山が好き 花が好き【唐松岳~五竜岳縦走】

UPDATE 2025-09-02


【日 程】 2025/08/25(月)~2025/08/27(水)
【参加者】 会員5名
【コース】 1日目:八方駅(13:15)===八方池山荘(13:55)約2時間半、八方尾根研究路を散策
2日目:八方池山荘(4:40)~丸山ケルン(7:14)~唐松岳頂上山荘(8:15‐25)~唐松岳(8:35‐50)~唐松岳頂上山荘休憩(9:05‐30)~大黒岳(10:55)~五竜山荘(12:09)
3日目:五竜山荘(3:50)~五竜岳(5:19‐5:25)~五竜山荘休憩(6:25‐7:10)~西遠見山(8:32)~大遠見山(9:20)~中遠見山(9:55)~小遠見山(10:28)~地蔵の頭(11:29)~アルプス平駅(11:50)===とおみ駅(12:15)

【記 者】 dekopon


 

 『 五竜岳(2814.3m)は日本百名山、唐松岳(2695.9m)は300名山に選ばれている。共に眺望に優れ、山頂はもちろん、遠見尾根、八方尾根という開けた尾根を従えているので、足を進めながら景色を楽しめる。また、リフト・ゴンドラを利用するので、比較的楽に登れるのも魅力 』
というキャッチフレーズに惹かれ、難所はあるがクリアできると思ってこの計画を立てたのが3年前。
しかし、初年は天候不良☔のために中止、翌年も台風のために中止。
諦めきれない3年目のこの夏、新メンバーで、小雨覚悟で挑む。

※思いのほか長文になってしまいました。すみませんです💦💦

 

1日目  八方アルペンラインのチケット売り場では、チケット購入の際に「登山届」の提出を求められる。
ネット・アプリ等で事前に提出している場合は、「届け出画面」を提示しなければならない。
YAMAPで事前に届も出し、登山計画書も所定の様式に記入し持参していたので、提出してスムーズにチケット購入。
ゴンドラ・リフトに3回乗り継ぎ、八方池山荘に到着。
チェックイン後、八方池まで高山植物の写真を撮りながら散策を楽しむ。
花にはたくさん出逢えたが、期待していた白馬三山はガスの中から現れてくれない。
雲の合間から見えていた僅かな青空もやがて隠れ、空も辺りも真っ白に。
自然研究路を周回して山荘が見えてきた頃にポツリ。。。☔は予報より遅れてやってきた。
私たちはタイミング良く山荘に帰り着けた。
何とラッキーなことでしょう!

夕食時、TVで京都市中京区天神川の様子が映し出され、冠水を心配したが、こちらはこちらで翌日の天気にやきもきしている。
S氏がヤマテンで【唐松岳・五竜岳】を調べてくれたが霧雨に降られるよう。
夜中には、一時的に打ち付けるような雨音で目が覚めた。

2日目  朝食のおむすび🍙をお腹に入れ、「これよりひどく降らないでほしい」と願いながら、雨装備をしてスタート。(4:40)
暗がりの中、雨に濡れた蛇紋岩で足を滑らせないよう気を付けながら、お花もスルーしながら歩を進める。
5時をまわった頃、霧雨もあがってくれたのでレインを脱ぐ。
八方池にはどんよりとした雲しか映っていない。(でも、瞼には、白馬三山を映した八方池の絶景が映ってくる。)
長野県側の五竜岳、鹿島槍ケ岳の絶景も全く見えない。 心残りで仕方がない。

ここより、八方尾根登山口となる。ダケカンバ林が続く。
登山道は水はけのよい歩きやすい道になり、道端の高山植物はたくさんの雨粒をお顔につけて、瑞々しく咲いている。
丸山ケルンで休憩中、気のいいおじさまにバチバチと集合写真を撮っていただく。

さあ、ここからあと1時間も歩けば唐松頂上山荘に着く。
植生はハイマツに変わり、ガレ場歩きも多くなり、時間と共に白かった空に水色が増していく。そして、なんと!
稜線を登りきった向こう側は、【青い空の別世界】ではないか。
唐松岳にも頂上山荘にも陽が当たり、唐松岳の美しい山容も、これから登る登山道も、山頂に立つ人までもがはっきりと見える。足早に頂上山荘まで下り、サブザックに持ち替えて穏やかな山頂に向かう。足取り軽く、わくわくルンルン、気分が高鳴る。
相変わらず白馬三山は現れてくれないが、剱岳、立山、五竜岳、不帰の岸壁が雲の隙間からわずかに頭を出してくれることも。
ちょっとしたサービスが嬉しいな。
唐松岳登頂(8:38)  八方池山荘から約4時間。山頂には誰もいない。独占。自撮りで記念撮影。
天気予報は外れた。 なんとラッキーなことでしょう!

唐松頂上山荘に下り、WCを借りる。
いよいよこれから核心部の【牛首の鎖場】に入る。
昨日、八方池山荘で聞いたご婦人の話は脅しなのか、真実なのか・・・。
水分・エネルギー補給をして心の準備をし、ヘルメットを被り、気を引き締めていざ出発。
【〇✖】のペンキ印を頼りにクサリのかかる岩場を下ったり、巻いたり、登ったり、クサリと岩をつかみながら慎重に通過する。
ここでも期待していた絶景を楽しむチャンスはなかったが、約50分間の核心部を楽しく満喫できた。
そこから先、樹林とハイマツ帯を抜け、白岳・遠見尾根の分岐に至るまでが長~い。
が、「分岐まで来たら五竜山荘はすぐそこやから」と自分を励ます。

白いガスの中に五竜山荘の屋根が。
「見えたよ~!」
思わず時計を見て、「余裕やん」と思っていたら、ポツリ、ポツリ。。。 
「来たっ!」 小屋までのザレた登山道を急いで下り、五竜山荘に到着。 
八方池山荘を出てから7時間半。(12:09)
「お~、このタイミング! 何てラッキーなんでしょう!」
しかも、唐松頂上山荘を出てからは誰とも会わず、とても静かな山歩きだった。

山荘上り口のすのこに倒れこむように腰を下ろしたら、もう暫くは動けなくなってしまった女性軍。
受付に座っている若いスタッフさんたちが、ニコニコ笑顔で迎えてくれた。
それからしばらくは☔。 着替えを乾燥室に干し、17 時の夕食までゆっくり過ごすことに。

五竜山荘、この日の宿泊者は25 名。静か。 乾燥室、干し放題。
夕食は白米多い目+ジューシーなウインナー付きカレーライスとキノコ入りのお味噌汁。
おかわりもし、お腹いっぱいいただいて、明日の五竜岳に備え、早い目に就寝zzz… 。

■3日目  五竜岳登頂を目指す。
行動食をお腹に入れ、ヘルメットにヘッデンを取り付け、風よけにレインを着てスタートする。(3:50) 
真っ暗でもしばらくは緩やかで平和な道。風の当たらないところで休憩しては星空を眺める。
上部の核心部、ガレ場・岩場では、ヘッデンで【〇✖⇒】のペンキ印を皆で探しながら、ルートを外さないように、落石させないように進んでいく。
暗がりの中なのでスリル満点、超緊張する。
振り返っても、山荘からの明かりは全く無し。誰も追って登って来んのかい ⁈
この5人だけが五竜岳山頂に向かっているなんて、なんか心細い。
東の空、雲がうっすらとオレンジ色がかってはきたが、お日様はいっこうに現れず、見上げる空は雲に覆われている。
クサリ場を越えるとガスガスの稜線上に薄っすらと標柱が。
喜んで駆け寄ったが、ありゃ、そこはキレット方面との分岐。山頂はもう少し先になる。
山頂標柱発見! 「今度こそ山頂!」と駆け寄る。 ばんざーい、めでたく登頂―‼(5:19)

またまた山頂独占。自撮り記念撮影。
一瞬だけガスが切れて鹿島槍方面が見えることはあっても、やはり真っ白で眺望なし。 ほんと心残り。
5、6分の滞在で、下山にかかる。
下りこそ要注意!と、ゆっくり慎重に降りたが、核心部はいつのまにか終わってしまった。
五竜山荘に帰り着き(6:25)、下山開始の(7:00)までココアと行動食で一息入れる。

下山といっても長~い遠見尾根は、危うい岩場もあれば、小遠見山まで5つほどの峰を越えるアップダウンを繰り返す。
無になって歩き、ようやくテレキャビン乗り場のアルプス平駅に辿り着いたころ、
それまで待っていてくれたかのように、ポツリ、ポツリ。。。今度はけっこう雨量が多い。
急いで建物に駆け込む。
あとはテレキャビンに乗り込み、温泉♨とランチの待つエスカルプラザまで濡れずに運んでもらう。
本当に、私たちは何てラッキーなんでしょう!と感謝するのみ。

■地蔵の頭エリアに集められたたくさんのケルンを見て回った。
山岳事故で亡くなった息子や家族の年月日や年齢、両親や登山仲間からの弔いの言葉などが書き添えられてある。
みな若い男性。そして雪山。 読んで回ると親御さんたちの哀しみが押し寄せてきて辛くなった。
好きな山に楽しんで出かけ、突然、帰らぬ人となってはならない。
事故も、怪我も・・・。  会員の皆さんも心して気を付けましょう。


■最後に
五竜岳、登らせてくれてありがとう。
姿を見せてはくれなかったけれど、とってもワイルドでスリリングでかっこいい山で楽しかった。
3日間、期待していた名峰の山々の眺望はなかったけれど、おてんとうさまは私たちの行動を読んでいるかのように雨を降らせるタイミングを待ってくれ、安全登山の応援をしてくれたように思える。
ちょっと背伸びをした縦走も、5人の足並みが揃い、無理のないコースタイムで歩き通せたことはもちろん、体調不良、怪我や事故もなく、無事に下山・帰宅できたことが、何よりも嬉しい。
メンバーのみなさん、ありがとう。

雨上がりの八方尾根
唐松岳が見えたよー‼️青空に感激💓
牛首のクサリ場を慎重に通過
五竜山荘の情報掲示板。
暗がりの中山頂に向かう5人
やったあー‼️五竜岳登頂ー‼️
五竜岳山頂から慎重に下山
長〜い遠見尾根を下る

剣山〜三嶺縦走

UPDATE 2025-08-04


【日 程】 2025/08/02(土)~2025/08/03(日)
【参加者】 会員3名
【コース】 見ノ越ー剣山ー次郎笈ー三嶺ー名頃
【記 者】 S.S


 稜線歩きの醍醐味はこれから歩く道が尾根にどこまでも見え、振り返れば、これまで歩いてきた道をたどれる。まして、稜線が美しく、しかも快晴であれば、言うことはないであろう。

 美しい稜線として名高い四国の剣山から三嶺をテント泊縦走してきました。

 亀岡を深夜に出発して、明け方、見ノ越の駐車場に到着し、5時から登り始める。途中、キレンゲショウマの群生地に立ち寄る。キレンゲショウマはまだ咲き始めで、ひらいている花も少ないが、それでも可憐で可愛い。山頂は真っ白で、気分が上がらず、頂上ヒュッテで休憩していると、従業員の方が「8時ぐらいには、晴れますよ」と言われ、その言葉を胸に山頂に向かうが、山頂は真っ白しかも強風で寒くて、待つことなどとてもできず、時間ももったいないので、仕方なく次郎笈へ、進む。ところが、次郎笈の手前でガスが晴れてきて、見事な稜線が顔を出した。それからはこれまでが嘘のように、晴れて、気持ちいい風が吹いてきて、笹原、雑木林の尾根道を快調に進む。宿泊予定地の白髪避難小屋に予定より早く2時ぐらいに到着。そのため、三嶺まで、行くことに変更する。三嶺の手前の急登と鎖場をなんとか登りきり、4時前に山頂に。山頂で次郎笈から三嶺までの歩いてきた稜線を見た時の感動と達成感は言葉に尽くすことなどとてもできない。

 三嶺ヒュッテ付近でテントを張り、夕日、満天の星空と朝日を堪能し、ゆっくりと山やギアの話をしながら、名頃に降りていく。名頃からバスで見ノ越にもどり、お風呂と食事をとり、帰路につく。

 最後にこの山行にあたり、先輩から温かい励ましとアドバイスをいただいたことに深く感謝します。特に、Hさんには、昨年キレンゲショウマを見に、初めて剣山に連れてきていただき、その時に見た剣山から次郎笈の稜線の素晴らしさが、今回の山行のキッカケとなりました。本当にありがとうありがとうございました。

体力アップトレーニング企画 ダイトレ② 大和葛城山〜金剛山

UPDATE 2025-06-23


【日 程】 2025/06/22(日)
【参加者】 会員3名
【コース】 大和葛城山−水越峠−金剛山−金剛山ロープウェイバス停
【記 者】 T.Y


体力アップトレーニングのダイトレ山行企画の第二弾。5月初旬に予定していたものが雨で2回延期となり、ようやくの決行。

 

今回のコースは、前回ゴール地点の大和葛城山山頂をスタートし、そこから金剛山山頂までダイトレルートをつなぐコース。スタート地点まではロープウェイで向かうはずが・・・着いてみるとまさかの6月からしばらくの運休案内。仕方なくロープウェイ乗り場から山頂まで自力で登ることに。

 

葛城山ロープウェイ乗り場から大和葛城山への2つのルートのうち、櫛羅(くじら)の滝ルートで山頂へ。数年前の豪雨の影響か、あちこち崩落跡があるものの迂回ルートがしっかり整備されているおかげで良いペースで山頂に到着。

 

登りきった達成感と山頂の心地よい風でかなりの満足感も、これでようやく本来のスタート地点。当初の日程なら見れたはずの満開のツツジはないものの、一面のきれいな緑色を眺めながら、いざダイトレルートで金剛山へ。

 

大和葛城山から水越峠までの下りは、斜度も大きく階段の段差が大きいため登りも下りもなかなかハード。反対側から息を切らせて登ってくる登山者の皆さんを労いつつ、水越峠を経て金剛山へ。梅雨の合間の好天に、きれいに咲いたアジサイと元気にまう蝶々たちをみながら登山口へ。そこからはひたすら長い登りを、修行のように黙々と進む。蒸し暑い中、根気よく歩みを進めて無事に金剛山山頂に到着。山頂はたくさんの人で賑わっていました。

 

山頂売店でご褒美のソフトクリームを食べ、あとは金剛山ロープウェイバス停に向かい下山。想定外の葛城山ロープウェイ運休はあったものの、当初計画通り15時30頃に下山できました。

 

参加された皆さん、お疲れ様でした。次週の第三弾もロングコースですが、頑張りましょう!

大和葛城山へのケーブルがまさかの運休中・・・
櫛羅(くじら)の滝
大和葛城山の山頂で、笑顔の3人のおじさん
大和葛城山山頂から見た金剛山。5月に行けてたら満開のツツジが見れたかな。
アジサイ
金剛山の山頂広場
金剛山の山頂広場

釈迦ヶ岳〜八経ヶ岳 弥山 テント泊

UPDATE 2025-06-22


【日 程】 2025/06/17(火)~2025/06/18(水)
【参加者】 会員3名
【コース】 太尾登山口-釈迦ヶ岳-八経ヶ岳-弥山小屋のピストン
【記 者】 S.S


 5月から計画するも、2回雨で、3度目にやっと行くことができました。

 深夜に亀岡を出発して、道の駅で仮眠をとり、太尾登山口に着いたのが、5時すぎ…とても遠かったです。辺りはガスっていて、風が強かったが、これは予報通り 予想外だったのは、笹が露で濡れていて、ズボンと靴が雨の中を歩いたかのように、ドボドボになったこと。これが苦闘の始まりでした。順調に2時間ほどで、釈迦ヶ岳の山頂に到着、真っ白でただお釈迦様が見えるのみ。ここから、強風の中、濡れている岩や鎖に注意して慎重に下っていく、お昼前に楊子ヶ宿小屋につき、一息つく。ザックが重いためか、寝不足のためか、なかなかペースが上がらない。3人の口につくのは、このコースを日帰りピストンされたY師匠とO先輩のこと、「すごい」「信じられない」と2人の偉大さを身をもって体験。もう何も考えず、足を前に出すだけ、修行中の行者になりました。予定より1時間遅れで、4時すぎに弥山小屋に到着しました。テント設営して、Hさんのお鍋を美味しくいただき、冷たい飲み物を飲んで、明日1時間早く出発することにして、就寝。

 次の日、日の出こそ見れなかったものの、快晴。5時にテント場を出発して、八経ヶ岳 明星ヶ岳と大峰らしい枯れ木と笹原の中を進む。最後の釈迦ヶ岳の急登を登り切って、お釈迦様と対面した時、自然と手を合わせてしまうほど感動しました。下山後、お風呂とお腹満たして、帰りました。

 今回、課題がたくさん見つかりました。それらを修正して、次回に備えたいと思います。テン泊は難しいです。そしてまた、同じルートを歩いてみたいです。

比良縦走 武奈ヶ岳〜蛇谷ヶ峰

UPDATE 2024-12-07


【日 程】 2024/12/04(水)
【参加者】 会員4名
【コース】 坊村登山口ー武奈ヶ岳ー釣瓶岳ー笹峠ー地蔵岳ー横谷峠ー蛇谷ヶ峰ーグリーンパーク思い出の森駐車場
【記 者】 S.S


 亀岡を深夜3時半に車2台で出発して、”朽木グリーンパーク思い出の森”の駐車場に車をデポして、坊村に戻り、まだ暗い中ヘッドランプをつけて、6時前に登り始める。縦走の場合、出発地点と下山地点が違い、悩ましいが、車をデポできると、うまくいくことが多い。会の仲間に感謝‼︎

   御殿山の手前で明るくなり始め、快調に武奈ヶ岳に登頂。しかし、みるみるガスがかかり始め、北は真っ白、おまけに雨まで降り始める。下山撤退を頭に入れつつ、下山できる分岐でその都度判断。先を急ぐが幸いにも強くなることはなく、下界が晴れているのが見られるようになり、どうやら最後まで行けそう。林道があちこちにあり、分岐分岐で地図で確認しながら、慎重に進む。横谷峠の先で風が避けれるところでランチ、なんとこの頃から、晴れ間が見え始め、日がさすことも。これに元気づけられ、最後の蛇谷ヶ峰への急登を頑張る。山頂では晴れて360°の眺望。武奈ヶ岳から今日歩いてきた稜線もバッチリ見えて、感動 これが縦走の醍醐味である。朽木に下山して、車を回収して帰路につく。