【日 程】 2024/04/27(土)
【参加者】 会員5名
【コース】 雪彦山登山口駐車場~大天井岳~雪彦山(三角点)~鉾立山~ジャンクションピーク~虹ケ滝~登山口駐車場(8.4キロ、上り896/下り887、コース定数20)
【記 者】 ひろさん
山が笑う
言葉としては知ってはいたが、実感したのは登山を始めてからのこと。
長い冬を越して春になると、一斉に草木が芽吹き、山の顔が日に日に変わってくる。
今回も新緑が鮮やかで、少し季節は初夏に進みつつあるが、そんな思いを抱いてスタート。
このレポート報告者、参加者全員参加のじゃんけんで決めることに。
最初はグー、じゃんけんほいで、調子よく勝って思わずにっこり。
が、最初に、一番勝った者がレポートねって決めていたのを忘れていた……
当初、天気予報が雨模様で、岩山かつ沢沿いの道を歩くコースなので、前日を含めて雨なら潔く中止しようと決めていた。
前日の予報では好転、午前中にわか雨程度は降るかもだが、午後からは回復傾向だったため予定どおり決行。
が、登山口駐車場に着き、スタート後しばらくは、パラパラと雨。
このまま進むかどうか慎重に判断した結果、予定どおり進むことに。
慎重すぎるほど慎重に感じるが、自分だけでなく同行者全員を安全に下山させるためには、これから歩くコースの難易度、当日の状態、同行者の体力及び技術レベルなど総合的な判断が必要になる。当日の天気、風なども重要な判断要素となるので、天気図を正確に読むことも大事に思う。突発的危険に対する判断、事後対応を含めて、登山は学べば学ぶほど深い。
今回は、時計回りに周回。実際に歩いてみて、急な岩場を下山に使うのは難易度が高いと感じたので、この回りが正解だと思う。
最初から急登と事前情報ではつかんでいたが、そのとおりの急登。
しばらくすると、出雲岩、セリ岩など特徴のある名称をつけられた岩場が登場する。
鎖場、ロープ場なども現れ、慎重に登り続けると、大天井岳に到着。
結局、どの山が雪彦山なのか、いろいろ調べたが今イチはっきりしない。
雪彦山の三角点はもう少し先にあり、雪彦山の看板はもう一つ先のピークにあったのでこのレポートではそうさせていただいた。
大天井岳を過ぎると比較的なだらかな縦走路となる。
下山は沢筋を歩くコース。新緑が萌えるように美しい。
このコース好き!と気持ちよく歩みを続ける。
何度か渡渉を繰り返すと、虹ケ滝付近で難所が待ち受けていた。
結構急な岩場と、こけむした岩の上を歩いて渡渉しなければならない。
岩は少し雨で濡れて滑りやすくなっている。
リーダーに先導いただいて、皆が慎重に渡る。
私的には、登りの岩場よりずっと怖く、格好など気にしている余裕も写真をとっている余裕もないまま、とにかく滑らないよう四つん這いに近い姿勢で必死に岩をつかみなが歩いて、何とか渡りきる。本日、一番の難所に感じた。
もう少し雨が強く降ったり、川の水量が多かったら、無理だったねというのが皆の感想だったかと思う。
安全第一登山のためには、こうしたコースの事前情報をつかんで、必要に応じた準備を怠ってはいけないと改めて感じた。
虹ケ滝の渡渉を終え、林道に出たところで、その先、そのまま林道を下るか、沢沿いの登山道を下るか、選択を求められた。
虹ケ滝の渡渉を無事に終えて、緊張の糸がほぐれたところだったので、林道を下ることで皆の意見は一致。
脳内では下山後のカフェに連絡してこれから行きますと予約した後で、すっかり下山モードに入っていたので、積極的に賛成。
少し距離は長くなるが、たらたらと下山していくうちに無事登山口駐車場に到着。
最後、私としては本日のメイン?と考えていた、麓にあるカフェに立ち寄る。
コーヒーと手作りデザート(この日はあんこがたっぷり乗ったよもぎ餅とパウンドケーキの2種類)。
どれも絶品で、今度、皆さんが雪彦山を歩かれる時には、このカフェで野菜中心のランチを食べながら、お出迎えするだけでもいいかなと思える素敵なお店でした。