小雨の中、百里を望めた百里ヶ岳

UPDATE 2023-02-20


【日 程】 2023/02/18(土)
【参加者】 4名
【コース】 木地山登山口〜P723〜百里ヶ岳 (ピストン) 5.5km
【記 者】 へっぴりゴシ


早朝6時過ぎ、低気圧が来る前に雪山を楽しもうと、北を目指して進むSグチ隊長率いる「人気の無いとこ大好き登山隊」一行。人気=「にんき」じゃなく、「ひとけ」ですよ!

昼過ぎには雨が来るので、急ぎ登ろうと意気込んで木地山登山口目指すも、途中で道に迷い、登山開始は9:17
今回は一般登山道ではないので、まずは地図を見て尾根の取付きを探しました。
地理院地図では、川の出合いから林道を少し入った先。
数日前のトレースの跡も頼りに確実に尾根に取り付く。

開始早々に雪が深かったのでワカンを装着して、イザ尾根攻め!ここからはひたすら尾根芯を見つけて歩くコース。いきなりの急登で、「Sグチ隊長、ペース早すぎ!」と隊員からのクレーム(笑)全員で先頭を交代しながら、どんなペースで歩けばいいのかを確認し合う。…それでも雨が降りそうなので皆ペース早め。Y師匠ご指導のもと、急登を直登する時は、ワカンを逆ハの字でフラットフィッティングを意識し登る練習をしながら、723mの最初の小ピークを汗だくで目指しました。地図で見る以上にキツイ坂の連続に、「これは、変態へっぴりゴシ隊員の趣味か?」とボヤかれつつも着実に723mに到着。

ここから少しだけ緩やかな坂になり、楽しみはこれから!しかし、登りである事には間違えなく汗が止まらない。時折、雨もポツポツ…
プチ雪庇が有ったり、所々木々の切れ間では視界が開け始め、百里新道の尾根や高島トレイルの山々、遠くには武奈ヶ岳や蓬莱山まで眺められた(o˘◡˘o)
もぉメンバー全員、今日はガッスガスの白い靄の中を歩くことを覚悟していただけに、これだけの眺めを見れて皆満足。「来てよかったぁ〜」と独り言のように誰かが漏らす。景色が見えると足取りも軽くなり、最後まで坂を登り切って11:30前に山頂へ到着

百里を望める百里ヶ岳というだけ有って、山頂からの眺めを楽しみ、雪に埋もれて頭だけ出ている頂上の標識を撮影。少し風も出てきたので、風下に隠れて小腹を満たす。今日初めてゆっくりと休憩したような…

いよいよ雨も降り始めたので、急いで下山開始。今度は登る事ほぼ無くひたすら下山。
下山になるといつも暴走列車のように早いY師匠、転んだついでにシリセードしているF井隊員、抜群の安定感ある足取りで下る脚長Sグチ隊長、写真撮りながら頭から雪に突っ込んでても気付かれず放っていかれる変態へっぴりゴシ隊員。

ポツポツからシトシトに変わった雨の中を、気がつけば723m地点も通過して、ここから急登を加速して激下り=3=3
あっという間に登り始めの林道が見えた。山頂から50分ほどで下山完了し、13時前にはクルマに到着。
全て急ぎすぎのコースタイムで、参考にならない山行(笑)

もちろん帰りはお決まりのNYタイム♨️
「くつき温泉てんくう」で汗を流しサッパリして無事帰宅

百里ヶ岳931m
時折小雨の中、汗だくで急登を登る。誰一人ジャケット着ていない
P723で一服
先頭を交代しつつ登る登る
登り飽きた一行、もうすぐ山頂
雪に埋もれる山頂標識。全容は未だに見た事なし
高島トレイル
激下り、雪しぶき上げて下る

快晴の鎌ヶ岳

UPDATE 2023-02-13


【日 程】 2023/02/11(土)
【参加者】 会員2名
【コース】 カズラ谷登山口-鎌ヶ岳-鎌尾根-宮越山-水沢峠-宮妻峡 周回コース
【記 者】 Koume.S


12月末の寒波の暴風と吹雪の中、入道ヶ岳から鎌ヶ岳周回コースをあえなく途中下山した事もあり、今日は、鎌ヶ岳へリベンジです。

朝から快晴。宮妻峡駐車場に車をとめ、カズラ谷登山口を850分スタート。

昨日の雨や気温が高かった事もあり、雪が残っているか心配していると、標高670m辺りから、登山道に雪が現れました。木々の隙間から、東に伊勢湾がキラキラと輝いて見えます。

しばらく急登が続き、切れ落ちた場所も出始めたのでアイゼンをつけて進みます。

雲母峰との分岐のある稜線に出て、北側に三角に尖った鎌ヶ岳の岩壁が見えます。尖った三角の山容の山って、やはり惹かれます。
岳峠からピッケルを使いながら、急登を登り、コルに出て、西に向って岩場を登ると、鎌ヶ岳頂上に着きました。
360度広がるパノラマ。北には御在所岳、雨乞岳、御池岳が見えます。東に伊勢湾、遠くにうっすら御嶽山、乗鞍岳まで見える最高の景色。南には前回飛ばされそうな暴風だった入道ヶ岳が見えます。しばらく写真を撮って、景色を楽しみました。

岳峠に戻り、鎌尾根を歩きます。何度もピークがあり、長い痩せ尾根が続きます。踏み抜きに注意し、足を滑らさない様に慎重に歩きます。雪が溶けた砂地のザレ場もあり、バリエーションにとんだ鎌尾根。登ったり下ったり予想以上に長く感じました。

西端尾根分岐を下った風の当たらない場所で、鎌ヶ岳と伊勢湾を眺めながら、ゆったり山ごはんを満喫。

不思議なキノコ岩斜面が見え、風化した花崗岩の砂で滑りやすく、気を付けながら宮越山を目指します。しかし案内板には、宮越山が一向に出てこない。水沢岳は別名「宮越山」とようやく気が付いたのが、山頂。(地図にも宮越山と書かれていました)

山頂から水沢峠までは、かなりの激下り。鎌ヶ岳からこの水沢峠まで以外にも長かったぁ〜。
水沢峠から前回も通った谷筋を東側へ下ります。前回見た大きな氷瀑は、どうなっているのかと見上げると、この気温のせいで、氷瀑は、溶けて、チョロチョロと水が流れ、下の方に申し訳ない程度に氷柱が残っていました。少し残念。気を取り直して、ガレ場の浮き石に気をつけながら、黙々と下
ります。長い林道を歩き、宮妻峡駐車場に16時半到着。

快晴の中、鎌ヶ岳から見る山々と伊勢湾の景色に癒された1日を過ごせました。鈴鹿セブンマウンテン、私は4座目!今シーズンたくさんの雪山に行ける事に感謝です。

カズラ谷ルートの尾根を進みます。
岳峠から北側に見える凛々しい鎌ヶ岳。
今日は、青空が広がり、伊勢湾が光ってきれいです。
鎌ヶ岳頂上。御在所岳、雨乞岳が北側に見えます。
鎌尾根、アップダウンエクササイズ
バリエーションにとんだ鎌尾根は、とにかく長いけど、周りの景色が癒してくれます。
キノコ岩斜面。不思議な岩が並んでいます。キノコに見えますか?
消えた氷瀑…セツナイ(´・ε・̥ˋ๑)

雪の愛宕山

UPDATE 2023-01-31


【日 程】 2023/01/29(日)
【参加者】 5名
【コース】 JR保津峡駅ーツツジ尾根ー愛宕山山頂付近ーツツジ尾根ーJR保津峡駅
【記 者】 T.Y


前日は悪天候で予定していた山行が中止となりましたが、この日は久々の好天。良質の雪を期待し、会員5名で愛宕山に行ってきました。集合は9時にJR保津峡駅。全員、ワカンを持参し準備万端です。

凍結した路面に注意しながら歩き始め、ツツジ尾根コースで愛宕山山頂を目指します。足元の雪の量は少しずつ増え、荒神峠でそれぞれ軽アイゼンやチェーンスパイクを装着。青空の下、雪道を軽快に進みます。その後、表参道に合流したあたりから、多くの登山者で混みあっていました。愛宕神社境内の休憩所でお昼休憩。そして、今日は本殿には寄らず、、、スキー場跡方面を目指して進みます。
ここからは徐々に人が減り、周囲はふかふかの新雪に包まれていきます。そしていよいよ目的地に到着。そこには、きれいな青空と踏み跡のないパウダースノー。「いまから1時間、遊んでください♪」というリーダーの掛け声で、全員ワカンを装着してふかふかの新雪を堪能しました。私ははじめてのワカン歩きだったので最初に歩き方を教えてもらい、その後はワカン歩きを堪能しました。童心に帰り、雪にドーンと倒れこんだり、少しソリ遊びもしたり、あっという間の1時間でした。参加されたみなさん、おつかれさまでした。

JR保津峡駅を出発。滑らないように気を付けながら橋を渡ります。
愛宕神社の社務所前。雪を目当てにしてか、たくさんの登山者でにぎわっていました。
ニコニコ笑顔です(^^)
愛宕山の山頂に向かう道。人も少なくふかふかの雪です。
遠くまで山が見渡せます
目的地に到着。ふかふかの雪をワカンで満喫♪
天候も雪質も最高でした!
童心に帰って、そり遊び

上谷山、4度目のチャレンジ!

UPDATE 2023-01-24


【日 程】 2023/01/22(日)
【参加者】 会員3名+会員外1名
【コース】 広野ダム近く浄水場前-手倉山-上谷山のピストンコース
【記 者】 Koume.S


今週もまたこっそり暗やみの中、4時半過ぎに家を出ました。

今日は、滋賀と福井の県境の上谷山。

それまで何度となく無雪期の沢の藪漕ぎや、違うルートからのチャレンジをしたが敢えなく敗退されたYさん。今回上谷山登頂の4度目の正直⁈
雪山での登頂を目指します。

週末北陸は、雪予報でしたが、下道には、雪もなく、本当に雪はあるのか不安になり登山口へ到着。

広野ダム近くの浄水場横駐車スペースに車を停め、8時すぎに出発。登り始めは、ガチガチの固まった雪の上に少し雪がかぶって、ちょいふわガリガリ。

登り始めた直後に土の上と雪道に熊の足跡発見🐾冬なのに熊⁈こわ。

クヌギの3本の幹が途中で1本になっている不思議な木や、カッピカピに乾燥してしまったナメコが高い所までびっしり生えた木を発見。大きくて革製品の様な光沢のなめこ。「もどして食べれるんかな?」固くなったこの時期のなめこって、食べれるのでしょうか()

先頭を交代しながら、尾根道を登り、標高800メートルほど歩くと、積もった雪もだんだん多くなってきました。11時前に手倉山に到着。東側斜面に真っ白な樹氷が見られます。

「さっさと、早よ行くで。」今日のYさんは、いつも以上に気合い入ってます。「待ってー。ついていきますー。」

主稜線を歩き、白く細い綿毛の様な霧氷のついた木々が一面に見られます。周りの雪山と霧氷の美しさにため息が出ます。東側に雪庇が迫り出した細い稜線を慎重に進みます。雪庇や斜面の雪の状態で、どちらから風が吹いているか、雪の斜面の歩き方など教えてもらいました。左右急斜面の切り立ったかなり細い稜線を一歩一歩踏み締めながら、慎重に歩きます。

登り返して、最後の急斜面を登ると上谷山山頂に到着。

Yさんの4度目のチャレンジ成功。みんなで、手をたたきながら、喜びました。

360度のパノラマ。遠くの深い山々まで、青白く、クリアに見えます。雪山の最高の景色に癒されます。

この日唯一私達の前に同じコースをスキーで、登っていた男性に会いました。今日は、珍しく人に会った!いつも人気(ひとけ)のない山が多いから()

早々にお昼ごはんを食べ、下山します。

今日の下山後の楽しみは、「温泉とダブルトンカツ⁈」らしい。

ピストンで、来た道を足早に下山しながら、下りの足の使い方、かかとからしっかり踏み締めながら下るなど、教えていただいて、実戦するとほんとに足の運びが全然違う!

上谷山を下山し、振りかえると上谷山の南側、遠くに美しく光った琵琶湖と竹生島が見えました。

山座同定しながら、北東の山々を確認します。

楽しみが待っているので、下山の早い事。重たくザクザクの雪に足を取られながらも15時過ぎには、下山しました。

帰りに「花はす温泉そまやま」で、はす風呂の熱い温泉に浸かり、杉津PAで、お腹いっぱいご飯を食べて、また今週も長い1日を満喫して、京都方面に帰りました。

不思議なクヌギの木。3本の幹が途中で一本になってます。自然ってすごい。
ふわふわの雪の尾根道を進みます。
白く細い綿毛の様な霧氷のついた木々。
今日のYさん、いつもより気合い入ってます。とても早い!
もう少し。上谷山。
雪庇の上の稜線で、余裕のポーズ?
稜線を足早に下山します。
遠くに光ってみえるのは、琵琶湖。竹生島が浮かんで見えます。

大峰 なんだか夢で見た様な気がするぅ〜あると思います!伯母谷覗

UPDATE 2023-01-18


【日 程】 2023/01/15(日)
【参加者】 会員4名+会員外1名
【コース】 川上村上谷登山口〜天竺平〜伯母谷覗 (ピストン) 10.9km
【記 者】 へっぴりゴシ


昨年末から毎週末に3時起きが続いてて、どっぷり疲れて月曜スタート、週末に元気になるへっぴりゴシです。

今週は土曜が全国的に雨だと分かっていたので、日曜日の天気が良さげなところ狙って「おヒマならどこかの雪山行きませんかぁ?」って声掛けで集まった5人。Yさんの提案で大峰の伯母谷覗へ。
大峰で”覗”ってつくと、崖っぷちの景色がいい場所と期待して、いざっ京都を出発。
この日は少しゆっくりめの5時過ぎ出発で、朝マックの時間。とーーーーぜん、奈良市内で朝マック

国道169号線から逸れて山の中へ進むと、突如現れる上谷集落。集落横の登山口に7時半頃に到着。

周辺には雪の形跡すら見当たらない杉林からのスタート。
山あるあると分かっていても、しんどい初っぱなの急登を詰めて、尾根に到着。
ここからは少しなだらかな尾根道。ひたすら続く杉と檜の林はずっと霧が立ち込めていて、まるで夢の中をさまよっている様な幻想的な世界。・・・そんな夢見たことないけど

道端に2丁(1丁=約109m)毎に建てられた丁石を確認しながら、南西へ進みます。
天竺平周辺では少し風も出て来たので、風下の陰に隠れて一休み。
ようやく所々に現れ始めた残雪にウキウキしながら、この先雪があるか分からないので、あえて雪を踏みしめて足跡を残す一行。

中盤に差し掛かると、細い登山道に積もった雪の上は歩き辛くなり、道を逸れて破線ルートの尾根芯を進む方が得策とルート変更。出来るだけ尾根芯から外れない様にルートファインディングしながら進む。途中でシャクナゲ林に行くてを阻まれたり、地図では道があるはずなのに崖になっていたりで、周囲を見てルートを探すのは本当に楽しい♬

そうこうしていると、これまで夢の中の様な霧の中だったのに(そんな夢見たことないけど)、急に晴れ間が現れ、南には雲海の中の大普賢岳がドドォ〜〜〜ン!と姿を現す、東の方には雲海に浮かぶ台高の山々。
大峰らしい壮大な景色に皆ため息が漏れ、写真を撮るのに忙しくなる。
今のうちに伯母谷覗へ!と急ぐ。

最後の急斜面を登り詰めるとようやく姿を見せてくれた覗。12:30頃到着。視界を遮るもの一切なく、雲海の中の大普賢岳と崖下を見下ろすとお尻がモゾモゾする様な高度感に足がすくむ。こんな場所で「押すなよ!絶対に押すなよ!!」って冗談は到底言えない(;゜(エ)゜) アセアセ
この景色を見るとこれまでの上りの苦労は一気に消えて、「やっぱり来て良かったぁ〜♡」って気分になるのは毎回不思議で、これだから登山は辞められない。

景色を見ながら昼食をしている間にどんどんガスに覆われて、先までの絶景は姿を消す。
グッドタイミングで景色も見てれ、今日は行いの良いメンバーばかりで良かった良かった(笑)

下りは一般登山道を辿って下山も、腐った雪がそこそこ残っているのでアイゼンを装着。
膝程度のトレースのない雪の中を順番に先頭を交代し、コースを探して進む。
途中から細いトラバースルートに変わり、足元の雪をしっかり踏んで固めて慎重に一歩ずつ進むことをお勉強。
足元固まらずに2mほど滑り落ちるメンバーもいたが、怪我のない範囲で勉強が出来てこれも楽しい山行になりました。

途中で、登頂時のルートに合流して、来た道を引き返します。っが、やっぱり帰り道は長く感じられ、「こんな長かったっけ?」と、何回言ったことか。
帰りも丁石をカウントしながらそれでも歩いていたらいずれ到着するもので、皆無事に上谷集落の登山口に16時前に下山。

帰路は、お決まりの大峰定食フルコースで、温泉でNYタイム。汗と疲れを流した後は、台湾料理屋さんでお腹ハチ切れんばかりの炭水化物とタンパク質を補給して京都へ

天気予測、地図読み、ルートファインディング、雪山歩行と今回も充実の山行で楽しかったです。

夢の中へ、夢の中へ行ってみたいと思いませんか?ウフッフ〜と、霧立ち込める登山道
夢の中を彷徨う
雲海の向こうの台高
雲海の絶景にため息=3やっぱり大峰好き
ルーファイ・ルーファイ楽しいなぁ〜♬
雲海に浮かぶ大普賢♡
見えますでしょうか?T子さんの寝そべり(笑)
大峰の定番、台湾料理。いまだに店の名前は知らない、読めない(笑)