台高山脈 ⛄「無氷」の明神岳・前山
UPDATE 2025-01-24
【日 程】 2025/01/22(水)
【参加者】 会員3名
【コース】 駐車場(8:30)---明神平(10:30)---明神岳1432m(11:03~11:15)---前山(11:30)---明神平東屋(11:48~12:04ランチ)---駐車場(13:10)
【記 者】 dekopon
台高山脈「高見山」の予定ではあったが、ここ数日暖かくて霧氷も積雪も期待できなさそう。
明神岳・霊仙山・野坂岳、銀杏峰などをリサーチしながら積雪状況と当日の天候を確かめ、前日に「明神岳」に決定。
「明神ブルーの下、明神平をスノーシューで歩きたい。」
以前からの憧れではあるが、リサーチ情報からスノーシューは無理そうなので諦め、チェーンスパイクを持参する。
大又林道終点登山口に駐車。5,6台の先着車がある。
私たちの行くコースは、明神谷を登り、明神平…明神岳…前山…明神平…駐車場のスノーハイク。
谷道の登山道は、いったん溶けたジェラードが凍った状態で、チェーンアイゼンで快適に歩ける。
4回ほどある渡渉も楽しく渡る。明神の滝は、ラッキーなことに一部氷瀑が残っていた。
高度を上げていくと、右手奥に真っ白な山が!
「あの方向は薊岳の山頂? なんと真っ白に霧氷がついている!」
と心は躍ったが、明神平の霧氷は完全に溶け落ちていた。
空もどんより雲が厚い。でも、風がそう強くないのはありがたい。
眺望のいい明神岳まで登り、
「南西方向、はるか遠くに薄っすらと見える山は大峰? Y師匠がいないとわかんないね。」
と宿題に持ち帰る。
来た道を少し戻り、前山に向かう。
明神平の雪は圧雪され、ワカンもスノーシューも楽しめない状態だったが、前山からの下りに【いいもの】を発見した!
尻セードで滑った跡が数本残っている。
「これを楽しまずに帰れないだろう!」
とシートを引っ張り出し、座って斜面を下ってみる。 おおーっ!滑る!滑る!めっちゃ滑るー!
「楽し~!!」と思ったのは一瞬だった。
風が出てきたので東屋でさっさとお昼を済ませ、来た道もさっさと下る。
駐車場の台数の割に人には出会っていない。桧塚奥峰まで進む人、薊岳を周回ルートを行く人もいるのだろう。
家で地図を広げ辿っていると、次回は自分がそこを歩いているような錯覚に陥る。
雪山の御在所岳、藤内沢へ
UPDATE 2025-01-23
【日 程】 2025/01/19(日)
【参加者】 会員4名
【コース】 裏道登山口-藤内小屋-藤内第三ルンゼ-御在所岳-中道-中道登山口
【記 者】 Koume.S
オレンジ色の朝日が差し込み、7時すぎに冬季ゲート手前から車道を歩き、裏道登山口からスタート。
8時前に藤内小屋到着。藤内壁出合までは、踏み固めた少なめの雪道。ここで、アイゼン、ハーネス、ヘルメット装着。
P2前尾根横の第三ルンゼ分岐を目指す。滑落したら、50メートルは、落ちそうな急な斜面。秋からアイゼントレーニングで教わったピッケルの持ち方とアイゼンワークをいざ実践。(ちょうど2年前に来た時は、とにかく必死で、怖かった事を思い出す)
第三ルンゼに到着。アイスクライミングしているパーティを横目にY師匠が「氷の横の雪面を登ろうかー。」やはりこのままでは、終わらない(笑)急な斜面をラッセルしながら雪をかき分け、登ることに。雪が深く柔らかい為、一歩進もうとすると崩れ、下の人に雪がドサーっとかかる。膝を使ったり、アイゼンで踏み場を固めながら登る事が大切。ここでは、ピッケルの差し方もひと工夫。色々な雪の状態でも対応出来る様にならなければと実感。
日差しが暖かく、山頂付近は、残念ながら霧氷なし。風もなく久々の汗をかく。
ロープウェイで手軽に雪を見る事が出来る御在所岳は、外国人観光客にも人気があり、家族連れでいっぱい。足早にレストランに入り、今回もやはりカレーうどん。お腹を満たし、中道より下山。途中、地蔵岩やおばれ岩の奇岩を見て、暖かい日向で休憩。
林道を歩き、14時過ぎに駐車スペースに到着。
今日は、ポカポカ陽気の穏やかな雪山を満喫。今シーズンもまだまだ雪山を楽しみたい。
「南ア 塩見岳から富士山を見よう」を目指して
UPDATE 2025-01-08
【日 程】 2024/12/28(土)~2024/12/29(日)
【参加者】 4名(会員)
【コース】 28日京都=鳥倉林道冬ゲート…登山口…三伏峠…三伏山…テント場
29日テント場…林道登山口…ゲート…京都
【記 者】 kamemaro
「富士山が真正面に見える山の日の出」を見るため塩見岳に行くが、行く前から重くのしかかる心配事、それは約9㎞にも及ぶ林道歩き。
「冬、南アルプス(北アでも)は、どこへ行っても長い林道歩きが待っている。」とアキラメムードで出発。
薄く雪が乗って滑りやすい林道を、2時間半余りかかって登山道が始まる。
山伏峠までは、樹林帯のトラバース道が続く。嫌になる頃、ホントにイヤになったころ、塩川からの道と合流する。
以前は、時間的に早い塩川からの登山道が主だったが、鳥倉林道ができてからは、皆んなこちらに誘導されている。合流点にはご丁寧にロープが張られ、通行止めがされている。
学生の頃、この登山道でクマに出会った。これが最初の出会い! 以後、10回(イノシシより多い)ほど出会ったが、怖いと思ったことがない…ギャアギャア騒ぐからクマがビックリするのであって、おとなしくしていればクマもおとなしい。
三伏峠では、冬期小屋が営業している…ビックリ!(HPには、9月26日で営業終了とあったが??)。中ではガイドツアーらしい客がゴロゴロしている…商魂たくましい??
峠を通り過ぎ、予定の本谷山を越える辺りのテント場を目出すが、三伏山辺りで冷たい風と細かい雪に体温を奪われ、オマケにラッセル、前の見えない悪天候に拒まれ、手前でテントを張る。
樹林帯で下生えが多くテントの整地もうまくできないまま、寒さに追われるようにテントに入る。
暖を取り、雪を溶かして水を作るためガスを着けようとするがうまく点火しない。生ガスが吹き出て炎が上がる…気温が低く、ガスが冷え切っている…何とか点火して水を作り、夕食の鍋をつつき……しばらくするとガスの炎がしゅぼんでくる??「あれ!もう終わりかいな?寝るまで時間があるのに、暖房無し??朝用の水も作ってないのに??」…生ガスが出たおかげで、ガスを予想以上に消費したみたいだ。
ボンベは後1本で、寝るまでの暖房と明朝晩の調理、それに飲み水、翌々日の朝ご飯……とても燃料が足らない。明日天気が良ければ山頂に登り下山することも可能だが…天気次第!!
翌朝、天候は昨日と相変わらず。雪の量は、あまり変わらないが山頂を往復して下山するには、少々無理がある。悪天候で登っても富士山も見えないし「ヤメとこう!! 下りよう!」。みんな心得えたもんで、下山準備を始める。
ヘッドランプを付けて出発するが、下りは早い。2時間くらいで登山口に着き、嫌な林道をどんどん飛ばして、ゲートの駐車場所に着いた。
「今年の12月15日頃までに、もう1回来よう!林道が開いている間に!!」
(編集者注:記事の投稿が2025年の年明けでしたので😊)
八ヶ岳 -硫黄岳 赤岳-
UPDATE 2024-12-25
【日 程】 2024/12/18(水)~2024/12/19(木)
【参加者】 会員4名
【コース】 美濃戸登山口 - 硫黄岳 - 赤岳鉱泉泊 - 文三郎 - 赤岳頂上 - 地蔵尾根 - 赤岳鉱泉 -美濃戸登山口
【記 者】 カリメロ
赤岳山荘に駐車し8時ごろに出発。高速から見えていた八ヶ岳連峰にはどんよりとした雲がかかっていて、登山口についても青空は見えなかった。
歩くたびにキュッキュッと雪を踏みしめる音がなり、白銀の世界が広がり始めるとピリッとした寒さが肌に刺さる。
2時間ほどで赤岳鉱泉に到着。小休憩をとり、硫黄岳へ。
雪山デビューのKさん。何度もアイゼンワークをしてきたので、アイゼンの装着も素早く3分以内!と慣れた手つきでスムーズに装着できていた。トレーニングの効果発揮!
とはいえ、寒さで手足が痛く雪山の寒さを痛感させたが、樹林帯を1時間も歩くと体も温まり、痛かった寒さも少しは和らいだ。
赤岩の頭に到着するもガスで青空はなく、ここでまた一段寒くなり、その寒さが肌に刺さる。
稜線は風が強くホワイトアウトで硫黄岳頂上で写真を撮りそそくさと下山。行きの自分たちの足跡は綺麗に消えていた。
雪山のホワイトアウトの怖さを感じたが迷うことなく、下山し鉱泉に戻った。
晩御飯は、赤岳鉱泉で人気のステーキ。
山で食べるステーキはおいしく、何よりもサラダとフルーツも盛り付けてあり、1日目の疲れを癒してくれる食事だった。ステーキは大きく肉厚になったとか?
2日目は、7時過ぎに赤岳鉱泉を出発。夜に深々と降っていた雪は、数センチ積っていた。
心配していた天候は、快晴で八ヶ岳ブルーが広がっていた。
文三郎ルートから赤岳頂上を目指して急登をひたすら歩く。
疲れたと振り返ると、北アルプスが遠くに見え、八ヶ岳ブルーと白銀に輝く山々は圧巻。急登の辛さもこの景色のなかでは、楽しさに変わり始めた。
文三郎から稜線に出ると、アイゼンをひっかけないように気を引き締め直した。
風もなく、暖かな日差しの中、頂上へ。あいにく赤岳頂上から富士山は見れなかったが、白銀の世界を堪能できただけでも十分に満足できた。
白髪岳 水山 松尾山
UPDATE 2024-12-18
【日 程】 2024/12/15(日)
【参加者】 会員5名
【コース】 白髪岳駐車場-白髪岳登山口-白髪岳-水山-松尾山-千本杉-標高560ⅿ分岐から南尾根を下山
【記 者】 秋の風
8時30分、周囲は霧、地面は霜の中、駐車場から登山口を目指す。約30分で登山口。ここから急な登りをじっくりと上がり、尾根にでた。枯れた松葉が日にあたって暖かい良い香りがする。景色を楽しみつつ進むとロープの下がっている岩場。順々に上ると標高600m地点くらいか展望が開け、重なる山々。足元の斜面にまばらだが雪が積もっていた。
10時10分ごろ、白髪岳山頂標高721.5m。2等三角点がある。草木に霧氷が付き、日向では少し溶けてできた露が日の光に照らされて美しい。眼下には、広々と篠山の街並みが見える。休憩後、出発!下りに持ち手にする木も岩もロープも冷たいため途中手袋を装着。足場の岩が凍っていて少し滑る部分もあり慎重に。水山を通り、木々から落ちる細かな雪が日に照らされてキラキラと光る中、松尾山到着。
風のあたらない陽だまりを探してランチをとった後、太陽が当たる明るい尾根道580mを一気に下った。すっかり雪は消え、黄色い落ち葉がふかふかで土が見えない。木の根を踏んで、2度ほど滑りつつ、12時40分ごろ松尾山登山口へ下りた。朝のグレーの景色から一転、すっかり晴れて空が青い。山中で、秋から冬へ、冬から秋へを楽しめた。
追記】白髪岳山頂直下は、低山ながら南北の両斜面にロープが設置された岩場があります。特に水山に向かっての北側斜面は、この時期、凍っている可能性大。お守りにチェーンスパイクを持参した方が安心かも。