大峰 なんだか夢で見た様な気がするぅ〜あると思います!伯母谷覗
UPDATE 2023-01-18
【日 程】 2023/01/15(日)
【参加者】 会員4名+会員外1名
【コース】 川上村上谷登山口〜天竺平〜伯母谷覗 (ピストン) 10.9km
【記 者】 へっぴりゴシ
昨年末から毎週末に3時起きが続いてて、どっぷり疲れて月曜スタート、週末に元気になるへっぴりゴシです。
今週は土曜が全国的に雨だと分かっていたので、日曜日の天気が良さげなところ狙って「おヒマならどこかの雪山行きませんかぁ?」って声掛けで集まった5人。Yさんの提案で大峰の伯母谷覗へ。
大峰で”覗”ってつくと、崖っぷちの景色がいい場所と期待して、いざっ京都を出発。
この日は少しゆっくりめの5時過ぎ出発で、朝マックの時間。とーーーーぜん、奈良市内で朝マック
国道169号線から逸れて山の中へ進むと、突如現れる上谷集落。集落横の登山口に7時半頃に到着。
周辺には雪の形跡すら見当たらない杉林からのスタート。
山あるあると分かっていても、しんどい初っぱなの急登を詰めて、尾根に到着。
ここからは少しなだらかな尾根道。ひたすら続く杉と檜の林はずっと霧が立ち込めていて、まるで夢の中をさまよっている様な幻想的な世界。・・・そんな夢見たことないけど
道端に2丁(1丁=約109m)毎に建てられた丁石を確認しながら、南西へ進みます。
天竺平周辺では少し風も出て来たので、風下の陰に隠れて一休み。
ようやく所々に現れ始めた残雪にウキウキしながら、この先雪があるか分からないので、あえて雪を踏みしめて足跡を残す一行。
中盤に差し掛かると、細い登山道に積もった雪の上は歩き辛くなり、道を逸れて破線ルートの尾根芯を進む方が得策とルート変更。出来るだけ尾根芯から外れない様にルートファインディングしながら進む。途中でシャクナゲ林に行くてを阻まれたり、地図では道があるはずなのに崖になっていたりで、周囲を見てルートを探すのは本当に楽しい♬
そうこうしていると、これまで夢の中の様な霧の中だったのに(そんな夢見たことないけど)、急に晴れ間が現れ、南には雲海の中の大普賢岳がドドォ〜〜〜ン!と姿を現す、東の方には雲海に浮かぶ台高の山々。
大峰らしい壮大な景色に皆ため息が漏れ、写真を撮るのに忙しくなる。
今のうちに伯母谷覗へ!と急ぐ。
最後の急斜面を登り詰めるとようやく姿を見せてくれた覗。12:30頃到着。視界を遮るもの一切なく、雲海の中の大普賢岳と崖下を見下ろすとお尻がモゾモゾする様な高度感に足がすくむ。こんな場所で「押すなよ!絶対に押すなよ!!」って冗談は到底言えない(;゜(エ)゜) アセアセ
この景色を見るとこれまでの上りの苦労は一気に消えて、「やっぱり来て良かったぁ〜♡」って気分になるのは毎回不思議で、これだから登山は辞められない。
景色を見ながら昼食をしている間にどんどんガスに覆われて、先までの絶景は姿を消す。
グッドタイミングで景色も見てれ、今日は行いの良いメンバーばかりで良かった良かった(笑)
下りは一般登山道を辿って下山も、腐った雪がそこそこ残っているのでアイゼンを装着。
膝程度のトレースのない雪の中を順番に先頭を交代し、コースを探して進む。
途中から細いトラバースルートに変わり、足元の雪をしっかり踏んで固めて慎重に一歩ずつ進むことをお勉強。
足元固まらずに2mほど滑り落ちるメンバーもいたが、怪我のない範囲で勉強が出来てこれも楽しい山行になりました。
途中で、登頂時のルートに合流して、来た道を引き返します。っが、やっぱり帰り道は長く感じられ、「こんな長かったっけ?」と、何回言ったことか。
帰りも丁石をカウントしながらそれでも歩いていたらいずれ到着するもので、皆無事に上谷集落の登山口に16時前に下山。
帰路は、お決まりの大峰定食フルコースで、温泉でNYタイム。汗と疲れを流した後は、台湾料理屋さんでお腹ハチ切れんばかりの炭水化物とタンパク質を補給して京都へ
天気予測、地図読み、ルートファインディング、雪山歩行と今回も充実の山行で楽しかったです。
2022年浄化&納山山行 大峰南奥駈道・玉置山
UPDATE 2022-12-30
【日 程】 2022/12/29(木)
【参加者】 会員3名
【コース】 葛川林道〜玉置山〜玉置神社(ピストン)10.5km/3h54m
【記 者】 へっぴりゴシ
2022年ももう後3日、世間では年の瀬で大忙しの中、ひっそりと息を潜め早朝3時半頃に京都を抜け出して、大峰へ向かう一行がありました。
今回の行き先は、前回の大峰南奥駈道のその先の、葛川林道〜玉置山。
車一台でのピストンなので、行仙岳〜葛川区間は次回へのお楽しみに。
途中に奈良市内のマクドで朝マック・・・AM4時過ぎ、朝食なのか夜食なのか(;゜(エ)゜) しかし、セットメニューを早朝からペロリ。
「前回はAM2時過ぎだったので、今回はまだ朝食寄りだなぁ」と言い聞かせる3人。
十津川村までは、だいぶ道もよくなっているため7時前には葛川林道に到着。もちろん、周囲には他の登山客の影もなし。
スタートポイントは稜線脇の林道なので、奥駈道もすぐそこ。7時前に登山開始。
速攻で奥駈道に取り付き杉とヒノキの林間の道を歩き始める。若干冬型の気圧配置で西からは強い風がビュービュー=3=3、東からはちょうど日の出の時間と重なり、真っ赤に照らされた光と山から覗いてきた日の出が顔を表し、清々しい気分。2022年の3人の汚れを浄化してくれています。
日の出写真を撮ろうにも、林間でなかなか難しく、撮影スポットを探して3人は走り回るも、あえなく撃沈。
おかげで一気に体は温まり、すぐに上着を一枚脱ぐ💦
登山道は終始なだらかで歩きやすい道。971m付近から少しうっすらと雪が現れ始める。
雪は誰にも踏まれておらず、ふかふかの落ち葉の上に積もった雪は表面が少し凍って「外はカリッと香ばしく、中はフワッともっちり」って感じの膝に優しい触感・・・って、食レポか
途中の展望所で、笠捨山〜果無山系までのワイドビューを眺めながら、遠くに見えた雪の山 釈迦ヶ岳が見えて、「あんな遠くから歩いて来たのかぁ!じゃぁ八経ヶ岳はまださらにあの向こう」っと歩いて来た距離の遠さに感動。
風は冷たいが程よく気持ちいい山行をしているうちに、1h50mで玉置山に到着、早っ!「このペースだと昼には下山完了や」
ってことで、少しゆっくり玉置山で記念撮影もし、どうせなら玉置神社にもお参りして、1年の安全登山の感謝をしてこよう!ってことで観光モードで玉置神社へ向け少し標高を落とす。玉置神社からの道は参拝客も有って、本日初めて他の人とすれ違う。人恋しい〜
玉置神社は出雲大社の神様が祀られていました。参拝して、今年のお礼と来年の安全登山を祈願。
お社の裏には樹齢三千年の大杉と夫婦杉。どちらも巨大過ぎて写真に撮っても大きさが伝わらない。また登山後に見て「なんでこんなの撮ったの?」って写真が増えました(笑)
帰路は次回の山行計画の下見も兼ねて駐車場を経由しながら元の登山道を下山。
玉置神社で時間をつぶしたものの、10時55分に下山完了。
まだ午前中。ゆっくり観光して帰ろうということで、十津川温泉郷の方へ向かい公衆浴場「庵の湯」¥600に入浴。こじんまりとした温泉は源泉掛け流しの透き通った少し熱めのお湯。美人の湯らしく、毎週どこかの温泉に浸かりどんどん美人になっていく3人。
それでもまだ時間は早く、谷瀬の吊り橋を渡ってみよう!ということで訪問。長さ297.7m /高さ54m、若干高所恐怖症のへっぴりゴシを尻目に、高いの全然平気なYさんSさんの2人は普通の橋を渡っているかのようにサッササッサと歩く。
駐車場で、持って来たお汁粉を作って小腹を満たし、京都へ向かって帰宅。
途中には大和郡山の餃子の王将でお腹の虫を満たし、2022年最後に全ての煩悩を出し尽くし納山山行を締めくくりました。
来年は、続きの玉置山〜熊野大社、吉野〜八経ヶ岳、行仙岳〜葛川林道の区間も計画し、奥駈道を全て繋いでいきたいと思いますので、皆さんの参加もお待ちしています。
続・紀泉アルプスはオーシャンビュー♥
UPDATE 2022-12-24
【日 程】 2022/12/17(土)
【参加者】 会員3名+会員外2名
【コース】 箱作駅8:19下車~南海バス阪急スカイタウン線乗車8:32~桃の木台7丁目バス停下車8:40~俎石山登山口9:00~第一展望所9:42~俎石山10:35~大福山10:55~見返山(11:45-12:05)~札立山12:45~飯盛山13:52~大曲山14:20~提灯講山15:00~飯盛山登山口15:44~みさき公園駅16:00
【記 者】 dekopon
「強い冬型」の寒波到来予報を受け、弾丸フェリーメンバーは由布岳を延期して紀泉アルプスの続きを歩くことにした。
目指すはJR阪和線の箱作駅。バス待ち時間に体が凍え始める程の冷たい風。大阪湾から吹きつける風はけっこう強い。
バスを降りた桃の木台七丁目から俎石山登山口までは徒歩約20分。緩い坂を登っていくと、高台にいくつもの白いドームが!
そこは、大型のドーム型テントを配置したリゾートグランピング施設だった。大阪湾を臨む絶景の展望緑地。星空も夜景もすてきだろうな♥と想像しながら先を急ぐ。
前回の最後のピーク、大福山に繋ぐためには、まずここから俎石山を目指す。1時間半ほどの行程だが、登山道脇やシダの葉にはうっすらと積雪が残っており、昨晩降雪があったことを伺える。道中の、第一展望所、俎石山北展望台からは、関空、紀淡海峡、淡路島までがワイドに見下ろせ、最高の景色。さっきのSKY DOME 阪南にも負けへんよ♥
展望には恵まれないけれど、大阪府唯一の一等三角点がある俎石山から府県境のやせ尾根を経て、和歌山県に入る。
大福山山頂には弁天様を祀った祠がある。ここでは、「出勤簿」というノートに登頂日を記入するシニア男性と一緒になった。ケース内には4,5冊の古い大学ノートが保管され、個人名のページにはぎっしりと登頂日が書き込まれている。低山あるある「健康登山」の山として親しまれているのだろう。
前回は、大福山から奥辺峠を経て六十谷駅に下山したが、今回はみさき公園駅まで歩くので、あと5つの山といくつかの小ピークを越えて進まなければならない。大福山を下り始めると手袋をはめていても、私の軟弱な指先はかじかんでくる。いつものことながら、この指先温度センサーと温度計を見比べてみる。0℃を指している。やっぱり! 自分の指先温度センサーにちょっと感心してみる。雑木林の日陰ルートでは体も温まらないが、風が当たらないことだけは有り難かった。
ベンチのある日差しの暖かい見返山に到着。短時間ランチとする。
この先、進路は西へ。府県境東西ルート上の見返山、新池展望台、札立山、どの山にも素晴らしいビューポイント地点があり、ベンチも整備されていて、一服するのにちょうどいい。そこからは、南方面に和歌山市街、和歌山湾に注ぐ紀ノ川、紀ノ川に架かる数本の橋が見渡せる。
札立山から和歌山県を離れ、大阪府の泉南に入っていくと、最後の展望所がある飯盛山。山頂のウッドデッキに立つと、大阪湾の向こうに、淡路島~明石海峡大橋、六甲山地の大パノラマが満喫できる。幕末の頃、山頂には紀淡海峡に進入する異国船を見張る番屋があったというのも頷ける。
ついでにルートから西方にそれる大曲山も制覇して行こうと、地形図にない登山道を探検気分で進む。尾根を間違ったために時間はかかったが、こういう時こそ拡大して地形を確認できるスマホ地図のメリットを感じた♥
ルートに戻り提灯講山まで進むと小雪がちらつき始めたため、みさき公園駅まで一気に下る。
メンバーの足並みが揃っていたので、オーシャンビューを楽しむ休憩も含め、コースタイム通りに下山した。
◆タイム7:17(休憩0:54) 距離16.3km 標高差409m 登り716m 下り772m
大峰山系 南奥駈道第ニ弾!
UPDATE 2022-11-29
【日 程】 2022/11/26(土)
【参加者】 会員3名
【コース】 行仙岳〜持経ノ宿(往復)
【記 者】 koume.s
大峰南奥駈道の山行第二弾です。
またまた早い夜中1時半出発。普段は、眠たいはずなのに山行となるといつも目が冴えます。
今回は、かなり山深いの425号線沿いの登山口から行仙岳〜倶利伽羅峠〜輪法輪岳〜持経ノ宿のピストンコース、9時間の予定。
まだ真っ暗の6時前にヘッデン付けて、スタート。登り始めて、30分後にようやく夜が明けてきました。まわりの山々に霧が立ち込めて、雲海にも見えます。
1時間後に行仙岳到着。思い切り下って、倶利伽羅峠から転法輪岳に8時40分到着。ここまで3時間弱ほぼ休憩なしのノンストップ。
途中急登ありのアップダウンを繰り返し、稜線を歩きながら、平治ノ宿に到着。
ナツツバキ(赤い幹)、ミズナラ、ブナ、モミの木が生えており、落葉しているので、木の樹皮(皮の色や柄)で、見分け方を教えてもらいます。足元を見るとたくさんブナの実。ブナに生えた宿木。詳しい人の話を聞いたり、教えてもらうのも楽しみの1つ。たくさんの巨木を見上げながら進みます。
持経ノ宿に10時前到着。スタートより約4時間。予定より早く着きました。
ここからのピストン。いつものことながら、「またあの急登を戻るのかー」と思いつつスタート。
途中朽木に生えた天然シイタケを発見し、「天然のシイタケ、上手いでー」とYさん。「ほ、ほんまにシイタケですか?」とビビリの私。袋に入れてお持ち帰り。ドキドキの焼きシイタケで美味しくいただきました。(キノコは、くれぐれもお気をつけ下さい)
鎖場をすぎ、行仙岳の急登を登り、振り返って、周りの山を確認。どうしても山ナビには出てこない山を眺めては、地図で納得いくまで3人で山座同定し確認。
巻道を歩き、行仙ノ宿へ。とても広い室内で、装備も充実した山小屋。ここから小雨が降りはじめ、目印の鉄塔目指して進みます。登山口まであと少し。クネクネ曲がった登山道を降り、14時到着。14.2km、8時間。大変お疲れ様でした。
土曜日なのに1人も会わず、登山口にも一台も車のないひっそりとした南奥駆道。
帰りに杉の湯の温泉で汗を流し、いつもの台湾料理を食べて、満足で帰路へ。
続きの第三弾。またマニアックな山行を楽しみにしてます。
お釈迦さまに会いに釈迦ヶ岳へ
UPDATE 2022-11-14
【日 程】 2022/11/06(日)
【参加者】 会員12名(テント泊組6名+日帰り組6名)
【コース】 太尾登山口ー古田ノ森ー千丈平ー釈迦ヶ岳ー深仙ノ宿ー千丈平ー古田ノ森ー太尾登山口
【記 者】 motokame
日帰り組は朝4時に京都を出発。
登山口に向かう林道は「もみじ街道」とも呼ばれ朝日に照らされた山々の紅葉は朝霧で幻想的。お天気も良く、テンションも上がります。
7時半、標高1300mの太尾登山口に到着。流石に空気は冷たく、季節を肌で感じます。テント泊組と合流し、二班に分かれて出発。
少し歩くと見通しのいい尾根道となり、疎林の中、ササ原の緩やかなアップダウンを繰り返し進みます。
東に存在感のある大日岳の岩峰、北に八経ヶ岳、正面に釈迦ヶ岳を眺め、眼下に広がる山々の紅葉を楽しみながら、歩きます。
青空の下、風も穏やか、気持ちいい稜線歩きが続きます。千丈平を過ぎ、奥駈道の合流から少し登ると山頂に到着。
最初に青空に映える釈迦如来像が目に飛び込んで来ます。優しいお顔でこちらを見つめて微笑まれています。有り難や〜(^人^)
ここは360°の大展望。北から南まで続く大峰奥駈道の稜線、東は太平洋まで見渡せます。どこまでも続く山並、青空には様々な秋の雲…ずっと見ていたい。
山座同定をしながら、展望を楽しんだ後は深仙の宿まで下り、昼食をとります。目の前には大日岳の岩峰が聳え立ち、行ってみたい気持ちもありますが、ここは次回のお楽しみ♪
下山は西側のササ原を登り返します。道幅が狭く、切れ落ちてる箇所もあり、足元に注意しながら、歩きます。特に巻道は地形図では分からない危険性があることも学びます。
千丈平からは来た道を下ります。再び、眼下に広がる紅葉と西日でキラキラ光るササ原…同じ道でも方向と時刻が変われば、景色の見え方も変わります。ゆっくり楽しみながら、予定通り14時半、下山です。
最高のお天気に恵まれ、紅葉に加え、彩雲、虹色の飛行機雲と珍しい自然現象にも出逢えて、秋を満喫した山行となりました。
今度はシロヤシオの咲く頃に行ってみたいです。
テント泊組 追記
前日午後5時に京都を出発し9時半に太尾登山口に到着、駐車場でテント張り(8人用)。暗闇の中、ヘッデンでの作業になるかと思いきや、月の明るい夜でした。
テント泊初心者の練習、もたつく後輩達に気長に付き合うY先輩。夕食を取りながら、安全にテント泊するための注意や快適にするためのコツを沢山教わりました。特に「冬山テントでの酸欠や一酸化炭素中毒」については重大な結果になりかねません。事例を重ねて説明されました。
夜半過ぎに月が傾くと満天の星。翌朝、雲海と紅葉を抜けて到着した6名と合流し、釈迦ヶ岳へ。
今回は、諸事情により遅い時間になったけれど、山の中では、明るいうちに安全なテント場を確保、テント設営、作業完了をしなくてはと思います。これから沢山学ぶことがありそうです。 by里山