寒波の中の東天狗岳と灼熱雪山テント泊
UPDATE 2022-12-21
【日 程】 2022/12/17(土)~2022/12/18(日)
【参加者】 5名
【コース】 渋の湯登山口〜黒百合ヒュッテ〜東天狗岳(ピストン)
【記 者】 へっぴりゴシ
お久しぶりの、へっぴりゴシレポートです。
12/17−18で鳳凰三山冬山テン泊体験希望者を募って、5名で東へ向かって出発。この日は今シーズン1番の寒波が来るという事で天気図を睨めっこしながら山梨の韮崎ICで高速を降り、夜叉神峠へ向かうまでの間にメンバーで協議。二子玉低気圧の影響で17日夜から雪、その後西高東低の気圧配置になって西風風速20mの予報と信じ、鳳凰三山縦走は断念し、行き先を八ヶ岳方面へ。硫黄岳なら樹林帯もあり比較的登りやすいかも、という事で向かうものの、桜平駐車場への林道に入ってから雪が予想以上に多い(•́-•̀٥)これで雪に降られれば駐車場に閉じ込められるかもとYさんの野生の勘が働き、またまた行き先変更で渋の湯温泉からの天狗岳へコース変更。ここまでだけでもこの季節の登山の難しさを実感。
7時過ぎに登山開始、硫黄の臭さに温泉入りたい気分を抑え林道を進む。アイゼンを履いての歩行は初めてや久しぶりのアイゼンの人もいて、ゆっくり歩いて感覚を取り戻す。天気予報は悪いので他の登山者もわずか。霜柱や雪景色を楽しみながら、唐沢鉱泉への分岐を過ぎたあたりから網目状の橋にアイゼンを引っ掛けないように皆慎重に歩行、注意すべき点をまた一つ勉強です。
意外に長い林道を約3時間半歩き、今回のテント場の黒百合ヒュッテに到着。皆んなで協力してササッとエスパースの冬山用テントを組み立てる。個人的にこのテント好き(告白♡)。
少しお腹に食べ物を入れて早々に東天狗へ出発。時間経てば経つほどこの後天気は崩れるので急ぎました。雪も降り始めて森林が薄れるあたりから時折吹く突風。赤レンジャー・黄レンジャー・青レンジャー・黒レンジャー・みかんレンジャーの5人はお互いに気遣いつつガスで見えない山頂目指して進みます。テントにデポして身軽になった青レンジャーは異様に元気になって(笑)グループを先導します。黄レンジャーはザックが重かったせいで、体力消耗し一度は弱音を吐きましたが、隊長の赤レンジャーからの根性注入で意地を見せ最後まで登り切りました。黒レンジャーは時折吹く突風によろけながらも安定した歩みとマイペースでゴールを目指しました。みんなカッコイィ〜!・・・と一番後ろから眺めていたみかんレンジャー。山頂では緊張と疲れで皆顔がこわばっていましたが、無理やりのGive me 笑顔!で記念撮影。30秒で下山開始。下山時には更に天気も悪くなり、皆無言で黙々と下山。アイゼン外れてみんなから遅れているみかんレンジャーは気づかれず置いてきぼり( ´•̥ω•̥` )w。14時にテント場までつくと、無事下山できた事を喜びテントでしばしいろんな山エピソードを語り合う。だって夕飯にするにはまだまだ早いんだもん。そうこうしている間も外は天気が悪化、雪がしんしんと積もっていました。
日も暮れてやっと皆がお待ちかねの夕飯準備。今回は黒レンジャーが食料計画を買って出てくれて、鍋パーリィー♪山の中では味わえないきめ細かな食材準備、ポン酢はあるは薬味や塩昆布もあるわ考えて準備してもらったんだなぁ~と感謝。皆んなでワインも飲みながら夕飯を楽しみました。
夕飯後は就寝準備。夜中の極寒に備えてカイロを準備したりダウンを着たり。ザックも大きいこともあり皆んなで寝るスペースは少し狭目💦
ジャンケンで寝る場所を決定。脚側と頭側交互に川の字に寝ることにして、皆でいざ就寝・・・・狭!寝返りも打てないくらい寿司詰め(笑)
横になってすぐに極寒どころか灼熱地獄。冬山の寒いテント泊を味わってもらうはずが予想外に暑かった。これも良い勉強。
皆んな数時間おきに目が覚め、朝を待ち遠しく長い夜を過ごす。
4時半に辛抱たまらなくなった赤レンジャー隊長が起床の合図で二日目がスタート。
朝ごはんの雑炊も、お漬物まで準備してもらってヒデキ感激!
朝食を楽しんだら、下山準備でテントを撤収。いざ!下山後の温泉とご馳走目指して出発!夜中の間に降り積もった雪で下山ルートを赤レンジャー隊長が探しつつ、メンバーは後に続く。下山途中も踏み抜きなどに足を取られ皆さんいっぱい転びました。転び方も上手くなったんじゃないかな。2時間ちょっとで渋の湯登山口に到着。皆で車に積もった雪を落としていざ京都へ帰宅。
途中、「望岳の湯」で熱めのお湯に浸り体の芯を温め、諏訪IC近くの「小作」で具沢山のほうとうを頂いてマンマン満足!で京都へと帰りました。
湖北 武奈ヶ嶽(865m)
UPDATE 2022-03-15
【日 程】 2022/03/12(土)
【参加者】 会員4名 他1名
【コース】 石田川ダム8:20ーワサ谷登り口8:40ー北尾根ー山頂11:50~12:20ー赤岩山13:10ー東尾根ー石田川ダム14:30
【記 者】 norokame
2月に例会を組んでいたけれど、雪が多すぎて中止になり、そろそろ登りやすくなったかと出かける。 ダムから出発してすぐにワカンの出番。 夏道の登山口、ワサ谷入り口から早速尾根に取り付く。 緩急取り混ぜた尾根をひたすらラッセル、ラッセル!
ラッセルにあこがれていた、とK女史が先頭を切ってぐいぐいと登っていく。 大汗をかいた頃、振り返ると箱館山スキー場のリフト支柱が目の高さに見える。 北の方には真っ白な三重嶽から大御影山がぼんやりと霞んで見える。 ようやく青空が出てきた頃、三重嶽との分岐に到着。 山頂は遙か向こうに真っ白な頭で手招きしているようだ。
緩やかにいくつかのピークをアップダウンして登りついた一番広いピークが、山頂だ。 確か立派な山頂標識があったはずだが、雪の下に隠れているらしい。 日本海、真っ白な三十三間山、湖北の山々、そして琵琶湖が見える最高の展望だが、少し霞んでいて残念。
下山は赤岩山西峰から東の尾根を慎重にルート確認しながら下りる。 倒木の下に空間が出来て、そこへズボッとはまると引き出すのに、ピッケルのピックでワカンを引っかけて引き上げる技術も学習。 しかし、引っかけるまでに時間がかかり、体力を消耗する。
急な斜面を、ワカンのかかとをしっかり蹴り込んで下りる。 最後は小さなルンゼに下り立ち、ワカンから解放されたが、慎重にルンゼを下降して、ダムからの道に下山。
山頂からほんの少しの快楽のためにフリートレックを担いできたY氏、憧れのラッセルを存分愉しんだK女史、(もちろんラッセルは交代しましたけど)皆それぞれ、今期最後の、つ・も・りの雪山を満喫しました。
縦走/山本山~余呉湖
UPDATE 2022-03-08
【日 程】 2022/03/06(日)
【参加者】 会員5名と友人1名
【コース】 宇賀神社登山口-山本山-賤ヶ岳-余呉駅
【記 者】 里山
河毛駅で予約していたタクシーに乗って登山口まで行き、8:40に歩き始める。今日のコースは、琵琶湖に沿ってひたすら北上するコース、駅でちらついた雪はタイミングよく晴れたが、進行方向には分厚そうな雪雲が見える。
雪は、まだら模様に地面に残る程度で歩きやすい。途中、トレイルランナー20名以上とすれ違う。間をあけて現れるランナーにその都度、脇へよけてお互い笑顔で道を譲る。暫くすると後方から再びランナーが。あちらは、山本山から往復してくるコースらしい。当方歩いている者にとってこれが思う以上に怖い。なにせスピードが違うので、気が付いた時には、すぐ後ろへ走ってきている。大概は声をかけてから、ゆっくりと追い越してくれるが、中には、遥か後方から奇声を上げながら、猛スピードで下りを追い越していったランナーも。単につらい登りの後の下りでテンションが上がっただけだと理解するが、笑えない結果になるかもしれない。お互いに山に愉しみを見出している仲間、安全のためのマナーの徹底を望む。
賤ヶ岳に到着するころには雪が降り、山頂では吹き抜ける風に一瞬体を持っていかれそうになる。風をよけて岩陰に座るも寒さに早々に退散。霰が降る中、余呉駅に到着した(14:40)。
今回の教訓。特別寒さが厳しかった一日では無く、又、メンバーに支障があったのでもないが、「寒さの感じ方は人それぞれ」なのでメンバーの意思疎通が大事。そして、寒さを感じたら、即「衣類調整(カイロ)」「暖かい食べ物」「カロリー補給」。特に冬場は高カロリーな行動食を持参しようと思う。
るり渓 掃雲峰 天狗岩
UPDATE 2022-02-16
【日 程】 2022/02/13(日)
【参加者】 会員3名
【コース】 京都府立るり渓自然公園駐車場-奏雲峰(高度405m)ー天狗岩―掃雲峰(P723) ピストン
【記 者】 Ron Ron
現地に9時に集合して女子3人で、るり渓の奥、深山の東にある掃雲峰(天狗山)と天狗岩のハイキングに出掛ける。瑠璃渓谷沿いの車道から歩き始める。掃雲峰の登り口を示す看板があり、右手に入る。
舗装路を突き当たりまで進み登山道を進んで行くと倒木があった。通行止めの目印かと別の道を探すが踏跡が薄い。再度倒木のあった登山道を少し先まで進み確認してもらうと、踏跡もしっかりしていてテープもある、天狗岩までの案内もある。倒木なのか通行止めの為に置いてある木なのか、判断するのは難しい。少し先まで確認する事は、必要である。
それから、急登を登ると大岩が見えてきた。天狗岩である。垂直な木の梯子を登りへっぴり腰で大岩に上がると、息を吞む展望に怖くて真っ直ぐ立つ事が出来ない。山座同定する余裕もなく早々に降りようにも降りれない。足掛かりを誘導してもらいながら恐々降りる。「登らないのも選択のひとつ。恐いと思ったら登らなくてもよいよ。」と言われていたのに登って少し後悔。「あんたなんで登ったんや~。でも、ちゃんと降りて来られた。頑張ったじゃん」とは、先輩の弁。
意気消沈していると先輩二人は、「せっかく来たのだから掃雲峰まで行くよ~。」と、さっさと歩き始める。
しばらく緩やかな尾根を登ると掃雲峰。展望はなかった。
そのころから天気予報通り雪がちらつき始め、下山後のランチの楽しみもあって足取りも軽くなってくる。
るり渓温泉の近くのお店で、ランチを食べてお腹いっぱいになり帰路に就く。
帰るころには雪も本降りとなり、早く下山して良かったと安堵する。
次回は、下山後にるり渓温泉にゆっくりつかるのもよいかな♨…
雪 余呉湖ハイキング
UPDATE 2022-01-18
【日 程】 2022/01/16(日)
【参加者】 3名(Ⅰさん、Oさん、F記)
【コース】 余呉駅-大岩山-賤ヶ岳-P289-大平良山-権現峠-余呉駅
【記 者】 里山
8:20余呉駅をスタート。電車で来たが、歩いてみると車道はしっかりと除雪されている。これなら雪慣れしていない運転手の私でも車(冬用タイヤ)で来られるなと思いながら、登山口に向かう。既に到着している車は釣り客のものだ。
賤ヶ岳までは、前日までの登山客の踏み跡も多く歩きやすい。10:30には山頂に着いた。青い空、白い雪、そして「私は余呉湖と琵琶湖の間に立っている。」と感激する。顔を上げれば横山岳がひときわ白く美しい。山頂の東屋で早めの昼食。独り占め(3人だけど)の絶景をたっぷり30分楽しみ、11:00に西北に向かって再度出発。
P289のコルで余呉湖周回道路への道と分かれ公法寺山を目指す。ここからは、今までの道と比べると登山者が少ない場所で雪が踏み固められていない。それでも前日の登山者だろうか、雪上に一本のはっきりとした踏み跡。その上に混ざる鹿の足跡。GPSで現在地を確認しながら進む。
大平良山に近づき、3人は、はたと気付いた。「せっかく持ってきたワカンを履いていない!」
Iさん、Oさんは、ワカンを装着。Fは、ここまで来たなら意地でもと壺足続行。壺足だとワカンより雪に沈むので、一歩一歩が「もも上げ」だけど、今までも進めているしこの先は下りだしと思った。が、甘かった。北向きの斜面から権現峠を経ての谷道は、本日一番フカフカで雪深く、大当たりすると太腿の付け根まで雪にハマる。ハマりながらも先行するFを見て、Oさんがワカンを外した。Fと男性Oさんの体重差は約15㎏。雪上でのこの重量差は顕著に結果として現れる。Oさんのハマり方は半端なく、ワカンを外したことを一瞬後悔したようだが、それを筋力でカバーしつつ進み続けた。
漸く余呉の街並みが見えたと思ったら最後の関所が出現。獣除けの門は、扉がほんの少し雪に埋もれているだけで開かない。足元の雪を少し掘り返して辛うじて空いた扉の隙間から帰還(13:55)。「電車の時間まで1時間もあるなぁ」と考えていると「cafe」の看板あり。下山口徒歩3分、隠れ家のような落ち着いたcafeで、オーナーが撮った余呉の写真を堪能しつつ珈琲を頂いた。
今回は、天気、雪の落ち着き方等恵まれたコンディションの中、ほぼ無雪期のコースタイムで踏破した。昼食タイムを除いてずーっと雪上運動会/太腿の筋トレをしていた感じの山行で、とても達成感があった。でも、ゆっくりと雪上を愉しみたい向きには、賤ヶ岳から下山するのも良いコースだと思う。