中部山岳オールスターズ 霞沢岳からの木曽駒ヶ岳

UPDATE 2025-05-07


【日 程】 2025/05/04(日)~2025/05/05(月)
【参加者】 6名
【コース】 1日目:太兵衛平〜霞沢岳西尾根(撤退)
2日目:千畳敷〜木曽駒ヶ岳往復
【記 者】 へっぴりゴシ


GW後半から天気が少し不安定に・・・(憎い⤵︎)
低気圧が発達して寒冷前線が通過する影響を受けて、中部山岳では雪&西風の大荒れ天気の予報(ー_ー)
そんな中、雪を愛してやまない変態……じゃなかった、一行は当初「爺ヶ岳東尾根から鹿島槍じゃ!」という渋めの山行計画をウキウキで準備。でも、稜線上でのテント泊は、西風ビンタを喰らいまくる未来しか見えず…「あっ、これムリ」とあっさり断念、行き先変更。樹林帯の中ならテントは張れるだろという見込みで、これまた毎年行けていない霞沢岳に決定!

5/4に日が変わった頃に京都を出て、あかんだな駐車場に到着。この日はP1970付近の尾根のテント泊地までの予定なので、ゆっくり車中で仮眠をし濃飛バスに乗って上高地へ。雨は上がって曇っていたので、大正池に写る穂高連峰もグレー色。焼岳も帽子(雲)をかぶって、どこか眠たそう。「え…上高地ってこんな地味だったっけ?」
このグレー天気、今回の展開を予言していたのかも!・・・知らんけどw

5/4の8時半頃に登山開始し、太兵衛平バス停前からの取り付き。林道少し入るといきなりの急坂ドーン。階段があるものの土や木の葉などで埋まって、滑るしロープを伝って尾根に取り付く。そこからは笹、笹、笹ァーー!!
雪がないので、ひたすら熊スタイルで笹藪をかき分け、そこからは笹藪のバリエーションルート。風はあるが暑い💦この時期は着る服に悩む、だって「ヨォ服の、はるやま〜(春山)♬」だもん(あれ?青山だっけ?どうでもいいw)。所々で笹藪が切れるが、木の根っこを足場に段差を進み、また笹藪の繰り返し。ただ、「今日はテント場まで登れば良いだけ!昼までには着くしがんばろ!!楽勝っしょ」って思って2時間ほどすると、本日のテント泊ポイント・・・のはずでしたが、雪の全くない痩せた尾根。テント張れるわけがない!え?ここで寝ろって?無理ゲーです。雪があれば平らなスペースができてテントが張れるはずだったのに。
気を取り直して、宿泊装備を道脇にデポして身軽な状態で15時をタイムリミットに山頂を目指す計画に変更し、進み始めると、すぐに第一の使徒の「腐った雪面」あらわるっ!踏み抜きトラップにビビりながら登るも、後ろからY師匠のSTOP!思った以上に雪も少なく、この雪の状態で山頂まで進む技術がまだ不足しているとのことで撤退の相談でした。厳しい判断ですが、全ては参加メンバー全員の安全のため、冷静な判断です。引き返すことに決め、下山するも微妙な支尾根も多く、道迷いに注意しながらまた熊モードで笹藪を掻き分けながら下山しました。今年も霞沢岳山頂はお預け🐶

でも、まだ1日あるっしょ!どこか雪面を歩く練習ができる場所へという事で相談をし、車を木曽駒ヶ岳へ進めました。
車中で、駒ヶ根キャンプセンターへ電話、満員でしたが融通を効かしていただきテントサイトを確保!感謝です。この日の夜はキャンプ場で1泊。水道・トイレ完備で売店ではビールも売っているし、フラットなフッカフカ芝の上でのテント。なんと快適なのでしょう、文明って最高✨もう山でのテント泊なんて無理かも💧、整備されたキャンプ場でのテント泊にハマってしまいそうな軟弱キャンパーに片足突っ込んだへっぴりゴシでした。
木の実や泥の混じった雪を溶かした水を準備をする事も必要なく、食担のSさん、Kさん、Ohさんに準備していただいたキムチ鍋&雑炊に舌鼓、お腹を満たし美味しいお酒も頂いてご機嫌に就寝zzZZ

5/5 4時すぎに起床、ぐっすりよく寝れました。6時過ぎにテントを撤収して、菅の台バスセンター駐車場へ移動。バス停にはすでに人・人・人、やっぱGW。ポカポカ陽気のバスに揺られてロープウェイで千畳敷へ。千畳敷はまだ雪が多く白銀の世界🤍昨日のグレーな霞沢とは大違い。東には白く輝く南アルプスの山々とその向こうには富士山の先っちょが顔を出していました。青と白の世界の中、千畳敷を登るが見た目以上にしんどっ。立ち休憩を繰り返しながら峠まで登りつめ、まずは木曽駒ヶ岳山頂へ進みました。中岳を登り振り返っても、東には富士山がひょっこりはん!木曽駒ヶ岳山頂に登って振り返っても、まだまだ富士山はひょっこりはん!10時に登頂、山頂ではその富士山や南アルプスの山々だけでなく八ヶ岳や北アルプスの山々、御嶽山、乗鞍岳、遠くには白山も見えて中部山岳オールスターズ⛰️⛰️⛰️が総出演!


ゆっくり山々の景色を堪能し、宝剣山荘まで下山。宝剣岳へは雪の付きがイマイチなので登頂は諦め、伊那前岳への途中の斜面で登攀練習を開始。フィックスロープを張った斜面をクレイムハイストで安全を確保してトラバースする練習や登下降、デバイスを使った下降の練習をして、各自自分でセットができるようにみっちりY師匠とK隊長からご指導をしていただきました。皆自主練し、来年には霞沢や宝剣にリベンジじゃ!
14時前に下山を開始、終始FUJIYAMAはひょっこりはんでした。皆、雪にも慣れて千畳敷の斜面をスイスイと問題なく無事下山しました。

帰りはお楽しみ、松川の「清流苑」でお風呂、コスパサイコー。館内のレストランでジンギスカン定食や唐揚げ定食を食べ、完全に下界の贅沢に毒されて帰宅。途中、さすがGWで夜遅くまで渋滞が続く中、京都へ帰りましたとさ、おしまい。

待ってろよ〜!霞沢岳
腐った雪面、踏み抜き注意
笹藪、もう飽きたぁ
ところ変わって、木曽駒ヶ岳の千畳敷
見た目以上にしんどかった💧けど、へっちゃら!だって、変態だもん
どーーーーん!乗鞍岳と記念撮影。皆、顔くろっ
プルージックでの確保練習。お家でも練習しましょう。
熱心にご指導、ありがとうございます。

御在所岳 ヴィア・フェラータへ。

UPDATE 2023-06-26


【日 程】 2023/06/25(日)
【参加者】 3名
【コース】 御在所岳裏道-ヴィア・フェラータ-富士見岩-御在所ロープウェイで下山

【記 者】 里山


ヴィア・フェラータは、「岩に固定されたワイヤーロープや鉄の足場を使って、クライミング技術がなくても比較的に安全に岩場を登れるように設定されたコース」ですが、コースの「取り付き」に到着して岩壁を見るとワイヤーがない! ハーネスやカラビナ等を使って安全を確保するワイヤー…。
同行のY先輩によると、「クライミング技術を持つ同行者がいないまま、初心者同志がチャレンジすることを避けるために敢えて撤去された」とか。

かくて、ヴィア・フェラータ2度目の私と、初めてのKさんの2名は、Y先輩のロープによる安全確保と指導のもと、ドキドキのチャレンジを始めるのでした。
ヘルメットとハーネスを装着。二人のハーネスを繋げたロープを自身に繋いで、Y先輩が岩を登っていきます。我々にコースを見せながら、難所には道具を使って我々が登りやすいように準備しながら。そして、上まで登ってロープを固定した後、合図をくれます。
さあ、次はKさん、私の順に登ります。登り始めたら自分の力を信じるのみ。安全確保されているので滑落する心配はないけれど、途中で鉄の足場がない所も多く、そうなれば、岩の上で次の足場をどこにするか、手はどこに置くかを自分で決めなくちゃなりません。どうにかよじ登って、ホッとする。次の岩場まで登って、またドキドキ。これを繰り返して高度を上げていきます。

実は、登っている間、3人とも写真を撮ることを忘れていました。初心者2人は高度感に緊張していたし、それ以上に、Y先輩は我々の安全に配慮するために集中していたようです。

岩場登りは、何度も経験して上手になります。「この岩肌を安全に登るために、自分の手足をどう使うか」はとても感覚的な事柄で、「練習してナンボ」の世界です。昨年から金毘羅山で岩場歩きの練習をして来ましたが、もっと練習したいと思いました。そして、訪れたご褒美の絶景‼

富士見岩まで登り切った我々は、ロープウェイ駅にて名物のカレーうどんに舌鼓を打ち、ちょっと贅沢ですが、ロープウェイから普段の登山では見られない景色を堪能しながら、下山したのでした。

 

北アルプスの風に吹かれて〜西穂独標〜

UPDATE 2023-03-20


【日 程】 2023/03/19(日)
【参加者】 会員4名+会員外1名
【コース】 京都−西穗高口駅−西穗山荘−西穂丸山−西穂独標(往復)
【記 者】 Koume.S


「北アルプスの空気をすいに行きませんか?」のお誘いにメンバーの意見一致。夜中の3時半頃に京都を発ちました。 

土曜まで、北アルプスは雪予報。一転して今日は、朝から雲一つない青空。高山に入ると雪景色が広がり、雪の北アルプスの山々が見られました。やっぱり雪山はサイコー。

730分に新穂高ロープウェイの駐車場に到着。9時始発のロープウェイ2本乗り継ぎ、西穂高口駅で降ります。途中のロープウェイでは槍ヶ岳(の先っちょ)やジャンダルムなどを眺められました。西穂山荘まではアップダウンを繰り返しながら、樹林帯の登山道を進みます。前日に降り積もった新雪も先行の登山客で踏み固められ、ハイウェイになってます。途中でアイゼンを付け黙々と進むと、視界が開け今から登る西穂独標、西穂高山頂、笠ヶ岳、双六岳、また南側には、焼岳、遠くに白山がくっきり見えます。今日は、霞なく最高の景色。1時間ほどで西穂山荘に到着。ここから西穂丸山まで登ると、開けた稜線では頬と耳が痛くなる様な西風。下界は穏やかでも流石アルプスと思いながら、フードを慌てて被りました。西穂丸山を過ぎたところでハーネスを付け、ヘルメットを被り、目の前に迫った独標手前まで登ると、たくさんの登山客で渋滞。降りてくるパーティを待ちながら、独標を見上げると岩が剥き出しになり、鎖のかかった険しい斜面。Y師匠の指示でロープを準備し、1人ずつタイブロックを付けて慎重に登ります。13時過ぎに西穂独標に着きました。意外だったのがその時の独標はお日様が当たり、風もなく暖か。みんなで記念撮影。見渡せば周りの穂高岳、迫力ある北アルプスの山々、カッチョイイ。今回は時間の都合で行けないけど、「次は、あの尖った西穂高山頂に登頂したい!」と次の目標が出来ました。

独標からの下山もロープを付け、1人ずつ安全のためにピッケルを使い、後ろ向きに足の置き場を確保しながら慎重に降ります。
ピストンで西穂山荘まで下山し、山荘前で軽くお昼を食べました。
ロープウェイの西穂高口駅まで樹林帯をY師匠のお決まりの軽やかな足使いに続き下山します。
ロープウェイを乗り継ぎ、1530分に駐車場に到着。

帰りに岐阜の郷土料理⁈けいちゃん丼、けいちゃん唐揚げ定食を食べ、満腹で京都、亀岡に帰りました。
北アルプスの空気吸い、風にあたり、雪山を満喫。今週も満足な1日を過ごしました。

西穂山荘前より (閲覧注意:フワフワしますw)

樹林帯を歩きながら木々の間から、西穂高岳が見えます。
遠くに白山がくっきり見えます。
中央が西穂高岳頂上。黒い岩肌が独標。
丸山からは急登を登ります
青空きれいだけど、風は、きつかった。強風でハイマツが露出している斜面。
独標手前の斜面は、ロープを1人ずつ結び、慎重に登ります。
次は、西穂高山頂目指したい!
下山時に真っ白に立ちこめるガス

北八ヶ岳(北横岳~三ッ岳)

UPDATE 2022-08-13


【日 程】 2022/08/06(土)~2022/08/07(日)
【参加者】 6名
【コース】 1日目:園部(22時)⇒亀岡⇒阪急西山天王駅⇒大山崎I,C⇒途中休憩・SAにて仮眠⇒諏訪I,C
2日目:登山開始・北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(8時)⇒北横岳(9時30分)⇒三ッ岳(11時30分)⇒登山終了・北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(13時30分)
【記 者】 わんわん


夏山入門編の言葉に惹かれ、北八ヶ岳に行ってきました。前日は22時に出発し、SAで仮眠します。これは正解で、空が明るくなる前に広い洗面所で日焼け止めを塗ることができました。

7時前に八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着。駅にたくさん植えられた赤い花々が出迎えてくれます。ここはスイスなの?と勘違いを楽しみます。ロープウェイは8時発ですが、混み合うこともなく乗車。標高1,771mから2,237mまで一気に上がります。山頂駅周辺はかわいいお花が咲いています。長野県に来た!と周りの景色を楽しんでいたのは束の間でした。今回は高低差が300mとあったので、しんどくないだろう、と思っていましたが、やはり酸素不足になってしまい息が上がります。肺を風船だと思い、すぼめないと膨らまない、と思うのですが、吐いている時間が苦しい。苦しんでいると、リーダーさんが状態をキャッチしてくれ、ゆっくりとしたペースで歩みます。なんとか北横岳ヒュッテに到着。かわいいバッチを発見。帰りに買うことにします。そして北横岳南峰・北峰に到着!やったー。周りの山々を見渡します。今までのしんどさを忘れ、来て良かったと思います。そして下山は三ッ岳方面へ。岩場と聞いて、転ばないだろうか、と心配な気持ちがあったのですが、これが思いのほか楽しい!山頂より見晴らしも良い!絶景です。その岩場が三つあるので三ッ岳。岩場の歩き方に関しては、リーダーさんが、ここを持つ・ここに足を置く、と丁寧に教えてくださり、それが心地良かったもので、リーダーさんが動き出すと自分もすぐに後追いしてしまいます。ひよこの気持ちになってしまいましたが、対等な鳥になっていかなければ。いえ、なりたい。岩場を降りると木道になり、空模様を考えながら、帰路は急ぎます。予定通り13時30分に駅につき、こけももデザートを食べほっこりしてから、全員が元気で無事に京都に帰りました。

 

鈴鹿 御在所山でアイゼン体験

UPDATE 2022-03-03


【日 程】 2022/02/26(土)
【参加者】 9名
【コース】 御在所ロープウェイ山上公園駅-御在所山山頂-富士見岩展望台-中道
【記 者】 里山


 ロープウェイの営業時間に合わせて午前9時前に到着。鈴鹿スカイラインが蒼滝トンネル手前から冬期通行止めなので、路肩の駐車スペースは既に満車の中、我々は予定通りにロープウェイ駐車場に向かう。

 ゴンドラから降り立つと、快晴、無風で標高1,200ⅿだというのに暖かい。真っ白な樹氷に囲まれてテンションを上げ、まずは記念撮影タイムとする。背をかがめて樹氷のトンネルを潜り抜け、富士見岩へ至る道の途中まで進むと、北に鈴鹿山系のパノラマが広がる。取って返して、スキー場リフトの南側から御在所山の山頂にご挨拶に行く。歩いている間も樹氷が解けて水滴がしたたり落ち、本当に短時間の芸術なのだと思う。

 さて、今日は登っていないけれど下山。富士見岩で鎌ヶ岳を鑑賞後、アイゼンを装着して本日のメインイベント/中道を下る。この道で使うギアはアイゼン一択。狭く急な斜面、そして、キレット(下山中なので、キレット自体は登りになる)。アイゼンの爪が雪や岩をしっかり捉えてくれることに感謝すら覚える。本日、新品のアイゼンを履いていたメンバーは、アイゼンの爪先が岩で研がれて角が取れたのに気が付いたでしょうか。