花の百名山 白山

UPDATE 2024-08-12


【日 程】 2024/08/03(土)~2024/08/04(日)
【参加者】 会員3名、会員外1名
【コース】 1日目 別当出合ー砂防新道ー甚之助避難小屋ー南竜ヶ馬場(テント泊)
2日目 南竜ヶ馬場ーアルプス展望ルートー室堂ー御前峰ー室堂ー砂防新道ー別当出合
【記 者】 S.N


百名山、そして花の百名山でもある白山。

私が数年前に登った時は、9月に入ってからだった。花の時期は過ぎていた。さらに台風が近づいており、天気は下り坂、御前峰からの景色も真っ白で何も見えない。少し悲しい白山の記憶…。

今回、花の時期も今!天気も晴れ予報、この好条件を逃すまい!と、白山テント泊に参加。

1日目、一ノ瀬に駐車、別当出合まではバスに乗る。11時前に別当出合出発。今日の予定は、砂防新道~甚之助避難小屋~南竜ヶ馬場でテント泊。

甚之助避難小屋までは樹林帯。しかし、無風状態で暑い~!花もないやん!とブツブツ(-_-;)甚之助避難小屋を過ぎた辺りからぽつぽつとお花出現!南竜までの道はまさにフラワーロード。ハクサンフウロ、シモツケソウ、イブキトラノオ、そしてニッコウキスゲの群生。おかげでなかなか前に進めない。しかし、ガスが上がってきて雲行きも怪しい。テントの場所確保も必要。しびれを切らした師匠が一足先にテント場に到着。あとの3人が着いたのは15時半ごろ。すでにたくさんのテントが張られていた中、うまい具合に場所を確保してくださった師匠Y氏が手招き。ありがたや、ありがたや…。南竜ヶ馬場テント場は、トイレ、水場があり、食事用の水は担ぐことなく登れたので、体も非常に楽だった。夕食は早ゆでパスタとスープ。ゆったりまったり美味しくいただいた。結局雨には降られることなく、夕やけ雲がとてもきれいに空を飾っていた。20時には寝てしまったので、満天の星空だったかどうかは…

2日目、夜中の2時起床。熱中症予防にと、紅茶、コーヒー、お茶、みそ汁と、多めの水分摂取。お腹はチャポチャポ(^^;)でもそのおかげで体温も上がり、早朝でも体が動いてくれ、下山するまで熱中症になることはなかった。

今日の予定は、南竜~アルプス展望ルート~室堂~御前峰~室堂~砂防新道を下山。

室堂までの3ルートのうち、一番東側の展望ルートで5時の日の出に合わせて南竜ヶ馬場を3時半出発。頭上には満天の星空。星を眺めながら歩くのも楽しい。4時40分アルプス展望台着。すでに数名がスタンバイ状態で、その少し先にもある絶景ポイントまで登った頃がちょうど5時前。雲海の彼方から太陽が昇る。絵に描いたような景色にしばし無言で見入る。ご来光の余韻に浸りつつ、ハイマツの中をくぐり抜ける。クロユリ、ハクサンフウロ、コバイケイソウ。目の前に御前峰、後ろを振り返れば別山がドドーン!飽きることのない景色の中、6時過ぎ室堂到着。荷物をデポして御前峰までの往復。頂上からは360度のパノラマビュー!遠く北アルプスの山々も見える。ああ、幸せ❤…いつまでも眺めていたい景色だが、暑さがマシなうちに下山しようと9時室堂出発。下山途中、黄色のオタカラコウが山肌を覆いつくしていたのは見ごたえがあった。日曜日とあって、登山道はしばしば渋滞発生。それでも12時半、全員無事別当出合に到着。

2日間、お天気に恵まれ、お花畑も楽しめたのは一番の収穫。また、登山道はとても整備されおり、歩きよかった。加えて、今回、水場が多かったので、次の水場までの水分さえザックに入れておけばよく、荷物が割と軽く、体への負担も少なくて済んだことも体験できた。

シモツケソウ
ニッコウキスゲ
ダイモンジソウ
ハクサンフウロ
クロユリ
クルマユリ
御来光
御前峰でハイポーズ✌️

キレンゲショウマに会いに剣山へ

UPDATE 2024-08-05


【日 程】 2024/08/04(日)
【参加者】 会員4名
【コース】 見ノ越P~剣山頂上ヒュッテ(朝食)~剣山山頂~次郎笈~大剣神社~頂上ヒュッテ(昼食)~一の森~行場~見ノ越P
【記 者】 ひろさん


「木々の茂みの下、これは見事な花の群落 見渡すかぎり黄の点々は拡がり、
それは小暗い木洩れ陽を浴びて まるで 一つ一つの花が月光のように澄み、
清らかに輝いているようにみえた。」

「お月さんが地におりてきて宿っているような深く輝いた黄、葉は
大人のてのひらのようなパルマータ、それにしてもなんとなんと美しい」

宮尾登美子さんの小説「天涯の花」で、主人公珠子がキレンゲショウマに出会う際の描写。

個人的な山の楽しみ方の一つが、山が舞台となっている小説を読んで、実際にその山を歩いてみる。

剣山も、この小説を読んで、どうしてもキレンゲショウマに会いたくなって通うこと3回目。

今年も、ぷっくりとしたなんともいえない愛らしい姿に会うことができた。

葉っぱは「パルマータ」手のひらの形で、自分の手のひらより大ぶりだが、そこに咲く花は、うつむき加減で月光と表現される気品のある黄色。他の花には感じられない何かを感じる。小説の影響だろうか。

と、キレンゲショウマのことを書き出したらとまらなくなるが、剣山の魅力はもちろん、キレンゲショウマだけではない。

個人的に、自分が歩いた道が見わたせる稜線歩きが好きだが、剣山から次郎笈に向かう稜線も何度見ても美しい。

今回も、午後から雷雨予報が出ていて、心配したが、午前中は、青空も拡がり、霧や雲が多めではあったが、展望が開け、美しい姿を見せてもらえた。

参加メンバーに剣山の魅力を知ってもらいたい。メインとされる次郎笈までの稜線だけでなく、一の森への道中には、行場など剣山本来の深い森の雰囲気が味わえるおすすめコースもあり、てんこ盛りの計画を立てたため、夜中1時に出発という強行軍になってしまったが、それでも予定していた全コース完歩につきあってくれたメンバーに感謝。

 今回参加いただいたメンバー。当会の山行には珍しく男性が過半数。珍しい組み合わせだったが、足並みそろい、楽しく達成感を味わえた山行だった。

帰りの車中、車のワイパーがおいつかず、前も見えないほどの豪雨にあったが、歩いてる間には、それほど降られず、すべてにおいてラッキーだった。

朝食、昼食と2回も利用させていただいた頂上ヒュッテ。半田そうめんと梅ジュースが名物。山頂グッズもいろいろ販売されている。下山後はリフト乗り場のカフェでほっこり。帰り途中の淡路島南PAでしらす丼などの夕食をいただいて、家族へのおみやげをたくさん買い込んでいたメンバーを微笑ましくながめながら、帰路についた。

リフトは登り下りとも使わずここから登る
まだつぼみが多かったが、キレンゲショウマキレンゲショウマに会うことができた
何度見てもこの稜線は美しい
気持ちのいい稜線を歩く
大剣神社のご神体の岩
一の森への道中には深い森の雰囲気を味わえる

栂海新道 アルプスから海へ

UPDATE 2024-07-17


【日 程】 2024/07/13(土)~2024/07/15(月)
【参加者】 会員3名+会員外1名
【コース】 1日目:北又登山口〜イブリ山〜朝日小屋(泊) 約7km
2日目:朝日小屋〜朝日岳〜長栂山〜黒岩山〜サワガニ山〜犬ヶ岳〜栂海山荘〜下駒ヶ岳〜白鳥小屋(泊) 約18km
3日目:白鳥小屋〜金時の頭〜坂田峠〜尻高山〜入道山〜栂海新道登山口〜日本海 約10km
【記 者】 へっぴりゴシ


海の日でも、山へ行きたい♡

・・・っと言うことで、山も海も楽しむために栂海新道を計画。
Y師匠にとって数十年の間、恋焦がれた憧れだったルートだったとのこと。
天気は梅雨の不安定な前線の動きに直前まで悩まされ、色んな情報源から判断して少なくとも土曜日は朝日岳まで行ける!
その後はエスケープも考慮しつつ現地で判断すると言うことで、13日へ日が変わる直前に京都を出発。

北陸道を車を走らせ、約5時間半で朝日町の黒東タクシーに到着。車を3日間預かってもらい、タクシーで林道を走り北又小屋へ。
タクシー代は朝日町より一人毎¥1,000の助成が受けれたので、計¥9,000。一気に700mまで高度を稼ぐ。

6:30頃に1日目のスタート。思ってた以上の晴天☀️。北又登山口からのルートは7kmで1440mの高度を一気に登るコース、ほぼ急登⛰️
イブリ山までは眺望のない林間コースをひたすら登る修行。パーティー1のか弱い私は、ほぼ不眠だったためか目眩と頭痛&脚が上がらずペースの足を引っ張る始末(T-T)スンマセン。気持ち凹みながらも、頭の中ではイブリ山→イベリコ豚→ベーコン食べたい!と連想がグールグル回る。
イブリ山を過ぎると、眺望が現れ朝日岳や長栂山などの明日以降歩く予定の稜線が見え始める。
そうこうしていると、水芭蕉やシギンカラマツ、白いチングルマの群生がお出迎え。否が応でもテンションが上がる。
雪渓を横目に進むと、急に朝日小屋の赤い屋根が目の前に現れる🏠着いたー!っと皆から歓声、12:25到着。
テント場はまだ数張だけ。受付を済ませて速攻にビールやコーラを買い求めて到着を乾杯🍻。
協力してテントを張ったら、熱いサウナテントの中でY師匠とOドクターはお昼寝・・・消防士と医者はどこでも、いつでも寝れるっぽい(笑)昼からのゆっくりとしたひと時を味わったのち、夕飯のパスタを美味しく頂き、まだ明るい7時頃に就寝zzZZ 

2日目、2時にY師匠の呼びかけで起床。前日の寝不足もあり爆睡できました。サクッと朝食を済ませて、まだ暗い3時にテントを撤収し登山開始、朝日岳を目指す。約1時間弱で山頂に着くと、予想に反し雲間から光が差している。「あれっ?もしかして晴れる?前線は南で停滞しているのかな?♬」薄明かりに浮かび上がる所々雪をまとった白馬岳は存在感がありカッチョイイ。
悪天候時に想定していた蓮華温泉へのエスケープも必要なさそうと判断。
さて朝日岳山頂からは下りがメイン!٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪ルンルンで先を進む。照葉ノ池を見ながら進むと黒岩平は手付かずのお花畑🌼色んな種類の花々があちこちに咲いていて、写真を撮りまくっていると全く先に進まない💧湿原を流れる川のお水は柔らかくて美味しい。黒岩山へ登ると360度のパノラマビューに感動。ツルッツルの雪渓を横切ったり、整備の行き届いた木道や池など変化に富んだ道を堪能。しかし、天気が良かったのもここまで。栂海山荘手前のやせ尾根やジャングルを歩いている頃に雨が降り始め、観念してレインウエアを着るとその後は終始雨の中。下駒ヶ岳では疲れ切ったところで鎖場。レインウエアの中はもう雨なのか汗なのか分からないグチョグチョで蒸れ蒸れ。言葉のない沈黙した一行は惰性で白鳥小屋への坂を登るのみでした。約18kmの道のりは、下りメインだった筈なのに、いつもの18kmではないくらい長く感じましたが、足を進めれば終わりはあるもので、パステルカラーの白鳥小屋が現れました。この日、小屋へは一番乗り。もうこれで今日はもう歩かなくて済む!っと思うのも束の間で、お水を確保しに水場まで💦きた道を100mほど高度を下げる・・・脚が棒とはよく言ったもので、まじで棒。しかし水場に着くと、岩の穴からこんこんと湧き出てくる冷たい水で元気回復。持っている容器全てに水を充し小屋へ帰る。その後は、さらにキツくなった雨の中を2組のパーティーが小屋に到着し、小屋の中は賑やかになった。食担のS口さんが準備してくれた完成度の高いアマノフーズのカレーを食べ、8時に就寝zzZZ 湿った服のままシュラフに潜り込むと・・・クッサ!自分から滲み出たお汁と、雨にも蒸されてなんとも言えない臭さで、シュラフには顔を突っ込めず。
夜中の間、断続的に鳴り響く嵐のような雨音を聞きながら、最終日の朝を迎える。白鳥小屋は快適でした。

3日目、いよいよ海抜0mに向けての山行。朝食を済ませて明るくなって雨が小降りになるのを見計らって5時前に出発。
坂田峠までの下りは、前夜の雨で所々小川となり、しかもかなりの急坂でスリップ連発。早く海を見たい思いで一心不乱に足を進める。
トランスジャパンアルプスレースでは逆に親不知から北アルプスへと登って行くルートを駆け上がるらしい・・・信じられない、HENTAIや(笑)
坂田峠からは急激なアップダウンも少なめで、京都トレイル並みのルート。雨も酷くなることもなく小降りで、昨日と比べると断然幸せ気分・・・身体から漂うニオイは地獄気分。
入道山を越えると漸く海がお目見え🌊曇ってグレーな海を白い波が立っていました。後もう少し、標高のカウントダウン。
国道8号線沿いの登山口に着いた後、80mを遊歩道の階段を下って海岸へ。ゴーーール🎊
海の日に、これほど早く海が見たいと思ったことは無いかも。皆無事に目標を達成できて幸せな海の日でした。

感動したのも束の間、親不知駅🚃までの道のり4km。3日間の感動をかき消すかのような長い駅までの道のり。
越後トキメキ鉄道(通称、トキ鉄)に乗って、泊駅へ。
帰りは朝日町の熱めのお風呂でクッサイ身体を清めて、「きときと寿司」でお昼を食べての京都へ帰宅。
途中で滝の様な雨に遭い、山行中にこんな滝の様な雨にも遭わず、「雨の中でも、まだ恵まれた山行やったなぁ〜」と感謝。

花、雨、長い道のり、汗、ニオイ全てが思い出に残る旅になりました。

イブリ山までの急登を登りきると、緑豊かな稜線がお出迎え
1日目の宿泊地の朝日小屋テント場に到着♬朝日岳をバックに・・・
サンカヨウの群生。透明になりかかっていて幻想的
栂海小屋手前で雨に降られる☔️白鳥小山ではまだまだ。
2日目の宿泊地、パステルカラーの白鳥小屋。レインウエアは雨と汗でズックズク⤵︎
3日目の雨も、無事下山してしまえば降っていたことすら忘れた。見たかったゴールの親不知海岸。

登ったその先、目の前に広がる絶景を独り占め「苗場山」

UPDATE 2024-07-03


【日 程】 2024/06/30(日)~2024/07/01(月)
【参加者】 会員7名
【コース】 1日目 小赤沢3合目登山口(11:21)--- 苗場山山頂(16:10)--- 苗場山山頂ヒュッテ(16:28)
2日目 苗場山山頂ヒュッテ(7:43)--- 苗場山神社(8:04)--- 小赤沢3合目登山口(11:34)
【記 者】 dekopon


長野・新潟の両県にまたがる苗場山。7時間かけて辿り着いた秋山郷の小赤沢3合目駐車場。WCも整い、50台くらい駐車できる。11時過ぎの到着で16台目。
ここからのピストンは最短の日帰りコース。雨予報のこの日、降られる前に下山しようと、早々に下ってくる人たちとすれ違いながら登る。

私たちの目的は、
【山頂ヒュッテに泊まり、高層湿原の散策を楽しみ、山小屋でゆっくり過ごす】こと。
【高山植物の写真を撮り、見晴台で夕陽を眺め、夜には星空を見上げ、4時半にはご来光を拝みたい】
という欲張りな願いもあったが、この日の天候では全部を叶えてもらえそうにない。
☔対策を万全に備えて登山準備。

登り始めてポツリと雨が落ちてきた。「予報より早いんじゃないの。」とレインを着る。
緩やかな樹林の登山道、歩きにくい木の根道や鎖のついた岩場があったり、急登があったり、変化に富んでいて面白い。高度を上げるにつれてお花が増えていく楽しみがあるので、霧雨も気にならず、しんどさも忘れる。
ところが、最後、「大きな岩ごろごろ樹林ゾーン」の難所に突入。乾いていれば岩の上を歩けそうに思うが、濡れているので足を滑らせては危険。ぬかるみ地獄のような湿地に足を踏み入れないようになんとか抜け切り、9合目に出た。

「オーッ!すごーい!」

ガスガスの一面真っ白を予想していたのに、なんと展望が開けている!
いつの間にか雨も上がり、山並みが見え、湿原には長~く続く木道が見える。
ササの中に大小の池塘が点在し、生えているスゲはまるで「稲の苗」のよう。だから、「苗場山」。

あちこちでワタスゲが揺れ、イワイチョウなど白い花が、静かな大湿原の中にたたずんでいる。チングルマとイワカガミの競演も華やか。登り切った目の前、こんな素晴らしい高層湿原に迎えてもらえるなんて。デッキで寝っ転がったり各々写真を撮ったり、湿原ゾーンは貸し切り状態。
なんてラッキーな私たち! なんて素晴らしい苗場山!

山頂ヒュッテでは3部屋もらえ、ご飯も水洗トイレも寝具も乾燥室も快適。少人数でゆったりと山小屋時間を過ごさせてもらった。
翌朝、小屋番さんに見送られて、雨の中を下山。
苗場山の高層湿原は1年に0.1mmずつ有機物が堆積しておよそ7,000年かけてできたもの。雨水のみで維持されている高層湿原にとって貴重な雨だと知ると、しっとりと濡れた一面ガスガスの湿原歩きも、趣があって良いね!と思える。

降り続く雨の影響で沢のように雨水が流れる小赤沢登山道。慎重に足を置きながら下って行く。昨日のぬかるみは、広く深く池のようになっている。岩も木の根も滑りやすい。登りに必要なかった鎖を下りでは使ってみる。ぬかるみ天国、泥んこ祭り、難易度が高くなって下山時間は約3時間50分かかった。

「雨の中、レインを着ての登山は辛かったけれど、とにかく緊張の下山道が楽しかった!」 
皆さん、笑顔の感想。

雨対策装備と登山後のお手入れ、雨による登山道の様子の変化、雨の日の歩き方、雨の日登山にも慣れる 等、次にステップアップする体験になったと思う。

下山後は、楽養館の赤湯温泉で温まり、秋山郷の食材をふんだんに使った定食をいただき、道の駅で、秋山郷特産の果物、野菜、お土産等のお買い物。大満足で帰路についた。

 

ミヤマキリシマが迎えてくれた「高千穂峰」は一面真っ白だった

UPDATE 2024-06-13


【日 程】 2024/05/26(日)
【参加者】 会員6名
【コース】 高千穂河原P/ビジターセンター(10:30)-- 登山口(11:00)--御鉢(12:25)--高千穂峰山頂(12:54~13:20)--高千穂河原登山口(14:47)--霧島神宮参拝--宮崎港
【記 者】 dekopon


5/25(土) 19:10神戸港発 宮崎カーフェリー
5/26(日) 8:40 宮崎港着 高千穂峰登山 (ビジターセンター、霧島神宮)
      19:10  宮崎港発
5/27(月) 7:40 神戸港着

「高千穂峰」に登るなら、ぜひともミヤマキリシマの旬の時期に登りたいと、3ケ月前から弾丸登山を計画。すぐにメンバーが決まり、フェリー(シニア割)とレンタカーを手配する。
5月、タイミングよく、BS「日本百名山」で「高千穂峰」「韓国岳」を観て、壮大な御鉢とミヤマキリシマの花に心が躍る。

ところが、お花の満開情報がアップされ始めると、高千穂河原登山口Pでは、満車のために待ち時間が発生するようになった。
前日の25日は早朝5時半から満車だったという情報が書き込まれていた。これは、高校総体が行われたことが原因であるとわかったが、私たちは1分でも早く登山口に着きたいと思い、一番に下船し、バスをタクシーに変更してレンタカー屋さんに急いだ。(30分短縮)

ビジターセンターに着くとゲート前に2台停まっている。程無く入庫でき、ビジターセンターに立ち寄って、情報収集と登山準備をし、予定通りの11時に登山を開始した。

①「天孫降臨伝説」の残る山。神々が降り立った神話の舞台。頂上の「天の逆鉾」と対面する。
②火山ならではの荒涼とした道なき岩場の登山道を登り、絶景の御鉢や霧島連山を眺める。
③疲労感を忘れ、青い空とキリシマツツジの花に癒される。

私たちはこんな光景をずっと夢見てきた。
しかし、何日も前から天気予報では☔マーク。
「お願い!天気予報よ、ずれて!」と願いながらの決行。雨に降られなかったのは幸いだったが、登れば登るほど、辺り一面真っ白な世界に入っていく。4~5mも離れれば姿も見失うほどで、楽しみにしていた御鉢はこの辺りかなあ。一面、真っ白に埋まっている。
ガッスガスの中にぼんやり霞んで見える「天の逆鉾」を見つけ出した時には、「おー!」と歓声が上がった。きれいに整備された山頂小屋で軽食を摂る。

下りは、火山岩のザレに何度も足を取られ、ズルズルっと滑ったり尻もちをついたりしながら、慎重に下った。ところが、こんな道でもバランスよく下っている仲間がいる。小学校時代から「平均台競技」をやっていたというM女。さすが、「平均台の女王」は違う!そのバランス力が羨ましかった。

下山後、お決まりのスィーツを食べ、霧島神宮を参拝して宮崎港に戻った。
翌日、朝の神戸港は雨☔だった。そして、九州はというと、大雨☔☔☔。
私たちは、運よく九州への山旅を終えることができ、3,000円の宮崎割クーポンでお土産も買え、みんなで、いっぱいいっぱい感謝した!