「南木曽岳」 一度は登りたい山
UPDATE 2025-05-24
【日 程】 2025/05/19(月)
【参加者】 会員5名
【コース】 南木曽岳蘭駐車場(8:46)~避難小屋・WC(8:52 S)~南木曽岳登山道入口(9:18)~下山道分岐(9:35)~南木曽岳(11:19)~南木曽岳避難小屋~展望所(11:50)~摩利支天(12:16)~下山道分岐(13:45)~男滝・女滝(14:35)~避難小屋・WC(14:44 G)
【記 者】 dekopon
「この山に登ろ!」 紹介記事を読んでそう決めたのは、昨年の春。
古くから信仰の山として祀られ、登られてきた 急登で梯子の連続。体力必要。高い山へのトレーニングとしておすすめ よい加減のコースタイム 恵那山、御嶽山、乗鞍岳他、中央アルプス・南アルプスの山々の眺望が素晴らしい 御嶽山、木曽駒ケ岳と共に「木曽の三岳」に数えられ、今回コンプリートできる そして、 「亀山会タイム」では無理のない出発時間(4時発)で、日帰りが可能
1年間、今日という日をわくわくしながら待っていた。
・梯子は続くよ どこまでも ♬♪
南木曽岳は、登山道途中の分岐から「上り」と「下り」に区別され、時計回りの一方通行となっている。 狭く急峻な登りには延々と梯子が続く。朽ちて安心できない梯子もあるので、滑落しないようにと慎重さは必要だが、スリリングで飽きない。
しかし、こんな険しい場所に延々と有難い梯子。いつ、誰によって整備されたのだろう。クマザサに覆われた深い笹薮も刈り取った形跡がある。
看板に「日本山岳遺産基金」のマークがあったので、調べてみた。
「南木曽山士会」という団体と地元有志が中心になり、30年近くも登山道整備(ササ狩り作業、梯子の修繕など)を行ってきたそう。2016年には、一般登山者の協力も仰ぎ、100人以上のボランティアが資材の荷揚げや資材の取り付けに協力したそうだ。
これらの整備が行われ、延々と続く梯子が取り付けられたからこそ、楽しんで南木曽岳に登れている。日本山岳遺産認定の山。
一方、摩利支天からの下山道はというと、狭い登山道両脇にクマザサが生い茂っており、伸び放題。下りも梯子の連続で気が抜けない。 しかし、両脇に伸びたクマザサがあったからこそ、掴んだ束でバランスを取りながら、長く続く梯子を下ることができた。下山道では、クマザサは逆に良い仕事をしてくれている。(と、その時は思っていた・・・)
・花とアルプス大展望にルンルン (^^♪
山頂部は広くなだらかで全く違う景色。足元にはバイカオウレン、シニアになったショウジョウバカマの群生。こんなにたくさんの花を咲かせて待っていてくれるとは思わなかった。空の中に、愛らしい桃色のアカヤシオが映える。空気もいいし足取りも軽い。
南側、お隣りの恵那山は、ドーン。 展望所からは、御嶽山、乗鞍岳、薄っすらではあるが遠く中央アルプス、南アルプスの大展望。 避難小屋、バイオトイレも整備され、申し分ない。
・木曽五木と笹薮
江戸時代、尾張藩により伐採禁止となり保護された「木曽五木」の一つ、コウヤマキの原生林は見事な巨木の森に成長していた。「悠仁親王のお印」と説明書きがあった。
下山時に助けてもらったクマザサの藪。良い仕事をしてくれていたと思っていたが、長いクマザサロードに潜むマダニが、私たちを待ち構えていたようで、数匹のマダニがお土産として体にくっついて下山。こそばゆい感じがして、指先で捕獲したマダニは殺処分にしたが、気づかず自宅まで連れ帰ってしまったメンバーも。
でもでも、そんなことがあっても、 南木曽岳はサイコーに面白いお山でしたよ (^^♪
2024 キラキラネームの越百(コスモ)山
UPDATE 2024-01-08
【日 程】 2024/01/06(土)
【参加者】 会員4名+会員外1名
【コース】 伊奈川ダム手前のゲート〜登山口〜御嶽山展望所〜越百山避難小屋〜越百山 (ピストン)
【記 者】 へっぴりゴシ
2024年最初の三連休、私にとっては登り初めで三百名山でキラキラネームのコスモ(越百)山へ
木曽駒ケ岳~空木岳から更に南の中央アルプスの中にある山で、名前はずっと気になっていたけど行ったことのなかった山
三連休の計画は当初、塩見岳から始まり、天候の都合で霞沢岳も断念し、Yさん提案の日帰りで越百山へ行ってみようとなりました。
5人は0時に京都を出発し、中津川ICを経由して伊奈川ダム下のゲートに到着
4時半に登山開始、ヘッデンで足元を照らしながら1時間半林道をひたすら歩き、6時に登山道の取付きに到着。
ここまで長かったぁ~(•́-•̀٥)
やっと山道を歩ける喜びを味わう間も無く、ひたすら見晴らしの無い九十九折りの坂道
九十九折り、九十九折り、坂道、坂道・・・・・もぉ、修行
漸く展望が開けることを期待して、地図に書かれていた御嶽山見晴台を探すも何処へ??木々が多く、
木々の隙間から見えたとしても、向こうの山はガッスガスの流石っす!で隣の山すら見えませんでした。
期待も虚しく、登りに集中し煩悩を抑えただ歩くのみ!・・・だって修行だから
高度が上がるに従って、雪の量も増して寒さも強くなって行く・・・だって修行だから
徐々に全員の言葉数も減ったころに一旦上り詰めたところから50m下ると突然目の前に越百避難小屋がお迎え
まだ10時、お昼にはまだ早いので一気に山頂を目指す
この日、越百山を目指す登山者はどうやら我々だけのようなので林間に荷物を置いて、そこからは身軽になり進む
植生がハイマツ帯に変わるとさらに雪の量も増して、風も徐々にキツくなる
西風がもろに受ける場所では前日のトレースも消えてしまい、ルートを探しながら、雪庇の踏み抜きにも注意をして進む
先頭を順番に交代してルートファインディング、楽しい♪
山頂へ着く頃にはもう暴風雪、ホワイトアウトするほどではないが、景色は全くなくただ寒いだけ・・・だってだって修行だから
風と寒さに耐えるといきなり現れた山頂P2613、デン!タッチしてサクッと駆け足で記念撮影📷
この日の予報は山頂では風速17m、そりゃ寒いわ
急いでハイマツ帯まで下って、髪もまつ毛も眉毛も真っ白に凍ったお互いの顔を見て笑うw
さっきまで寒かった場所が、山頂に比べて温かく感じる・・・修行の成果!
期待していた中央アルプスや南アルプスの山々の風景は見ることができず残念でしたが、雪山の寒さを少し実感できた良い機会でした
ここからピストン。ピストンあるあるで、とにかく復路は長い長い、下っても下っても全く時間が過ぎなくて
景色もないもんだから足元ばっか見てる。「よくもまぁこんな坂道登ってきたなぁ」って思うのもあるあるw
無言の時間が続く・・・
15時過ぎにやっと林道まで下山、少しミゾレやアラレが降り始め、重力に任せて林道を下る
朝は真っ暗で見えていなかった巨大な氷柱や、ダムの水の綺麗なことに感動しながら1時間ばかり歩くと、駐車場手前でカモシカがお出迎え
顔が丸々してて、イノシシみたいなカモシカ(笑)ジーッとこっちを見ている顔が可愛かった♡
16時20分下山完了、ほぼ12時間歩きっぱなし
景色も無く、雪山をただ登るだけ、下るだけのしんどい山行でしたが、これはこれで自分を試す良い山行だったと思います。
皆さんも是非行ってみてみください。
帰りは、遅くなったので、温泉入浴初めはお預けで、中津川へ
途中、師匠が昔に行ったという昭和レトロな「プリンス松葉」で洋食を食べてお腹を満たして京都へ
ご馳走山!