比良縦走 武奈ヶ岳〜蛇谷ヶ峰

UPDATE 2024-12-07


【日 程】 2024/12/04(水)
【参加者】 会員4名
【コース】 坊村登山口ー武奈ヶ岳ー釣瓶岳ー笹峠ー地蔵岳ー横谷峠ー蛇谷ヶ峰ーグリーンパーク思い出の森駐車場
【記 者】 S.S


 亀岡を深夜3時半に車2台で出発して、”朽木グリーンパーク思い出の森”の駐車場に車をデポして、坊村に戻り、まだ暗い中ヘッドランプをつけて、6時前に登り始める。縦走の場合、出発地点と下山地点が違い、悩ましいが、車をデポできると、うまくいくことが多い。会の仲間に感謝‼︎

   御殿山の手前で明るくなり始め、快調に武奈ヶ岳に登頂。しかし、みるみるガスがかかり始め、北は真っ白、おまけに雨まで降り始める。下山撤退を頭に入れつつ、下山できる分岐でその都度判断。先を急ぐが幸いにも強くなることはなく、下界が晴れているのが見られるようになり、どうやら最後まで行けそう。林道があちこちにあり、分岐分岐で地図で確認しながら、慎重に進む。横谷峠の先で風が避けれるところでランチ、なんとこの頃から、晴れ間が見え始め、日がさすことも。これに元気づけられ、最後の蛇谷ヶ峰への急登を頑張る。山頂では晴れて360°の眺望。武奈ヶ岳から今日歩いてきた稜線もバッチリ見えて、感動 これが縦走の醍醐味である。朽木に下山して、車を回収して帰路につく。

 

 

+8

大峰で前泊して交差登山 🚙🚙

UPDATE 2024-10-21


【日 程】 2024/10/05(土)~2024/10/06(日)
【参加者】 会員10名
【コース】 Y師匠チーム:WASAMATA HUTTE‐大普賢岳‐弥勒岳‐国見岳‐七曜岳‐行者還岳‐行者還岳登山口
Oさんチーム:行者還岳登山口‐行者還岳‐七曜岳‐国見岳‐弥勒岳‐大普賢岳‐WASAMATA HUTTE

【記 者】 takenoko


 4月末、雨の中いくつもの鉄の梯子を下るのは恐かった。下山後、コーヒーをいただいてホッとできた「WASAMATA HUTTE」。その新しくオシャレな雰囲気に惹かれて、今回の例会が内定。WASAMATA HUTTEで前泊して交差登山。

 お昼出発・WASAMATA HUTTEの魅力もあり、メンバーは10名集まった。ヒュッテ泊4名・テント泊6名。ずっと天気予報は良くなかったが、当日出発地の京都はいい天気。だが、向こうはわからない。大峰へ近づくにつれて、青空がなくなっていく。国道169号線の和佐又口を右折して、キャンプ場への坂道を上っていくと、登山者用の駐車場ではシカが食事中。ヒュッテに到着すると、雨がいつ降ってきてもおかしくないような天気。早くテントを張りたいところだが、チェックイン後に、キャンプ場の方から使用方法の丁寧な説明がある。

 今回のテントは、最近あまり出番がなくなったというブルーの「8人用テント」。Y師匠にポイントを教えていただきながら、無事にテントを張り終える。持ち寄ったコンロ・鍋・食材で味噌󠄀鍋を準備。心配していた雨にもほとんど降られず、外で食べることができた。大きな鍋を皆で囲んで食べると楽しく、家で食べる鍋とは一味違う。お酒とおつまみも出てきた。(◯◯限定のお豆も美味しかった。)

 明日は3時起床・4時出発予定のため、テント泊組とヒュッテ泊組はお別れ。

 テントの中で6名のマットを敷く。まだ夜の7時。標高も高く(1143m)、寒さを心配していたが、シュラフは要らないぐらいのテント内。おしゃべりをして9時前に就寝。こちらのシカは、亀岡のシカとは違うそうで、夜中じゅう、女性の叫び声のような鳴き声が時折聞こえていた。

 

 テント泊組は3時に起き、テントを片付ける。鍋でお湯を沸かして、軽い朝食。(Oさん、お湯ありがとうございました。) ヒュッテ泊組が外に出てきた。星は見れないと諦めていたが、雲が流れたようでキレイな星空。1ヶ月前の大台ケ原ナイトハイクでは、「星が多すぎた!」そう。いつもの登山とは違い、「交差登山」では、移動する前に登山靴を履いて、下山後に乗る車へ履き替える靴などを置いておく。

 

 

行者還岳登山口 出発組 

 キャンプ場から車で暗闇の中を40分程移動。登山口前には1台の車だけ。ヘッドライトを準備して5時出発。

 鉄筋の階段を上り登山道へ。暗闇の中に2つの光があり、何かの動物がこちらを見ている。30分で明るくなり始め、これから目指す大普賢岳とキャンプ場のあった和佐又山が見える。大峯奥駈道まで半分程の地点で、写真でよく見るタイタン(トラック)が捨てられている不思議な光景。登り進み、ヘッドライトがいらないぐらいの明るさに。奥駈道との分岐点、尾根に出た所で休憩。ちょうど太陽が顔を出したところ。曇りだと思っていたので、朝日を見れるなんて想像できなかった。雲海も見える。これから登る行者還岳と大普賢岳の姿も、木々の合間から確認できた。下山するまで天気がもってほしい。

 右側を朝日に照らされながら、行者還岳を目指して進む。途中右手に「お花畑」があったが、もう花の姿はなく、何の花が咲いていたのかわからない。登山道では、咲き終わりのトリカブト、アキノキリンソウ、ヤマハッカ(Google検索)、リンドウの蕾があったが、他の花はわからなかった。その代わり、あちこちに色んなキノコが生えていた。かわいいキノコが好きなK.S.さんの反応が独特で、そのたびに癒される。

 天川辻を通過して行者還宿に着いて休憩。避難小屋で宿泊されていた方が出てこられて、登山口に駐車されていた車の主だとわかる。再出発するところで、Y師匠から無線がきた。「交差登山」ならでは。相手チームは大普賢岳に到着されたそう。

 「その険しい山容により、役行者をして1度は引き返させた」という行者還岳までは急になり、崖のような部分や木の梯子がある。登るのも緊張するが、下るほうが大変そう。登山開始から2時間半歩いてやっとたどり着いた頂上には、木が茂っていて眺望はないが、シャクナゲの蕾がいくつか。Oさんが景色の見える場所へ案内してくださる。ザックを置き1人ずつ交代して、一歩踏み外すと危険な狭い所から、真下にある行者還宿まで歩いてきた尾根、弥山・八経ヶ岳方面の山々が見える。

 次は七曜岳へ。行者還岳からの下り道で、大普賢岳を中心とした山々が並んでいる。象形文字の「山」の姿のよう。雲海も素晴らしい。途中には、苔の中に大きなカエル。木漏れ日が虹色に広がった神々しい光。Y師匠から無線がきて、相手チームは国見岳を下ってるそう。去年紅葉が綺麗だった稲村ヶ岳・大日山を見渡せる場所も。和佐又への分岐を越えて、鎖場を登ると七曜岳へ到着。休憩できるスペースはなく、すぐに下山。滑りやすい橋、鎖を両手で掴んで下りる崖、後ろ向きの四つん這いになって下りる木の梯子、危険な所が続き、気を抜けない。

 やっと休憩できる場所に着いてゆっくりしていると、前方から相手チームの気配。アップダウンを終えた5人が到着し、「交差」する。お互いのチームの無事な姿を確認し、車のカギを手渡し。相手チームが休むことなく出発するのを見送る。キャンプ場から5時間ぶりに、大峯奥駈道で出逢えた不思議な時間。両チームが頑張って歩いてきたから経験できた。

 こちらのチームも出発し、国見岳へ向かう。左手の窪地には七ツ池(鬼の釜)。そのうち、これまでのような危険な部分は少なくなり、大峰らしい笹が広がるなだらかな登山道が続く。いつしか青空がなくなっている。建物があったであろう稚子泊。靄がかかって幻想的な雰囲気の中を進み、標識に気づかないと通り過ぎてしまいそうな国見岳への急登。眺望はなく下山。

 赤く色づいた木を見つけて皆で撮影。ヘルメットを被った20名程の団体とすれ違うと、弥勒岳へ。大普賢岳には周回ルートがあり、登山者も多くなる。大台ケ原を望める水太覗ではガスっている。最後の急登では10名ぐらいの人とすれ違い、大普賢岳へ到着。4月に続き今回も眺望はないが、相手チームの写真を楽しみに。少し休憩して下山。

 ここから鉄の梯子が続く急な下り。まだ雨が降っていないことに感謝。歪んだ危険なものもあり、慎重に下っていく。大普賢岳ピストンの団体10名とすれ違う。前回は通過した石ノ鼻に登ると、左手に日本岳、右手後ろに小普賢岳と大普賢岳が見える。修験道の行場である鷲ノ窟・笙ノ窟・朝日ノ窟・指弾ノ窟を越えて進むと、緩やかになっていく。

 相手チームから下山の連絡。少し待ってもらうことになりそう。ヒメシャラが印象的な広い登山道にもキノコがいっぱい。1時半キャンプ場へ到着。雨が降る前に無事に下山できて良かった。車に乗り込み、本日2度目のキャンプ場からの下り。相手チームが待つ道の駅へ向かう。

 

WASAMATA HUTTE 出発組 (by里山)

 午後から天気が下り坂との情報もあり、早朝4時過ぎに和佐又ヒュッテを出発。ヘッドライトの明かりを頼りに笙ノ窟へと進む。尾根道から岩壁をトラバースする道になり、足場に特に気を使わなくてはならなくなった頃に日が昇り周辺が明るくなった。日の出時間から出発時間を計算したY師匠、さすが! 

 笙ノ窟では、岩壁から頭上に水滴が落ちてくる。夜露と相まって、足元の岩場、整備された鎖・木橋・鉄の梯子が滑り緊張の連続。大普賢岳を通過し、少し下って振り向くと大普賢、小普賢のコンビが並んで見える。ちょっと可愛い。本日の最難関を突破したと一瞬ホッとしたが、まだまだ続く難所。「油断が命取り」と皆で声をかけながら進む。七曜岳を下るまでは気を抜くと崖下への滑落を想像させる道が続く。

 稚児泊で景色が一変。石灰岩の山特有の苔むした白い岩。教えてもらわなければ判らない程大きなドリーネ。美しい景色だが、石灰岩と黒土がこれまたよく滑る。

 相手チームと交差して、しばらく進むとやっと笹原の柔らかい道。行者還岳をピストンして奥駈道を南進。1458のピークから西へ国道309号へ下山。車道には13時ちょうどに到着。ゆっくりとした足並みだったけれど、Y師匠が「ここの休憩は3分…5分」と細かく厳しく時間管理してくれたので、いいペースでの登山だった。

 

 「道の駅 杉の湯川上」併設の「湯盛温泉 ホテル杉の湯」で入浴。3時半頃、帰り道にある吉野の「レストラン里」へ。品数豊富なメニューから、まぐろカツ定食・肉厚とんかつ定食・石焼き牛カルビ丼セットなどを各自注文して満腹に。夜の7〜8時台に京都・亀岡へ。とても楽しい2日間だった。

+9
WASAMATA HUTTE。青いテント横で味噌󠄀鍋を囲む。
大普賢岳・和佐又山。奥駈道からの朝日。雲海。
行者還岳へ。 木漏れ日の「ハロ現象」。
象形文字「山」のような姿。
もうすぐ「交差」。
大普賢岳から。
色んなキノコ。K.S.さん編集。

ほんのり秋色 火打山・妙高山

UPDATE 2024-10-09


【日 程】 2024/09/27(金)~2024/09/29(日)
【参加者】 会員6名
【コース】 28日 笹ヶ峰-富士見平-高谷池ヒュッテ-火打山-茶臼山ー黒沢池ヒュッテ 泊
29日 黒沢池ヒュッテー妙高山ー黒沢池ヒュッテ-富士見平-笹ヶ峰
【記 者】 norokame


27日 今日は妙高高原スキー場の民宿泊なので、松川のリンゴ屋さん経由で向かう。お目当てのシナノスイートには少し早かったが、それぞれ、りんご、梨、ブドウをゲット。目的の一つを達成!

28日 夕べの豪華な夕食が未だ消化しきれてない早朝、宿を出発。

笹ヶ峰駐車場にて登山協力金一人500円を支払い、明るくなり始めた登山道へと踏み出す。黒沢橋で沢を横切り、富士見平への急登にかかる。3時間かけて到着。宿でもらった朝食弁当をほおばり、次の目的地、高谷池ヒュッテを目指すが、ガスが湧き始め空模様が怪しくなってきた。ルートは少し緩やかになり、ヒュッテの屋根や火打山が見えるはず、のあたりから雨具を着用することになる。もちろんガスってな~んも見えない(涙)

高谷池ヒュッテで小休止後、ザックをデポして空身で火打山を目指す。天狗の庭へと進む頃には雨も上がりはじめ、湿原のイワイチョウの黄色い葉っぱが広がり、初秋の雰囲気が溢れている。中でもチングルマの白い綿毛と紅葉した葉っぱがなんと可愛いことか!こんなの見たことな~い!

山頂からは残念ながら周囲の山々の展望はきかないが、ぽっかりと雲の上に頭を出して、ここは夏山。暑っ!

下山途中からは、登ってきたルートや明日登る妙高山が見えるようになり、気分が高揚してくる。が、長時間行動の疲れも出てきた。そこでヒュッテでチャイを頂き大休止をしてから、茶臼山を経由して黒沢池ヒュッテへと向かう。嘘のように足が軽くなった。チャイの威力、すご~い!

今日のお宿、黒沢池ヒュッテに到着。なんだか物々しい雰囲気。どうやら遭難が起きて、ヘリでのピックアップ待ちらしい。夕食までのホッとした時間のはずが少し気がかりなひとときになった。ヘリがヒュッテの上に来てホバリングしているが、霧が濃くてピックアップ出来ずにあきらめたようだ。遭難者がブルーシートにくるまれて小屋の裏手へ運ばれて行った。明日、良いお天気になりますように!

29日 クレープにジャムの朝食をなんとか胃に納めて、緊張のルートへと出発。まずはヌルヌルの登山道を大倉乗越へ。太陽も上がり好天だ。しかし上越の山々は雲海の彼方で霞んでいる。トラバースは片方が切れ落ちていて気が抜けない。燕新道分岐からはかなりな急登が続き、喘ぎながら登り続けて漸く山頂広場に飛び出す。そこはなんと穏やかで優しい顔をしたところか!「バンザ~イ!」

北峰と南峰があり、南峰の方が高く妙高大神が祭られているので足を延ばして、下山の安全を祈願する。鎖やロープを使用した上りは下りも緊張の連続だ。いや、下りの方が倍くらい緊張するし、時間もかかる。急下降を終えトラバースルートを渡りきり、また、急登を上り大倉乗越まで戻って少しほっとした。最後のヌルヌル道を下りるとやっとヒュッテに帰り着いた。

遭難者のピックアップも無事すんだヒュッテ前は、人の気配も無いくらい静かなたたずまいだ。予定の時間をオーバーしているので休憩もそこそこに下山を開始。黒沢湿原を横切り、富士見平まで上り、長い木道を小走りで下るメンバーにつられて走ってみると、案外、楽みたい。9時間行動の2日間、お世話になったこの足に感謝!感謝!

+8
チングルマの紅葉
逆さ火打
茶臼山から妙高を望む
妙高山の急登
妙高山南峰

八ヶ岳へ行ってきました

UPDATE 2024-09-13


【日 程】 2024/09/11(水)~2024/09/12(木)
【参加者】 会員4名
【コース】 9/11(水)唐沢鉱泉~西天狗岳~東天狗岳~天狗の奥庭~黒百合ヒュッテ~唐沢鉱泉
9/12(木)北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅~北横岳(南峰、北峰)~三ツ岳~雨池山~雨池峠~山頂駅
【記 者】 ひろさん


 なかなか宿泊山行には一緒に行けないY氏が一年に一度長期休暇がとれるという話を聞いて、何ヶ月も前から予定していた山行。Mさん夫妻も参加いただき、4人で早朝出発。

 名神集中工事で夜間通行止めの箇所があるので、回避ルートをたどって宿泊する唐沢鉱泉へ。

 唐沢鉱泉の宿泊者専用駐車場に駐車して、天狗岳へ反時計周りでの周回コース。

 西天狗岳へはかなりの登り。酷暑の京都よりはマシとはいえ、樹林帯で風は通らず汗が吹き出す。本格的な登山は久しぶりとのMさん夫妻。特にMさん夫は「60の壁が、、」などと弱気な発言をされているので、「言霊が大事。楽しい!最高!とつぶやきながら登るといいですよ」と男子が少ないわが会の中の有力メンバーで今後も積極的に参加いただかないといけないので、訳のわからないスピリチァルな話をしながら長い長いコースを登り続ける。

 西天狗岳への最後の登りはそれまでの樹林帯とはまったく違う岩場の急登。まさにザ・岩登りという感じで、急登ではあるが、「ん? なんだか楽しいぞ!」 両手両足フル活用して、集中する分、それまでの登りよりも楽に感じた。

  西天狗から東天狗、そして天狗の奥庭など、「天狗」という名のオンパレードのコースなだけに楽しい岩場が続いてなかなか面白いコース。黒百合ヒュッテの軽食は14時までで間に合わなかった。お肉ごろごろのビーフシチューやコケモモケーキ食べたかったが、また別の機会にリベンジしよう。

 黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉までの道は、こけむしたごろごろ岩で歩きにくいったらありゃしない。緊張が続いたが、無事、下山。

 唐沢鉱泉は、山小屋のイメージを覆す本格的な温泉旅館。夕食には名物の猪鍋を注文して、生ビール等で乾杯! 温泉も最高で石けんも使用可だし、Wi-Fiも入ってお勧めの宿です。

 2日目は、唐沢鉱泉でゆっくり朝風呂に入って朝食をいただいてから北八ヶ岳ロープウェイで一気に山頂駅へ。当初の予定では、北横岳ピストンの観光気分登山だったが、参加メンバーの体力と気力も唐沢鉱泉の温泉や食事で回復し、三ツ岳(Ⅰ峰からⅢ峰まで3山あるからそう呼ばれる?)周回コースへ。これが大正解。鎖場も登場する岩場の連続でアスレチックのように楽しい!

 雨池峠までの激下りを終えて雨池峠の平坦な道に出ると初めてほっとできた。

 と、二日間、大満足の山行でした。

+11
唐沢鉱泉からしばらくこんな樹林帯が続く
八ヶ岳名物のコケとかわいいキノコ
順不同だが、北横岳北峰から
こんな楽しい岩場の連続
三ツ岳。天気ももってくれて最高!
唐沢鉱泉の名物猪鍋。通常料理とは別に注文したが、食べきれないくらいの量。
温泉成分の影響で美しく不思議なブルーに輝く池。
かっこいい岩が多い

リトル比良 縦走

UPDATE 2024-09-05


【日 程】 2024/09/01(日)
【参加者】 4名(会員3名+1名)
【コース】 近江高島駅…登山口…観音跡地…岳山…オウム岩…岩阿沙利山…鵜川越…寒風峠…ヤケ山…涼峠…げんき村登山口…北小松駅
【記 者】 kamemaro


台風10号の影響で予定していた沢は増水して茶色の濁流が流れている(河川防災カメラ)。

さてどこへ行くか?…途中、雨に降られることも考慮して、脚力のトレーニングにリトル比良へ。

北小松駅前に車を駐車し、電車で近江高島駅へ。夏休み最後の日曜日というのに台風の影響か、8両編成の車内はガラガラ「大丈夫かいなぁ?湖西線!」と、ちょっと心配になる。

駅前のコンビニで昼食を購入し、のどかな町中をゆっくり歩き登山口に到着。林道から登山道に入りしばらく進むと、突然立派な石灯籠が建っている。この石灯籠、後でわかったことだが「岳観音」の参拝道に建立されているものらしい。

ウラジロなどのシダに覆われた道を進むが、雨具を着けていないズボンは露でドボドボ!靴の中に水が流れ込まないうちに先頭を交代しながら、どうにか進む。

屋根瓦の散らばる広場には、建物の残骸が残っている。「岳観音堂」の跡らしい…「こんなんあったかなぁ?」何十年か振りかにこの道を歩くが、ほとんど記憶がない。

岳山を越えて「オウム岩」に着いた時は、ここで亡くなった京都の学生さんを探しに来た昔の記憶が戻ってきた。「山の遭難」というものを初めて知った、あまり良い思い出ではない。

蜘蛛の巣だらけのあまり歩かれていない道を、大きな悲鳴に「ドキッ!」としながら歩く(何回も)。先頭を歩くSさんの顔に蜘蛛の巣がベタッと付いたときの悲鳴だ。

岩阿斜利山を過ぎ鵜川越えまで来ると舗装された林道が峠を越えている。道を横切り滝山を過ぎれば寒風峠も近い。

峠の木々も当時より大きくなり、昔の面影はない。ここから左へ下ると関電が琵琶湖の水を原発の夜間剰余電力で上げて、昼間に発電する揚水ダムを計画(大反対で潰れた)した「オトシ」(地名)を通って涼峠に出る近道であるが、少し先の焼山まで進み尾根を下ることにする。

狭い山頂で一休みした後、涼峠から以前トレーニングに来た獅子岩と楊梅ノ滝を左に見て、比良げんき村の登山口に下山する。

この間、誰にも出会わなかった。台風の影響もあると思うが近頃、人の行くところにはたくさんの登山客が集まるが、少しマイナーなところは、本当に人が少ない。ある面うれしいが、昔を知るものとしては少し寂しい気がする。

+8