リトル比良 縦走個人山行

UPDATE 2024-09-05


【日 程】 2024/09/01(日)
【参加者】 4名(会員3名+1名)
【コース】 近江高島駅…登山口…観音跡地…岳山…オウム岩…岩阿沙利山…鵜川越…寒風峠…ヤケ山…涼峠…げんき村登山口…北小松駅
【記 者】 kamemaro


台風10号の影響で予定していた沢は増水して茶色の濁流が流れている(河川防災カメラ)。

さてどこへ行くか?…途中、雨に降られることも考慮して、脚力のトレーニングにリトル比良へ。

北小松駅前に車を駐車し、電車で近江高島駅へ。夏休み最後の日曜日というのに台風の影響か、8両編成の車内はガラガラ「大丈夫かいなぁ?湖西線!」と、ちょっと心配になる。

駅前のコンビニで昼食を購入し、のどかな町中をゆっくり歩き登山口に到着。林道から登山道に入りしばらく進むと、突然立派な石灯籠が建っている。この石灯籠、後でわかったことだが「岳観音」の参拝道に建立されているものらしい。

ウラジロなどのシダに覆われた道を進むが、雨具を着けていないズボンは露でドボドボ!靴の中に水が流れ込まないうちに先頭を交代しながら、どうにか進む。

屋根瓦の散らばる広場には、建物の残骸が残っている。「岳観音堂」の跡らしい…「こんなんあったかなぁ?」何十年か振りかにこの道を歩くが、ほとんど記憶がない。

岳山を越えて「オウム岩」に着いた時は、ここで亡くなった京都の学生さんを探しに来た昔の記憶が戻ってきた。「山の遭難」というものを初めて知った、あまり良い思い出ではない。

蜘蛛の巣だらけのあまり歩かれていない道を、大きな悲鳴に「ドキッ!」としながら歩く(何回も)。先頭を歩くSさんの顔に蜘蛛の巣がベタッと付いたときの悲鳴だ。

岩阿斜利山を過ぎ鵜川越えまで来ると舗装された林道が峠を越えている。道を横切り滝山を過ぎれば寒風峠も近い。

峠の木々も当時より大きくなり、昔の面影はない。ここから左へ下ると関電が琵琶湖の水を原発の夜間剰余電力で上げて、昼間に発電する揚水ダムを計画(大反対で潰れた)した「オトシ」(地名)を通って涼峠に出る近道であるが、少し先の焼山まで進み尾根を下ることにする。

狭い山頂で一休みした後、涼峠から以前トレーニングに来た獅子岩と楊梅ノ滝を左に見て、比良げんき村の登山口に下山する。

この間、誰にも出会わなかった。台風の影響もあると思うが近頃、人の行くところにはたくさんの登山客が集まるが、少しマイナーなところは、本当に人が少ない。ある面うれしいが、昔を知るものとしては少し寂しい気がする。