西穂丸山 雪山レッスン

UPDATE 2022-01-11


【日 程】 2022/01/08(土)~2022/01/09(日)
【参加者】 6名
【コース】 一日目:西穂高口-西穂山荘 (1.9Km)
二日目:西穂山荘-丸山-西穂山荘ー西穂高口 (2.9km)
【記 者】 へっぴりゴシ


アルプスの山並みを眺めながらの雪山レッスン初級編

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日目、京都からはゆっくりの出発で約4時間で新穂高温泉に到着し、ロープウェイで一気に2156mに・・・
この日は雲一つない晴天で、出だしから笠ヶ岳、槍ヶ岳、奥穂、西穂、焼岳、白山など360度の大パノラマを満喫しながら山行スタート。
西穂高口駅を14:30頃にスタートし、たっぷりの雪を踏みしめながら西穂山荘まで
途中でアイゼンに履き替えて、アイゼン歩行の練習。坂道では逆ハの字での歩行で足首や脹脛への負担を軽減。
白銀の景色を楽しみながら、汗をかかないペースで西穂山荘に15:45到着。大きな雪だるま君がお出迎え。
到着すぐに小屋前から見える山々を山座同定。皆で地図を眺めながら、焼岳、霞沢岳や遠くには八ヶ岳・・・
部屋へ荷物を置いて夕飯までの間、談話スペースで少しのお酒と持ち寄ったおつまみなどを楽しみながら、アーベントロートやマジックアワーに感動。ゆっくりマッタリとした山小屋での夜の時間を楽しみました。20:30就寝。

2日目、前夜の山小屋支配人の粟沢さんの天気予報通り、シベリアの前線の端っこが西穂までかかったために、前日とは一変して辺りは一面ガスに覆われた真っ白な朝。
北西からの風は強く少し雪が降る中、8時過ぎに丸山までの山行スタート。横から吹き付ける風(風速1015mくらいかな)に煽られながら、真っ白な視界の中を進み丸山山頂に到着。”風の息”とピッケルでの耐風姿勢を教わる。
早々に西穂山荘へ引き返し、雪山レッスンがスタート。
まずはピッケルの持ち方から。次にピッケルを使った滑落停止の訓練。皆、なかなかうまく斜面を滑れない。
背中で滑りながら、ブレードを首横に来るようにヘッドとシャフトのスパイク側を両手で脇を締めて握り、うつ伏せに身体を反転させて勢い良くピックを雪にブッ刺し、スパイク側の腕を引き寄せテコの原理でさらに強く雪に刺す・・・なかなか身体に覚えさせないと難しい。
あとは、斜面のアイゼンとピッケルを使った歩行の練習。片足つま先は進行方向に、もう片方の足のつま先は斜面谷側に向ける。
ここまで詳しく教えてもらったことがないから、無茶楽しい!と一生懸命練習する。
休憩で山小屋で少し温まった後に、9:40にロープウェイ駅に向けて下山開始。
下山途中で適所を見つけ、ワカンに履き替えて坂道歩行とラッセルの練習。ワカンの歩行は「花魁歩き」が基本。足を雪から抜く時はつま先からではなく、斜め後ろかかと側から抜いて一歩を踏み出し、また一歩・・・の繰り返し。足跡が溝にならないように。
足元を踏み固めて坂道を登っていく。なかなか馬力が必要。さらに急登では前の雪を崩して踏みしめながら、5cmでも高く足場を作って登っていく。ここでも、詳細な指導をしてもらい目からウロコで、ワカン歩きがチョー楽しい!と皆で坂道歩きを楽しむ。
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時間40分掛けてロープウェイ乗り場まで下山。
途中、平湯の森の温泉で冷えた身体を温め、京都への帰路に就く。短い山行コースとは言え、なかなか充実した雪山レッスンで、今シーズンの残りの雪山がさらに楽しみになりました。

hodakadake

北アルプス 乗鞍岳~焼岳

UPDATE 2021-08-31


【日 程】 2021/08/28(土)~2021/08/29(日)
【参加者】 5名
【記 者】 takumi


1日目
ほおのき平駐車場からシャトルバスで一気に標高を上げ、2702mの畳平へ。雲一つない青空。期待に胸を膨らませながら歩き出す。酸素が薄いせいか少し呼吸が苦しいが、かわいい高山植物や素敵な景色に助けられ、最高峰の剣ヶ峰を目指す。標高が上がるにつれ風が強くなり、視界も一転、真っ白に。山頂では楽しみにしていた絶景は見られず残念だったが、雨には降られず助かった。強風時にはアウターが風に煽られてうまく着れなかったり帽子を飛ばされそうになったが、対処方法も教えて頂き良い経験ができた。期待していたコマクサは終わりかけで残念だったが、宿泊した民宿では月下美人がタイミング良く開花し、明日の山行を応援してくれているようだった。

2日目
タクシーで中の湯温泉登山口へ。5:10登山開始。1時間ほど登ると視界が開け、ゴツゴツの岩肌と噴煙が確認できる。振り返ると雄大な山々と雲海に疲れも吹き飛ぶ。さらに登ると硫黄の臭いがキツくなり、ゴーゴーと湧き出す噴煙の音にを肌で体感する。落石をしないよう慎重に足を運び山頂へ辿り着くと、昨日見られなかった絶景のご褒美。アルプスの素晴らしい景色に感動した。

焼岳小屋まで登り下りを繰り返し、正面には北アルプスの美しい稜線、振り返ると荒々しい姿の焼岳が楽しめ飽きない。焼岳小屋から長い下りを黙々と進み、上高地に降りると二度目のご褒美。絵葉書のような素敵な景色に写真を撮る手が止まらない。初アルプスは自然の怖さと素晴らしさのどちらも体感でき、最高の二日間になった。