北八ヶ岳(北横岳~三ッ岳)

UPDATE 2022-08-13


【日 程】 2022/08/06(土)~2022/08/07(日)
【参加者】 6名
【コース】 1日目:園部(22時)⇒亀岡⇒阪急西山天王駅⇒大山崎I,C⇒途中休憩・SAにて仮眠⇒諏訪I,C
2日目:登山開始・北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(8時)⇒北横岳(9時30分)⇒三ッ岳(11時30分)⇒登山終了・北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(13時30分)
【記 者】 わんわん


夏山入門編の言葉に惹かれ、北八ヶ岳に行ってきました。前日は22時に出発し、SAで仮眠します。これは正解で、空が明るくなる前に広い洗面所で日焼け止めを塗ることができました。

7時前に八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着。駅にたくさん植えられた赤い花々が出迎えてくれます。ここはスイスなの?と勘違いを楽しみます。ロープウェイは8時発ですが、混み合うこともなく乗車。標高1,771mから2,237mまで一気に上がります。山頂駅周辺はかわいいお花が咲いています。長野県に来た!と周りの景色を楽しんでいたのは束の間でした。今回は高低差が300mとあったので、しんどくないだろう、と思っていましたが、やはり酸素不足になってしまい息が上がります。肺を風船だと思い、すぼめないと膨らまない、と思うのですが、吐いている時間が苦しい。苦しんでいると、リーダーさんが状態をキャッチしてくれ、ゆっくりとしたペースで歩みます。なんとか北横岳ヒュッテに到着。かわいいバッチを発見。帰りに買うことにします。そして北横岳南峰・北峰に到着!やったー。周りの山々を見渡します。今までのしんどさを忘れ、来て良かったと思います。そして下山は三ッ岳方面へ。岩場と聞いて、転ばないだろうか、と心配な気持ちがあったのですが、これが思いのほか楽しい!山頂より見晴らしも良い!絶景です。その岩場が三つあるので三ッ岳。岩場の歩き方に関しては、リーダーさんが、ここを持つ・ここに足を置く、と丁寧に教えてくださり、それが心地良かったもので、リーダーさんが動き出すと自分もすぐに後追いしてしまいます。ひよこの気持ちになってしまいましたが、対等な鳥になっていかなければ。いえ、なりたい。岩場を降りると木道になり、空模様を考えながら、帰路は急ぎます。予定通り13時30分に駅につき、こけももデザートを食べほっこりしてから、全員が元気で無事に京都に帰りました。

 

晩秋の車山と初冬の天狗岳

UPDATE 2021-11-15


【日 程】 2021/11/13(土)~2021/11/14(日)
【参加者】 10名
【コース】 1日目:車山高原(→夏沢鉱泉泊)
2日目:夏沢鉱泉ーオーレン小屋ー箕冠山ー根石岳ー天狗岳ー西尾根ー唐沢鉱泉

【記 者】 Taru


贅沢にも信州の秋と冬を楽しむ、晴天の2日間。

1日目、車山へ向かう車窓からは秋〜冬へ向かう信濃の山々のグラデーションをたっぷり楽しむ。車山からは北アルプス〜乗鞍〜御嶽〜中央アルプス〜南アルプス、そして富士山を拝み、これから向かう八ヶ岳、浅間山の噴煙までも望める360度の大パノラマ。

宿泊先の夏沢鉱泉へは桜平Pから林道を30分ほど歩く。小屋からは穂高連峰が見え、食事は美味しく、温泉にもつかり、配られた湯たんぽで布団は温く、贅沢な小屋である。食後のミーティングではレイヤリングについて意見交換もあり、アウターレイヤーによる違いや特性について教えていただく。

2日目、7時に夏沢鉱泉を出発、八ヶ岳らしい苔とシラビソの中を歩く。シラビソの葉についたツララがクリスマスツリーの飾りのようにキラキラと輝いている。樹林帯を歩くうちに青空が見え始め、期待に胸が躍る。少しずつ雪も増え、途中でチェーンスパイクを装着する。

箕冠山の分岐ではすっかり晴れ、少し道を外れたところからはこれから向かう双耳峰の天狗岳が青空の元に大きく姿を現し、西天狗の奥には白馬三山が望めた。根石岳山荘前の稜線では強風に煽られ、ここから東天狗へは時折吹き付ける風に辛抱の稜線歩きとなる。

天狗岳のコルでは無風、長めの休憩時に、山座と冬山の心構えなどのレクチャー。西天狗では観天望気、山々にできた巨大笠雲を眺める。さてここからが下山となるが、西天狗からの下りは岩交じりの急な道となり慎重な足取りとなる。その後は植生がハイマツ、シラビソ、ダケカンバと変わっても、飽きるほどの長い長い下りが続く。

唐沢鉱泉のテラスでコーヒーをいただきホッと一息、帰路についた。Y氏の粋な計らいで、小黒川PAから南アルプスのアーベンロートも眺めることができた。

メンバーのほとんどが冬山初心者である。冬山に対する心構え、基本的な注意や行動に対する指導に加え、随所に山の素晴らしさが盛り込まれた初冬の山行であった。