雨に追いやられて 甲武信岳・瑞牆山

UPDATE 2025-09-21


【日 程】 2025/09/13(土)~2025/09/15(月)
【参加者】 5名(会員)
【コース】 13日京都=長野県梓山毛木(モウキ)平P…十文字峠テント場 14日テント場…大山…三宝山…甲武信岳…千曲川源流…毛木平=瑞牆里宮平P 15日P…富士見平…ヤナギ坂…瑞牆山(往復)=京都

【記 者】 HK・ SY


奥秩父の明主「甲武信岳(コブシダケ)」

三連休を利用し、穂高連峰縦走を計画していたが天候が悪く、出発時の早朝から5人でスマホの気象衛星画面とにらめっこして行き先を協議。北アルプスより東側が天候は良さそうとのことで、初日と二日目は甲武信ヶ岳に決定。毛木平駐車場に到着すると、駐車場はすでにほぼ満杯だったがギリギリ駐車枠に止められ一安心。どんよりした空に一抹の不安を感じつつ、手早く準備を済ませて出発。

しかし、八丁坂に差し掛かると神秘的なカラ松林とともに柔らかなそうな一面のコケ類に癒され、天候の心配も忘れてしまうほど快調な足取りで、二時間足らずで十文字小屋へ到着した。十文字小屋は、カラ松林に囲まれた、いかにも「奥秩父」的な趣のある山小屋であるが、今回はテント泊、平らな場所を選定してテントを設営、早朝出発だったこともあり夕食後の19時30分には全員が就寝した。ところが0時頃から強い風による木々の唸りで熟睡できず、そのまま3時頃に起床となった。

それでも百名山を目指して5時過ぎにテント場を出発、時折強風は吹くものの、なんとか雨も降らず天気も持ちこたえてくれている。寝不足の体に鞭を入れ、いくつかの鎖場を越えて埼玉県最高峰の三宝山に到着。すぐ脇の三宝石から富士山が望めたことで全員のテンションが爆上がり。なんで富士山て見えると元気になるんだろうか?

富士山からエネルギーをもらい、もうひと踏ん張りすると甲武信ヶ岳に到着。さすが百名山、次から次へと登山者が行き交う。先ほどより富士山の見晴らしも良く、ゆっくりしたいところではあるけれど、風が強くて体が冷えてくるので早々に下山に向けて出発。367㎞と日本で一番長い一級河川、信濃・千曲川源流部の清流を脇に見ながら遊歩道をひたすら下り、昼過ぎに毛木平駐車場にやっとこさ帰着。アルファー化米の食事が続いていたので女性陣から「おいしいものが食べたい!」との声があがり、野辺山の焼き肉屋さんで体力回復を図りつつ、3日目の山の行き先をワイワイしながら相談した。お肉はやっぱり最高!

 

「瑞牆山(ミズガキヤマ)」

レストランで遅い昼食を頂いた後、信州峠を越えて瑞牆山へ移動し、登山口近くの駐車場でゆっくりと休む。

コンビニで買ってきたオニギリを雑炊にして朝食…味付けの必要もなく簡単で美味しい…の後、明るくなるのを待って出発する。

登山道は林道を進まず林の中を登るが、さすがに良く踏まれている。かなりたくさんの人が登るようだ。以前来たときは、林道を車で登ったように思うが、S60年頃なので余り覚えていない。ただ周囲の立木がもっと低く、草原に近い状態だったことは覚えている。

富士見小屋前のテント場は「お一人様」が多く、会やクラブと思えるテントはチラホラ…テントは多いが人が少ないのは嬉しい。

斜面の道を、やや下り気味に進むと北ノ沢を横切る。ここからは本格的な登りで道はやや急にはなるが、整備はされている。

甲武信岳でもそうだったが、この辺りヤケに石楠花が多い。それもホンシャクナゲとアズマシャクナゲが混じって。

正面に大きな岩塔が見える辺りから岩の積み重なった急で不明瞭な道になるが、目印があるので迷うことはない…と思うが、岩の乗越しや踏み跡が錯綜するので注意を払う。

山頂の岩峰を左から回り込むように登ると、前面が開け岩の積み重なった頂に出る。あいにくの天気で楽しみにしていた富士山は雲の中…以前もガスで富士山を見た覚えがない…大きな岩が連なる山水画のような瑞牆特有の山容も見えない、残念!

小雨がパラツキ始めたので、早々に下山する。この時間になると登ってくるハイカーが多い。瑞牆山は近くの小川山と共に、クライマーにはよく知られた山であるが、登る場所が違うので全く出会わない…と言うことは、ハイカーが岩場への道(不動沢や北ノ沢)へは入ってこないと言うこと。次回、機会があれば登ったことがない瑞牆の岩に少しでも触れてみたい…と思うが年齢的にも、もうその機会がないかも………知れない…トホホ!イライラ!ムカムカ!…ムムムッ!でも、まだまだ、だぁ~ッ!!

 

賤ケ岳

UPDATE 2025-09-14


【日 程】 2025/09/13(土)
【参加者】 会員5名
【コース】 賤ケ岳登山口ー賤ケ岳山頂ー賤ケ岳登山口
【記 者】 okaQ


JRを利用して木之本駅から賤ケ岳~大岩山のコースをピストンの予定が・・・

お天気は不安定状態が続くの中の曇り?怪しい・・・京都駅で全員集合し相談の上、足の状態が万全でないメンバーもいる事から、なるべく早く降りる様に賤ケ岳のみのピストン(リフト使用もアリ)の短縮コースに変更決定。

木之本駅から登山口へは予定通り無料シャトルバスを利用。貸し切り状態!有難すぎて、メンバー全員でこのバスの運用継続の祈りを込めて賤ケ岳の登り下りはリフトに決定。登山口からリフトに乗りリフト山頂駅からようやく登山開始。あっという間に山頂に到着。展望は琵琶湖に浮かぶ竹生島、余呉湖、雲の掛った伊吹山、のどかな田園風景も見渡せてバッチリ!

賤ケ岳合戦の地に来たなアと感慨深く見渡そうとしていたら、地域のガイドさんがにこやかに近づいて来られスムーズにお話が始まり、みな耳を傾ける。お話の中でも柴田勝家軍の非業とも言える負け戦が決まった後のくだりが印象深かった。そして賤ケ岳の山頂は合戦の地ではなかった事には驚いた。果てしなく続きそうなガイドさんのお話の切れ目で、Fさんが上手にかわされて少し先のコルまで行く事にする。しかし数十メートル進んだところでメンバーが足に少し痛みを感じるらしく歩き方も不自然な為に引き返す事に。屋根付き休憩所でお昼を済ませ、無料バスの時間に合わせリフトで降りる。

歩行時間1時間少し。電車、シャトルバス、リフトの利用でほぼ遠足だったね~と笑いながら木之本駅へ。こんな山行も有り有りのアリ!かな?

比良奥ノ深谷 沢登り

UPDATE 2025-09-14


【日 程】 2025/09/07(日)
【参加者】 会員5名
【コース】 明王谷横林道ー牛コバー奥ノ深谷ー大橋避難小屋跡横ー牛コバー明王谷横林道

【記 者】 Koume.S


今シーズン明王谷→白滝谷→奥ノ深谷と同じ比良の沢を繋げて登る第3弾。

坊村の駐車場を8時出発。地主神社横のおなじみの林道を歩き、牛コバから入渓。3日ほど前に台風通過の影響で、普段より10センチ程水が深いらしい。歩き出していくつかの滝を過ぎた頃、Y師匠の首にヒルが。すぐにディート入りのスプレーで対応。なぜかいつもヒルに会うと嬉しそうな表情でヒル話がはじまる(笑)

流れの早い滝の左岸からOさんリードでロープをセットし、続いて登る。その先の高い滝は、右岸側のきつい斜面をタイブロックをセットし、慎重に巻いて登る。

深い釜の左岸をへつりながら、手が岩から外れ、深い水に首まで浸かってしまう。それでもまた挑戦する。水の深さにも慣れてくる。水から上がり、滝の近くの風が身体を震わせて寒く感じる。大きな滝、いくつも分かれた滝、途中ゴルジュも美しくて、バリエーションに富んだ沢。先頭を交代し、ルートファイティングしながら登るのも楽しい。

岩の幅の狭い滝は、手と足を突っ張ったり、身体の向きを変えたり。きつい水流の所は、Y師匠やOさんのお助けスリングが心強い。

今日は、大橋小屋跡横で、終了。喉も渇きお腹もすいたので、少し休憩をして、沢横から細くて崩れやすい登山道を歩き、林道に出る。

帰りにてんくうの湯に寄って、きれいさっぱり汗を流し、帰路へ。

この日も京都は、35度超えの暑さなのに、沢は、水温も低くなり、秋を感じる。今シーズンは、比良の沢を満喫している。

流れの早い滝を登る。
木漏れ日で、緑も水もきれい。
お助けスリングは、心強い。
左岸をへつりながら進む
深い釜横を思い切ってへつる。

亀山セブン 錫杖ヶ岳

UPDATE 2025-09-08


【日 程】 2025/09/07(日)
【参加者】 会員3名+その他1名
【コース】 加太登山口―柚子の木峠―錫杖ヶ岳山(往復)
【記 者】 里山


低山ながら山頂が尖った姿の錫杖ヶ岳は、亀山セブンマウンテンズの一座。

加太登山口を8:00に出発して谷道を進み柚之木峠に。その先の木の根だらけの細尾根を越えると 「胸突き八丁」の急斜面が現れる。むき出しの木の根と整備された段差のおかげで技術的には難しくないが、これはなかなかしんどい! それでも低山だし距離は短い。「急斜面だと、一段上るごとに効率的に登れるよね。」と言って進むうちに、差し掛かる鎖場。キタキターっ! これを楽しみに登ってきたのだ。程なく山頂到達。期待した眺望は伊勢湾上や鈴鹿の山並みに雲がかかって、晴れの割には見通しが利かなくて残念。足下の錫杖湖にほぼ水がなく、この夏の厳しさを思う。

山頂直前まで頭上を日差しから守ってくれた木々がなくなり暑いので、早々に退散して来た道を戻る。鎖場のクサリは下りで大活躍。鎖にぶら下がることなく必ず片手で周りの岩や木を掴むのは、登山の基本。登りでは、息を上げないようにゆっくりと時間を使ったが、注意しつつもベテラン勢のいつもの下山。予定時刻に登山口に到着した。(所要時間約3時間。休憩もゆっくり取りました。)

 

 

 

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根から

UPDATE 2025-09-06


【日 程】 2025/09/03(水)
【参加者】 会員3名
【コース】 尾白川登山口ー七丈小屋ー甲斐駒ヶ岳ー七丈小屋ー尾白川登山口
【記 者】 S.S


 亀岡を夕方に出発して、途中SAで休憩、仮眠をして、午前2時頃、尾白川の駐車場に到着。予定より少し早いが、ヘッドライトをつけて、登り始める。もちろん真っ暗で何も見えず、ただ前を見て黙々と歩いていく。2時間ほど経ち、ようやく東の空が明るくなり始め、木々の切れ間から日の出がきれいに見え、天気も良く、富士山、八ヶ岳、鳳凰三山も眺められ、今日一日が素晴らしいと予感させる。

 五合目からは登り返しの急登で、ハシゴ、鎖場が多くなる。7時すぎに、ようやく七丈小屋に到着。休憩の後、山頂を目指す。これ以降、森林から花崗岩の白い岩場が多くなる。Kさんが雷鳥を見つけ、写真を撮ったり、山岳信仰の石碑石仏にお参りしながら、岩場を慎重に通過していく。8時間かかって、やっと登頂。ここまでの長い道のりを頑張って歩いてきたかと思うと、達成感は格別である。仙丈ヶ岳、鳳凰三山、北岳、塩見岳と南アルプスの山々を眺めながら、ゆっくりと写真を撮り、休息する。

 下山の時、七丈小屋からがとても長かった。南アルプス特有の苔むした深い森に感じ入るのは、少しの間、見慣れてしまえば、感動は一歩一歩ごとに薄くなり、だんだん歩くのが嫌になり、一足一足前に出すことだけしか考えない。いつものごとくである。それでも歩いていれば、終わりがあるもので、5時前には駐車場に帰り着いた。それから、入浴、買い物、食事の後、帰路につく。長い長い一日でしたが、とても充実した一日でもありました。