福井県の文殊山へカタクリに会いに個人山行

UPDATE 2023-03-28


【日 程】 2023/03/27(月)
【参加者】 会員4名
【コース】 二上登山口~小文殊~大文殊(山頂)~奥の院~橋立山~往路ピストン~二上登山口
【記 者】 ひろさん


 お花の好きな人この指とまれ! で、とまっていただいた4人で、福井県の文殊山へカタクリに会いに行ってきました。
 文殊山は、福井市にある越前五山の一つで標高365メートル。文殊菩薩のまつられる信仰の山で、日本百名山の著者である深田久弥氏が生まれ育った地元でよく登られた山であり、頂上のお堂には同氏が中学時代に仲間と書いた落書きが残されているそう。春のカタクリをはじめとする花や秋の紅葉が美しく、いつ訪れても地元愛を感じる「ザ・里山」といった感じの素敵なお山です。
 今年は、春が駆け足でやってきて、あっという間に過ぎ去っていきそうな勢い。花好きにとっては忙しく、わくわくする季節であり、ちょっと早いかなと思いつつ、まちきれずの山行です。
 二上登山口駐車場に車を停めてスタート。前日までの雨で登山道はぐちゃぐちゃ。特に奥の院から橋立山への道では足を置くとスケート靴のように滑り出す。こんな所でこけたくないと慎重に歩いていたが、慎重すぎたか、不覚にも尻餅。念のため車に積んできた替えのズボンが役立つことに。
 本日メインのカタクリさんは、登りではほとんどつぼみでしたが、下山時には開いていてくれた。お日様の力ってすごい。
 ただ、春の妖精さんたちはみな恥ずかしがり屋さん。うつむいていてこっちを向いてくれない。地面が乾いていれば地面にはいつくばって写真を撮るところだが、今回は泥々でそうもいかない。それでも何とか美しい姿を写そうと夢中になる私たち。そんな姿を冷静に見つめていたF女さんがぽつりと一言「カタクリをこうしてキャーキャーいいながら喜んでいるのは京都の人だけ」。確かに、今日は平日で、ほとんどが地元の毎日のお散歩姿の方たちばかりで日常の何気ない様子でした。
 当初、文殊山の後、下市山にも行く予定でしたが、頂上の大文殊で出会った地元の方から「下市山、な~んもないよ」の一言で、文殊山を下りた後は、美味しいもの食べてゆっくりしようということで全員一致。
 ネットで調べた帰り道の鯖江市にあるケーキ屋さんに寄り道して帰りました。ちょっとお高めで上品なケーキでしたが、無農薬のハーブティーやコーヒーなどの飲み物と見た目も美しいケーキで、平日にとびっきり贅沢な時間をいただきました。
 山って、人それぞれいろんな楽しみ方がある。がっつり歩くのもよし、今回みたいに花を目当てにゆっくり歩くのもよし、チャレンジャーで高みを目指すのもよし。山岳会は、さままざまな思いと個性をもった方たちが集まって、個人個人では味わえない出会いと経験を重ねられる良さがあると思います。今回は、はじめてM原さんにお会い出来て嬉しく、まだ一度もお会いできてない会員の方ともご一緒できることを願っております。

歩きはじめて最初に出会ったショウジョバカマ。瑞々しい
青空に向かってズームイン
朝靄がかかる登山道。素敵な雰囲気。
春の妖精のカタクリ。写真に撮るのは難しい
カタクリの群生地。
クロモジ?
カタクリとイカリソウの競演
下山後、鯖江市のケーキ屋さん。見た目麗しく優雅な気分に