霧氷と出逢えた地蔵山

UPDATE 2022-02-10


【日 程】 2022/02/06(日)
【参加者】 会員8名
【コース】 越畑バス停(9:10)~芦見峠(10:00~10:10)~地蔵山(12:03~12:30)~旧愛宕スキー場跡(13:08~13:40)~愛宕神社境内(14:00~14:10)~荒神峠(15:05)~保津峡駅(16:00)
【記 者】 dekopon


計画していた高見山の「霧氷」、前日の登山者から得た情報が「無氷」だったので、まだまだ雪を楽しめそうな地元の山「地蔵山~愛宕山縦走」に変更する。

八木駅から京阪京都バス神吉・原行きに乗車。登山口のある越畑バス停までは約35分の道のり。乗降客は、一般女性1名と、私たち8名だけだった。

神吉辺りから、田畑、屋根、道路にもうっすらと積雪がある。積雪量・凍結があれば、バスは越畑まで上がってはくれない。無事に到着でき、運転手さんに感謝する。

地形図・スマホを手に、実際の地形と地形図上に表された尾根、谷、等高線等を見比べながら、ゆっくりと芦見峠まで進む。地蔵山へは右に上がっていく。かつては越畑スキー場があったという緩やかな斜面。当時は地元の子ども達がスキーやソリ遊びで雪と戯れていたのだろうと思いを馳せる。

中腹を越えた辺りから上は、木々の枝に小さな「霧氷」や「エビのしっぽ」が見られた。

「これが見たかったんや~!」「綺麗なあ~」「可愛いなあ~」

小さくても、感激は大きい。さらに進むと積雪量はぐんと増え、雪を被った馬酔木の森が現われた。先輩達の山行報告には、行く手を阻む「馬酔木モンスター」と戯れながら匍匐前進でくぐり抜けたと書かれている。私たちはしっかりと踏み固められたトレース上を楽に登ってきたが、山頂手前にはまだまだ「馬酔木モンスター」が残っており、匍匐前進も楽しめて良かった。「雪が降ったらまず地蔵山」・・・新雪にトレースをつけたい先輩達に、地元人ならではの「地蔵山愛」を感じずにはいられない。

地蔵山で昼食、樒原ルートで登ってきたその先輩方と山頂で合流後、我々は旧愛宕スキー場へ向かう。トレースのない雪面をラッセル練習、スキー場跡斜面ではヒップソリ遊び、ワカン練習。愛宕山参道の下りは階段が埋もれ、路面はアイスバーン状態でアイゼンが欠かせないところも。荒神峠でアイゼンを外し、保津峡駅到着は午後4時。

今日は近場であっただけに、盛沢山な内容を楽しめた。残念なのは、府内の一等三角点最高峰でありながら、雪の中から三角点を掘り出せなかったこと。        つつじ尾根のコバノミツバツツジが満開の頃、またこのコースを歩こうと思う。

新春登山 愛宕山 

UPDATE 2022-01-11


【日 程】 2022/01/03(月)
【参加者】 15名
【コース】 JR保津峡駅-つつじ尾根-愛宕山山頂(-竜ヶ岳分岐) (往復)
【記 者】 里山


9時20分、新年の挨拶を終えて登り始める。数日前に降ったこの冬2度目の雪が積もり、荒神峠の手前からチラホラと雪が見え始める。ここ数年の新春登山では、水尾の分かれより上で路面が少し凍結しているくらいだったので、久しぶりの雪の愛宕山にワクワクする。つつじ尾根から表参道に合流すると、大勢の登山者が踏み固めた路面は、ガッチリと凍り付いていて、周りの皆さんは軽アイゼンを履いて登っておられる。下りは特に気を付けなくてはと思いながら登った。

 12時前には、メンバー全員が山頂の休憩舎に到着した。各自昼食を済ませてから、皆で記念撮影。その後、ここから下山するグループと分かれて、ワカンを持参した我々は[雪遊び隊]と化す。愛宕神社を東から巻いて歩き出すと、ここから先は訪れる登山者が少ないので、登山道のトレースは明確だが、雪はふかふか。竜ヶ岳の分岐から少し北に入ると、そこは新雪の明るく広い尾根。いやが上にもテンションが上がる。先ずは、つぼ足(何も装備していない)で、雪に膝まで沈む感触を確認してから、ワカンを着けた。ワカン初体験のメンバーのはしゃぎようは、まるで小学生のようだった。皆で持参したワカンは、色々なメーカー、ラチェット式のワカンまであり、さながら[ワカンのお試し会]となった。

名残惜しいが、14時前にチェーンスパイクを着けて下山開始。途中からは、解けた雪でドロドロになった斜面に注意が必要だったけれど、16時20分頃に保津峡駅へと戻ってきた。

今回は、雪山の楽しさを体験できる良い機会となった。でも、今日のように晴天で穏やかな雪山は珍しい。風が強い雪山では、たとえ吹雪いていなくても、アイゼンやワカンの脱着の為に歩行を止めた瞬間から急速に体温を奪われ始める事を心しておきたい。短時間で確実に脱着できる事が安全な雪山登山の第一歩だと自覚して、脱着の練習を地道に繰り返そうと思う。