大峰山系 七曜岳~行者還岳(往復)

UPDATE 2021-12-21


【日 程】 2021/12/12(日)
【参加者】 2名(会員1名+会員外1名)
【コース】 京都=R309分岐=水太谷の水口谷出合…水簾滝…大峰奧駆道合流…七曜岳…合流点…行者還岳(往復)
【記 者】 kamemaro


 今年2回も天候不順で流れてしまった例会。来年春に新たな計画で「行者還岳」へ登るため下見を兼ねて初冬の大峰を訪れる。

 R169からすこしR309を行者還トンネルの方へ入ると、右に林道新田線が分かれるのであるが、その部分に柵がありR309に入ることができない。柵に12月10日から4月8日まで冬期通行止めの看板が設置してある。2日前からである・・・。弱った…と思ったが、地図を見ると林道新田線が和佐又から七曜岳に続く登山道が林道の近くを通っている。これなら行ける。林道から登山道に連絡する踏み跡程度の道があるに違いない…と林道を進み水口谷出合の一番奥まったところで車を止める。谷の入り口を見ると予想どおり立派?な踏み跡がある。早速準備をして登り出す。

 踏み跡は水口谷にある水簾滝の滝への散策路で、新しい手入れの跡が見られる。難なく和佐又からの登山道に入り、滝上を横切って急な斜面をつづら折れに登る。尾根に出ると幾分傾斜は緩やかになり、大きな岩の間を立派な梯子(古い)で登ると、まもなく大峰奧駆道に合流する。右手に少し登ると七曜岳に着く。行者還へ行くまでに先に登頂を済ませ、合流点から南へ行者還岳を目指す。

 寒気の影響で稜線は冷たい風が絶え間なく吹く。12月12日と言うのに雪が全くないので歩きやすいが、何かおかしい。普通なら積雪があっても不思議でない。危険な場所もあるが、行者還岳へ近づくにつれ冬枯れの広い尾根となり、木々の合間から大普賢岳や山上ヶ岳の稜線が稲村ヶ岳に続いている。稲村岳にある三角錐の大日山が目立つが、時折ガスに覆われるようになってきた。

 3つ4つピークを越えると、シャクナゲや灌木に覆われた行者還岳に着いた。なんの変化もないただの山頂…遠くから見る尖った行者還岳の姿にに似合うない山頂であった。以前来たときも、こんなだったかなぁ?と少々気落ちしながら往路を戻る。途中、日だまりで昼食を摂り、帰路温泉に入ってノンビリと初冬の山を味わった。

 大峰は、山頂よりも奧駆道の雰囲気が素晴らしい。春の生気満ち溢れた新緑や、今回は遅すぎたが鮮やかな紅葉の季節が見応えがある。春が楽しみである!!。