Via Ferrata(ヴィア・フェラータ)—それは鉄の道!

UPDATE 2025-06-23


【日 程】 2025/06/21(土)
【参加者】 三世代の4名
【コース】 裏道登山道〜ヴィア・フェラータ〜中道登山道八合目〜富士見尾根〜富士見岩展望台〜一ノ谷登山道
【記 者】 へっぴりゴシ


鉄の道…らしいです。知らんけど(笑)

6月21日朝6時20分頃、京都を出発して向かったのは、鈴鹿の御在所岳。
最近の御在所は駐車場の争奪戦が激しく、早出はもはや登山の一部。
でも今回はラッキー♪ 4人だけのミニマムパーティー、しかもY師匠のバモス(小回り最高)で草むらスレスレの端っこスペースにピットイン成功!

降りて早々、元気なヒルが一匹「おはようございま〜す」とばかりに登場。
ヒル♡ラブのY師匠、テンション高めで嬉しそうに戯れておられました。

 

中道登山道は通行止めの影響で、登山者は裏道へ流れがち。

我々も裏道スタート。
…が、いきなりしんどい。毎度ながら、藤内小屋までもうすでにバテ気味💧

ただ救いは、天気予報を裏切って御在所の上空にかかる雲。
日差しを遮ってくれて、風さえ吹けばけっこう涼しい。風さえ吹けば、ね。

そんなとき、隊列の後ろからY師匠がひと言。
「坂は照る照る、鈴鹿は曇る、て歌しっとるか〜?」
…知らんて(笑)帰ってから調べたら「鈴鹿馬子歌」という古い民謡らしい。

鈴鹿の天気は、京都を出る時は晴れてても関ヶ原あたりから雲行きが怪しくなる。
太平洋からの湿った空気が伊勢湾からモクモク〜ってなって、南北の縦のラインで天気が急変。
これまで何度もあるある。
でもこの日はなんとか一日もってくれました。ありがたや🙏

 

藤内小屋で一服して、いざ“鉄の道”へ

ウサギの耳の岩のあたりから一般道を外れて、ヴィア・フェラータの取り付きへ。
人があまり入らないので、道は薄っすら、道っぽいモノを辿る感じ。

最初は、岩に設置された鉄のハシゴからスタート。
ワイヤーロープはあるものの、用心深い我々はフィックスロープを張ってプルジックで確保しながら登るスタイル。
登りきった先は、風化した砂利のザレ場。足元注意で気が抜けない。

次はクラックに沿って登り、その先で見慣れない大岩が登場。
「これ、前来たときあった?」と首をかしげつつ、Y師匠にロープ出してもらってクリア。
またまた鉄ハシゴ登場。まさに“鉄の道”!

 

世代もバラバラ、ネタもバラバラ(笑)

途中、話題は関西ローカルCMの話に。
子ども枠のO隊員、親世代のH隊員&へっぴりゴシ、そしてお爺ちゃん枠のY師匠。
完全なる三世代構成なので、CMの話でもジェネレーションギャップ炸裂!
「それ知らん」「あったあった!」の応酬で登りもなんとなく楽しい。

高度感あるポイントも多く、時折吹く風と岩の冷たさが心地よい。
まさに“自然のアスレチック”!

そして(舌を巻いて発音)ヴィア・フェラータ核心部、20mほどの岩登り。
右側は切れ落ちているスリル満点のセクション。
Y師匠がクラック沿いにトップで進み、我々はビレイで続く。
中道登山道に合流し、八合目(標高1111m)でひと息。
常に1番を目指す野心家には最高の語呂の良さ。

 

最後の仕上げは富士見尾根

休憩後は中道を外れて富士見尾根へ。
岩をよじ登り、ロープウェイや大黒岩が見えるスポットに出る。
最後の岩尾根も確保してもらい、皆さん無事に登りきり!

富士見岩展望台にひょっこりハンしてみたけど、曇天で富士山もどこへやら。
展望台はスルーして、山頂の食堂のカレーうどんに後ろ髪を引かれつつ、そのまま一ノ谷登山道で下山開始。

ここからが長い…ずっと林間なので景色も変わらず、ちょっと単調。
途中、奇岩や展望箇所もあるけど、基本「黙々と下る」モード。
しかし、足元の根っこの多さは半端なく、引っかからないように注意は必要

 

そして京都へ…戻ったら、暑っ!

下山後は珍しく温泉も下山飯もスルーして、早めの京都帰還。
…が、京都に着いた瞬間、思わず叫ぶ。「あっつ!!!」
鈴鹿の涼しさが恋しい午後でした。

鉄の道の始まり
ザレザレ、ジャリジャリ 滑るの注意
クラック登るの面白い
下界は晴れてそう☀️でも、今の季節、低山山行は曇っている方が助かる
ヴィアフェラータの核心部 最後まで気を抜いちゃダメよーダメダメ
おじいちゃんと孫 一子相伝の図w
大黒岩を見上げる三世代w

清水頭〜雨乞岳〜イブネ •クラシ

UPDATE 2025-05-19


【日 程】 2025/05/15(木)
【参加者】 会員4名
【コース】 甲津畑ー大峠ー清水頭ー雨乞岳ー杉峠ーイブネークラシー甲津畑
【記 者】 S.S


 見たものが欲しくなる。見た所へ行きたくなる。以前、雨乞岳に登った時、西に伸びる稜線を見て、「歩きたい」と思ったのが、この山行の始まり。会の2人とさらにはY師匠にも同行してもらい、心強いことこの上なしである。

 千草街道から分岐して、大峠へと谷沿いの道を登っていく。何度も何度も渡渉を繰り返すが、渡渉ポイントを見つけるのが難しい。対岸のピンクテープを頼りに、なんとか大峠への急登を登っていく。

 大峠から清水頭へと尾根を行くが、尾根を外さなければ、いいというものの、広い緩やかな所は方向をコンパスで確認しないと間違ってしまう。清水頭からは先は御在所岳 鎌ヶ岳から滋賀県まで360°の眺望が開け、Hさんいわく「カッコイイ」  雨乞岳への稜線を見たり、後ろを振り返って、歩いてきた道、眺望を十分堪能して、雨乞岳に到着、平日にもかかわらず、多くの登山者で賑わっていた。鈴鹿の人気を再確認。

 しばし休憩の後、イブネ、クラシへ向かう。Y師匠から、苔は秋がきれいなこと、昔は荒れていず、あたり一面苔だったことをうかがう。もうこれ以上荒れないこと、さらには、昔のように復活することを願わずにはいられない。

 なお、シャクナゲ、イワカガミ、ハルリンドウなど様々な花々が道中を慰めてくれた。これも春の山行の大きな楽しみである。一同心地よい疲れを感じて、帰路についた。

御在所岳から富士山、白山、御嶽山、北アルプスも丸見えだ!

UPDATE 2025-02-20


【日 程】 2025/02/15(土)
【参加者】 会員7名
【コース】 御在所ロープウェイ駐車場P - ロープウェイ 山上公園駅 - 御在所岳山頂 – 国見峠 - 裏道と藤内沢ルート - 藤内小屋 - 御在所ロープウェイ駐車場P

【記 者】 カリメロ


前置き】この山行は裏道を使っての下山として計画されました。が、参加者を募ってみると、半数以上が冬期登攀入門の練習を重ねているメンバー。「Y師匠も参加だし、そりゃ、藤内沢ルートで練習したいよね」というわけで、下山を2班に分ける計画に変えました。裏道の下山も楽しかったけれど、12本(10本)爪アイゼンは必要です。(Fより)

 

初の例会リーダー。あれこれとしているうちに、ルート変更から人数変更を会へ連絡することをすっかり忘れていた。行きの車中で会長に言われて、あーー!と声をだすが先輩方のフォローのおかげで、会へ連絡してくださっていた。ありがたや( ;∀;)

登山だけでなく、ファミリーで楽しめるちょっとしたスキー場も人気の御在所。

駐車場は朝早くから満車になる。8時過ぎにロープウェイ駐車場に到着すると、駐車場は満車に近いほどだった。車幅が狭い駐車場は、ベテランY師匠に駐車をお願いし、サクッと駐車していただき、靴を履き替え準備。早々に準備を終えた先輩方がロープウェイチケット売り場に並んでくださり、準備を終えた私たちはロープウェイ乗り場に並んだ。

9時前になるとロープウェイ乗り場はソリを手にしたちびっこやアックスを装備した登山者たちで賑わいだし、いよいよロープウェイで山頂へ。

 

雲一つない青空の広がる御在所をロープウェイで上がるとは、なんて楽な山行だ!と言いながら、上から降りてくるガスタンクに驚きながらも雄大な自然を堪能し、約15分の空中散歩を楽しんだ。

 

あっという間に山頂公園へ到着するとそこには、雲一つない青空と、北アルプスから御嶽山、乗鞍岳など、まるみえ!

こっち行ったら富士山見えるんちゃうかとY師匠。

富士山みえるぞ!と声が弾んで一斉に、どこどこ?!どれどれ?と富士山の位置を確認。

あそこのくぼんだ左に台形の山がそうや!ここから富士山見えたん2回目や、初めて見えた!とみんなで感極まる。興奮冷めやらぬなか、今度はY師匠の山解説。ピッケルを使って、あの独立峰のどっしりとしたのが御嶽山で、その横が乗鞍岳や。ちょっとひだりにいくと…という感じであれは?あの山は?と質問責めに。

最後には、南にむかってあれは大峰山系であの雪が少しかかってるとこが弥山・八経ヶ岳やなど、見える山々をすべて説明していただきY師匠の山解説に聞き入っていた。

見える山すべての解説をしていただいた後、山頂へいくか、どうするか、もう下山道へむかうか?となるが折角きたならば頂上へと女子6人で山頂へ。

15分かけて山頂へいくと喫茶店でコーヒータイム中のY師匠から電話が。山頂ついたか?見えてるでぇと笑 みんな慌てて喫茶店の方向をみてあの窓から見てんのかな?右はしか?いや左から2番目の窓やろ?と離れていても監視されていることに笑う。

待ってはるわ、はよいこかと記念写真を1枚とり、もと来た道を引き返しちょうど右に曲がると喫茶店へというところにY師匠現れる!またもやなんと完璧なタイミング!

 

ここからは裏道ルート班と藤内沢ルート班に分かれて下山。のちほどと言って藤内沢ルートメンバーは、ハーネス・アイゼンを装着。

中道登山道から鋸岩に向かって下降すると早々からなんと急下降なこと!

怖気づいてしまう急下降。ヒヤヒヤしながら前向きで降りるものの、足がすくんで仕方がない。後ろ向きに体制をかえ、先に降りた人がつけたステップを一歩ずつゆっくり、慎重に降りた。下降がこんなに苦手だとは気づいてなかったので、自分の課題が明確にわかった。

 

鋸岩ではアイスクライミングを楽しんでる山岳会の人たちで賑わっていた。第三ルンゼを下り第二ルンゼの奥又ノ壁をみるために藤内沢の左岸トラバース。

このトラバースも慎重に進む。無理かも、ここ無理かもとブツブツ一人怖気づく私。

先輩方はスタスタと進んでいき、えっちらおっちらと追いついた先には、奥又ノ壁にできた氷瀑。圧巻のスケールである。そんな氷瀑にもアイスクライマーが。

離れた場所からアドバイスをおくるガイドらしき人もいて、この時期だからこそ楽しめるアイスクライミングを楽しんでいた。

へっぴり腰の私は、ロープお願いしますとY師匠にロープをねだって、来たトラバースを引き返し藤内沢のルートに戻り、裏道登山道を下山している先輩方との合流地点、藤内沢入り口へと下山した。

今回、例会リーダーをさせていただき、下調べからルート確認など課題と学びの多い一日だった。次の例会リーダーをするときには、今回の段取りよりスムーズに、そして笑顔あふれる楽しい例会を次も企画したいと思います。

裏道班撮影。合流の瞬間。

雪山の御在所岳、藤内沢へ

UPDATE 2025-01-23


【日 程】 2025/01/19(日)
【参加者】 会員4名
【コース】 裏道登山口-藤内小屋-藤内第三ルンゼ-御在所岳-中道-中道登山口
【記 者】 Koume.S


オレンジ色の朝日が差し込み、7時すぎに冬季ゲート手前から車道を歩き、裏道登山口からスタート。

8時前に藤内小屋到着。藤内壁出合までは、踏み固めた少なめの雪道。ここで、アイゼン、ハーネス、ヘルメット装着。

P2前尾根横の第三ルンゼ分岐を目指す。滑落したら、50メートルは、落ちそうな急な斜面。秋からアイゼントレーニングで教わったピッケルの持ち方とアイゼンワークをいざ実践。(ちょうど2年前に来た時は、とにかく必死で、怖かった事を思い出す)

第三ルンゼに到着。アイスクライミングしているパーティを横目にY師匠が「氷の横の雪面を登ろうかー。」やはりこのままでは、終わらない(笑)急な斜面をラッセルしながら雪をかき分け、登ることに。雪が深く柔らかい為、一歩進もうとすると崩れ、下の人に雪がドサーっとかかる。膝を使ったり、アイゼンで踏み場を固めながら登る事が大切。ここでは、ピッケルの差し方もひと工夫。色々な雪の状態でも対応出来る様にならなければと実感。

日差しが暖かく、山頂付近は、残念ながら霧氷なし。風もなく久々の汗をかく。

ロープウェイで手軽に雪を見る事が出来る御在所岳は、外国人観光客にも人気があり、家族連れでいっぱい。足早にレストランに入り、今回もやはりカレーうどん。お腹を満たし、中道より下山。途中、地蔵岩やおばれ岩の奇岩を見て、暖かい日向で休憩。

林道を歩き、14時過ぎに駐車スペースに到着。

今日は、ポカポカ陽気の穏やかな雪山を満喫。今シーズンもまだまだ雪山を楽しみたい。

オレンジ色の朝日。
急登を慎重に。
振り返ると伊勢湾も見える。
第三ルンゼ。今年は、氷は大きくない様子。
御在所にきたらカレーうどん
ぽかぽか陽気の中、下山
地蔵岩。不思議な岩ですね。

今シーズン初の沢登り、元越谷

UPDATE 2024-06-18


【日 程】 2024/06/16(日)
【参加者】 会員3名、会員外1名
【コース】 元越谷
【記 者】 Koume.S


週末の雨予報で行き先変更。今回は、鈴鹿の元越谷に向かいました。行ってみると師匠の読み通り、増水なし。透き通った水。ほっと一安心です。

今シーズンはじめての沢登り。Oさんは、沢登りデビューです。それぞれ久々の沢靴、沢ゲイターを装着。いざ出発。林道を30分ほど歩き、沢に入ります。水から上がったところで、すぐに大きめのヒルに遭遇。やっぱりいますねー。

まず師匠から岩にのせる足の置き方、ポイント、足裏全体をのせる、水から上がった岩場ばかり歩かない様、沢を歩く方法など指導してもらいました。

2つ目の堰堤の横は、ザレザレの急登を登りつめるとその先に沢幅の広いゴルジュが現れます。

へつり方を師匠から説明を受け、左右の岩壁のどちらかをよく見極めて、出来るだけ水の深くない足の置き場がありそうな方を選びます。その先何ヶ所かへつりを繰り返しながら、とうとう足を滑らせ、ドボンと水の中へハマってしまいました。焦って少し泳ぎ元の岩に戻って、再チャレンジ。次は、師匠に手や足の置き場所を指導してもらうとスムーズに。岩登りと同じで、よく先を見極めての判断が大切。

そして目の前にどどーんと大きな滝が現れます。滝の横でロープを出し、“へっぴりゴシ”さんにリードしていただき、その後をアッセンダーを付けて登り始めました。後ろから師匠の大声の指導をしてもらい、慎重に登ります。滝の落ち口に立って待っていると気が緩んで落ちてしまうケースもあるらしく、上りきった安全なところで待つ事が大事です。

ルートを確認し、滝から80メートルほど歩いたところから、登山ルートを探します。ザレた斜面を登り、林道に出たところで休憩。おにぎりをほおばっていると、左手にヒルが。いつのまに⁈こわっ。

車を停めた所まで、30分ほど歩き、到着。靴を履き替えようと裾をめくった3人の足には、ヒルが吸い付いていました(帰りの車の中で、私も手の甲を噛まれました)Oさんと私は、今日が初めてのヒルデビューの日となりました。

帰りには、近くの大河原温泉かもしか荘♨️で冷えた体を温め、お昼ごはん(野洲川ダムカレー鹿カツ入りetc…)を食べ、帰路へ。

色々な岩の形状や滝、ゴルジュ、なんと言っても水がきれいで、新緑に癒されます。私は、沢の経験がまだ少ないですが、もっとスムーズに沢登りを楽しめる様に練習したいと思います。

左は、今日 沢登りデビューのOさん。
ゴルジュが現れます。
慎重にへつります。
へつりながら、水の冷たさを感じます。
目の前に大きな滝が現れる。
滝の横をロープで登ります。
いつも教えていただくお2人。ありがとうございます。