、ちょうど、蓑谷大滝の落ち口に。
斜面を転げ落ちてしまうと水に流されて蓑谷大滝を真っ逆様に落ちることになる。なので、しっかりとロープをにぎり慎重に下った。
大滝の高まきを越えると、陽の光が差し込みキラキラとしたナメロード。
スライダー遊びにもってこい!次は、ソリ持ってこよう♩
最後に15mほどのナメ滝。
残置ロープを使って登り、ナメ床を進むと橋が見え、終了地点に。
お腹すいたー!とみんなで遅めのランチをし、帰りは林道歩きを1時間。
ススキにリンドウに、秋を感じながら歩く1時間も楽しく、楽しすぎてあっと言う間に1日が終わってしまった。
これからは、夏の楽しみの一つに沢登りを追加して四季折々の山を満喫していきたい。
秋の気配? 能郷白山 =!=
UPDATE 2024-09-17
【日 程】 2024/09/06(金)
【参加者】 4名 (会員2名+会員外2名)
【コース】 温見峠登山口一コロンブスピーク一能郷白山一奥ノ院跡 往復
【記 者】 takenoko
1ヶ月前 白山へ行かれた時に山行が決まった「能郷白山」。日本三霊山の白山にも行けていない登山歴の浅い私の中では、「白山」という名のついた京都からまだ近めの二百名山。717年 越前の僧 泰澄は白山を開山し、翌年に白山妙理権現を祀ったのが能郷白山の始まりだそう。開山1300年を超えている。
名神の夜間工事通行止めが解除される6時頃に京都南ICに入ることができ、福井・岐阜の県境へ向かう。中部縦貫道大野ICで高速を下りて、周りの山を教えていただく。登山口までは、対向車とすれ違える場所が極端に少ない国道157号線。(いつも運転ありがとうございます。)途中で、今日目指す能郷白山がススキ越しに見えてきた。Kさんが入会された頃に、会で登られたことがあるとか。
9時半過ぎ、青空が広がる中、福井県大野市・岐阜県本巣市の県境「温見峠」にある登山口(1050m)から入山。登り始めると、ブナ林の中を心地いい風が吹き、夏の終わりを一瞬感じたが、すぐに急登が始まる。400mほど急登が続き、「雨水や人の踏みつけによる浸食を減らすための」梯子が10台程ある。必死に登っていると汗が止まらなくなり、熱中症にも気をつけないといけない。
途中、峠に1台だけ駐車されていた九州からのご夫婦とすれ違う。色んな山を回られているそう。登り進め、振り返ると周りの山々が見渡せ、Y師匠から案内していただく。ようやく急登が終わりそうと期待した辺りで、赤とんぼがいっぱい飛んでいた。もう秋がきてる? 山行中ほとんど虫がいなかったのは、きっと赤とんぼ達のお陰。
急登を終えると、稜線上のなだらかな登りになるのでホッとする。コロンブスピーク(1492m)を過ぎると、頭に注意する箇所が何回か出てくる。色づいたナナカマド、足元には実のついたミズキの赤い枝が落ち、アキノキリンソウが咲き、リンドウは蕾のものがほとんど。登山道に横たわる「臥龍ダケカンバ」は、辰年の今年に出会えて何となく嬉しい。
次は山頂かなぁ、と期待して裏切られること数回。やっと山頂(1617m)に到着し、青空をバックに、かわいい能郷苺の描かれた山頂プレート。頑張ってたどり着いたご褒美は見晴らしの良い景色。立派な一等三角点もキレイに残っている。
次に、社のある奥の院跡へ向かう。春には大きめのカタクリが咲くという斜面を左に見ながら進んで行くと、ステンレス製の新しい社。2018年の台風で奥の院は倒壊し、ご神体は麓に下ろされたという。山座同定盤で周囲の山を確認。前回登られた時、岐阜県能郷谷登山口(714m)スタートの前山からの縦走は、大変だったそう。
お昼休憩後、もう一度山頂へ立ち寄り周りを眺めるが、こんな青空でも、湿気が多くて白山は見えない。。。
周りの山々を眺めながら下山し始める。荒島岳の右側に白山は見えないかなぁと思い、何回か立ち止まる。稜線上の緩やかな下りが終わると、急な下りが待っていた。登りの時には、ここを下ることを考える余裕もなかった。私は、苦手な下りでケガをしないように一歩一歩気をつける。途中、百名山の荒島岳とダブル山行中の男性とすれ違った。
下山直前でも、もう1人すれ違ったが、14時半から登り始めて大丈夫かなぁ、とこちらが勝手に心配してしまう。この男性も荒島岳からの2本目なのかもしれない。もしかしたら夕日を見に来られたのかも? 最近の旅行会社のツアーでは、当たり前のように昼から登り始めるものが多いと、Y師匠は嘆かれていた。
無事に温見峠へ下山し、帰路につき約2時間後に「花はす温泉 そまやま」へ寄り道。(運転ありがとうございました。)ハスの湯でキレイになり満足して、高速へ戻る。杉津PAで海に沈む夕日を眺め、定食・そばでお腹も満たし、再び京都へ向かう。名神の夜間工事通行止めにギリギリで間に合い、20時過ぎに京都南ICへ。
平日の山行で、Y師匠の山仲間とご一緒させていただき、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
m(_ _)m