権現岳
UPDATE 2025-01-13
【日 程】 2025/01/11(土)~2025/01/12(日)
【参加者】 会員5名
【コース】 11日(土) 京都=天女山登山口〜三ッ頭〜権現岳〜前三ッ頭(テント泊)
12日(日) 前三ッ頭〜天女山登山口=京都
【記 者】 OT
初めての山行レポート投稿です。エッセイは大の苦手なんですが、ログっぽいものをベースにちょっとでも味が出せるように頑張ります😉
もうゲートから登山口までの林道歩きはコリゴリ💦ということで、当初爺ヶ岳東尾根を計画していたものの、積雪が深く権現岳へ⛰️
八ヶ岳の南、長野と山梨の県境で、編笠山〜青年小屋ルートと今回の三ツ頭からのルートの合流地点に位置する。標高 2,715 m.
(タイムログはざっくりです)
0700 積雪により一部通行止めになっている名神を避け、慣れない新名神〜新東名〜中部横断自動車道経由で天女山登山口に到着。
0730 出発。
駐車場を少し過ぎた天ノ河原で早速、富士山と南アルプスの甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山がよく見える。北陸はかなり雪が降っているというのに、こちらは快晴☀️適宜休憩中に振り返って最高の富士山で目を楽しませる。天気が良すぎて暑いので服を調整する、気温が同じでもこんなに違うものか。
順調に足を進めていると雪が少しずつ深くなって滑るようになってきたのでアイゼンを装着。かなりの所まで来ていたので余裕では?と思っていたらここからがきつかった💦前三ツ頭まであと200 mといってからなかなかつかない。天ノ河原〜前三ツ頭は、経路の2/3くらいがゆるい傾斜になっているが、残り1/3は急登。荷物を持ってアイゼン装備だと、この傾斜がなかなかきつい!アイゼントレーニングの成果を発揮しつつも、きついものはきつい。時間には余裕があるので、休憩しつつゆっくり足を進める。
前三ツ頭手前で一気に視界がひらけ、先程以上に富士山と南アルプス、さらに中央アルプスがきれいに見える🗻絵葉書みたいと大興奮し、写真を撮りまくる📷️
1200過ぎ 前三ツ頭到着。絶好の富士山展望台でテントを張る。中央アルプスに雲がかかっていて、明日の天気が保証されへんから今日山頂まで行ってまおう!と決断。
1300 再度出発。頂上直前の急登がきつい。
1500 権現岳登頂。写真を撮って日没に間に合うようにテントに帰る。
1600 テント。
夕方になると一気に冷え込んできて暖を取る。テント越しに見える夕焼けに一日の終わりを感じつつ、鍋を囲んで水作り、リゾット、お菓子、ワイン。早く下山してお風呂入りたいな〜と頭はすでに温泉♨️わざわざ寒いところに行って、温かい温泉を切望する、雪山登山はなんと贅沢な遊びなんでしょう☃
2日目は、寒い中なんとか4時まで寝ることができて、朝食やらお茶やらで意外とすぐに7時に。
0730 下山開始。アイゼンを外して下るトレーニング!アイゼンを付けたままだと、前にコケるし、外したほうが楽だから、とy師匠。何度かスリップしながら、コツを掴んでいく。下りは速い💨
0930 下山。
天候に恵まれ、富士山の美しさを堪能できた冬の三ツ頭・権現岳。
アイゼンワークはまだまだで、もっと楽に淡々と歩けるようになりたい!しんどいことをして体力をつけると同時に、しんどいことが楽になるように技術をつける。雪山の厳しさは練習・山の勉強へのモチベーションをあげてくれます、実践はなにより勉強になりますが、一人だと安全な実践はできない。。。同行したみなさんと山に感謝!
ダイヤモンド富士
UPDATE 2022-01-06
【日 程】 2021/12/30(木)
【参加者】 4名(会員2名+他2名)
【コース】 京都=富士IC=根原…端足(はした)峠…竜ヶ岳(往復)
【記 者】 kamemaro
冬至の前後1週間ほどの間は、竜ヶ岳から見れば太陽が富士山頂から昇ってくる日があるとのこと。それをダイヤモンド富士と言うらしい。その時間に山頂に到着するために京都を前日の21時過ぎに出発する。新名神、新東名と走り富士宮道路から端足峠の登山口「根原」に着く。この登山道が関西からは最短のようである。
まだ暗い4時前にヘッドランプの明かりを頼りに峠を目指す。枝道が何本かあるが、峠の方向に進めば間違いない。「A沢貯水池」を過ぎ、東海自然歩道を右に分けると傾斜が強くなりジグザグの道となる。
峠に着くと今まで感じなかった風が強く少し寒いが動いていれば暖かい。右に富士山が見えるはずだが、まだ暗く山容を見ることはできない。峠から少し下り、背丈ほどのクマザサの中を登る。ひと登りした頃、右側に富士山の黒い姿が白みかけた空にシルエットで浮かび上がるようになってきた。
急な斜面を200mほど登ると緩やかな道が山頂へと続いていた。もう中腹から上部に雪を付けた富士山の姿もはっきり見える。その向こうに広がる空もオレンジ色に輝いてきた。しかし、日の出の時間まで4~50分ある。人っ子1人いない山頂でツエルトを被り日の出を待つが寒い。寒冷地用でないガスボンベの火力が弱くお湯を沸かすにも時間がかかる。邪魔くさいので持ってきたお湯をボンベにかけると、勢いよく吹き出す。こうなるとすぐにお湯が沸く。暖かいコーヒーを入れホッと一息。
そうするうちに、富士山の向こう側が明るくなり出し、太陽が顔を出したことがわかる.その頃になると山頂には何人かの登山客の姿が見えだした。水平線から富士山頂まで太陽が昇ってくるにも時間がかかる。その間に続々と山頂に登山客が集まりだし、山頂に太陽のダイヤモンドが見られる頃には100人くらいにはなっていた。ダイヤモンドが見られるホンの数分間、みんな一心不乱にカメラのシャッターを切りはしゃいでいる。こちらを見ている方が面白い。中には昨日の登ったがダイヤモンドが見られなかったので、今日も登ってきたという人もいた。
山頂の狂宴が終わると、いつの間にか人影が少なくなっていく。我々も頃合いを見て山頂を後にする。前方には登りには見ることができなかった雨ヶ岳と毛無山が立ちはだかり、右手には本栖湖の静かな湖面が広がっていた。峠から一気に下るとA沢貯水池に着く。陽が高く昇り白色、いや灰色に輝く富士山が堂々と正面に立ちはだかっている。こんなに近くで富士山を見るのは久しぶりである。車に戻り、もう少し違った富士を見ようと本栖湖の反対側に回り込んだが、天気が良すぎて白ずんだ富士しか見ることができなかった。月初めにここを訪れたパーティーは、キレイな富士の写真を残していたのに残念だ。
富士宮まで帰り、苦労して見つけたスーパー銭湯で汗を流し、B級グルメ第1位の「富士宮焼きそば」を専門店でいただき帰路についた…までは良かったが、年末の帰省ラッシュに巻き込まれ、新東名の岡崎ICまで4時間余りかかってしまった。
竜ヶ岳 〜富士山を愛でる登山〜
UPDATE 2021-12-29
【日 程】 2021/12/05(日)
【参加者】 13名
【コース】 キャンプ場-登山口ー見晴台-竜ヶ岳(往復)
【記 者】 T.S
「富士山を愛でる登山」
竜ヶ岳登山に参加したのは13名。
真っ暗闇の早朝に出発し、目指すは静岡・山梨。登山の行程よりも、京都からの移動時間の方が圧倒的に長い山行。それでも見たい日本一の山。
高速道路を走りながら夜明けを迎え、遂に姿を現した富士山に、車内全員が大興奮。いよいよここまで来た。
静岡を越え、山梨に入ってすぐのところにある本栖湖のキャンプ場から登山開始。これから見る景色を思うとワクワクが止まらない。
ところが…なんだか雲行きが怪しい。
思ったよりも雲が多い。予備日も設定してあったが、この日で大丈夫と判断して決行したはずなのに。こんなはずでは…
いやいや、登っていくうちに晴れてくるよ。
そんな淡い期待を胸に登り続ける。なのに、その期待を裏切るように、空はどんどん雲に覆われていく。
見晴台に到着してもまだ見えず。「普通なら、ここからあの方向にこんな風に見えていたはず…」と悲しい想像を膨らませるしかなくなってきた。
山頂までの道中、たまに雲の隙間から一瞬だけ覗く富士山の頂きに一喜一憂。嬉しさもあるが、なんとも悲しい。目指してきた富士山の今日一番の姿は、早朝に高速道路から見たあれだったのか。今日はあれで終わりなのか。
頂上に着いた頃には、天気はさらに悪くなり、完全に雲に覆われる空。その空の色に染められるように、気持ちも少しどんより。
気温も下がってきた為、昼食だけ摂って、早々に下山を開始した。
すると、少しずつ様子が変わり始めた。下山するにつれ、目の前の富士山を覆っていた雲が、少しずつなくなっていったのだ。
そして念願だった富士山の全景が目の前に。
そうそう、これだ!これを見に来たのだ!!
一度は諦めかけていただけに、喜びも倍増の感動。
そして、見晴台まで下りて来た時が、一番綺麗に見えた瞬間となった。
竜ヶ岳から眺める富士山。その美しさ、雄大さ、凛々しさ…一言では表せない感動に包まれる。
どれぐらいの時間、立ち止まって富士山を眺めていただろうか。どれだけ同じような写真を撮り続けただろうか。誰かが止めなければ永遠に続いていたんじゃないかと思うぐらい、時間を忘れてはしゃいでいた。全員の顔に笑顔が溢れていた。
無事に下山した後は、少し寄り道を。キャンプ場から車で少し行ったところに展望スポットがあり、そこからまた改めて富士山を眺める。
本栖湖越しに富士山を見るこのスポットからの景色は、千円札に描かれているあの景色なのだ。
この1日で「凄いなぁ」「綺麗だなぁ」と何度口にしたことだろうか。最高の1日だった。
締めは、道の駅への立ち寄り。静岡県富士宮市の名物「富士宮焼きそば」をみんなで食べ、思い残すことなく帰路に。
早朝に出て夜までの長い1日だったが、充実感に満たされて帰宅。
その余韻は数日続いたのであった。