平標山 仙ノ倉山

UPDATE 2025-08-12


【日 程】 2025/08/08(金)
【参加者】 会員7名
【コース】 平標登山口ー平標山ー仙ノ倉山ー平標山ー平標山の家ー平標登山口
【記 者】 S.S


前夜、亀岡を出発し、遠路はるばる新潟へ

午前7時頃、登山口に到着。天気は雨の心配はないが、山頂はガスがかかっている。ゆっくりと登り始め、樹林帯を抜けると、一面の笹原が広がっている。そこには、色とりどりな花々が咲き乱れ、実にきれい。今の時期は登山中、たくさんの花を見られ、心身ともに慰められる。

 稜線に出て、平標山から、仙ノ倉山へと向かうも、ガスがかかり、真っ白。しかし、瞬間、晴れて、眺望がきく。青空の下、笹原の中を木道がどこまでも続いていく。まるで絵画のような風景である。と、次の瞬間には、ガスがかかる。また、しばらくすると、美しい稜線があらわれ、心が浮き立つ。チラリズムといおうか、実に印象的だった。

 平標山から、避難小屋に下り、小休憩の後、長い長い林道を登山口へと帰った。

八海山 (大日岳・入道岳)

UPDATE 2025-08-12


【日 程】 2025/08/09(土)
【参加者】 会員7名
【コース】 八海山ロープウェイ-薬師岳-地蔵岳-大日岳-入道岳(往復)
【記 者】 OT


新潟遠征2日目。
ロープウェイの時間が遅いので、朝はゆったり5時位に起きゆっくりと乗り場に向かう。
数日前の低気圧、翌日からの前線と、悪天候の合間に挟まれながらも、この日は丸一日晴れてくれて、危険な岩場もしっかり乾燥してカラカラ😆

8時のロープウェイに乗って4合目へ、連休だが案外人は少ない。避難小屋を覗きつつ、まずは階段を歩き始める。
女人堂手前の6合目から、草木が生えていて一見分かりづらいが、道の左側が谷になって切れいて、滑落の危険性があるとY師匠から注意勧告が。2017年に高校生が1人なくなっているらしい。その場所にはピンクテープが貼られ、お盆ということもあってか、ゆりの花が添えられていた。
注意力を高め、山側に寄りつつ足元を慎重に一歩ずつ歩く。まもなく薬師岳に到着、日も高くなってきて気温はかなり暑い☀️

地蔵岳から順々にピークを超えていくと(ピークの名前は全然覚えれず^^;)、やがて今回の核心部、大日岳へ。ここからは「いかにも危険箇所」に。
日本海側の湿った風が急上昇して、北側に雲ができて南側は晴れているのが一目瞭然。いかに急峻かつこの付近で高い山かがよく分かる。ロープを出して確保してもらいつつ、プルージックで登っていく。下りは鎖を使って岩から体を離して下っていく。一歩一歩、靴が岩を捉えている感覚がなんとも言えない心地よさ。
大日岳を超えたときには、13時、ロープウェイの終電がちらつくが、ザックをデポして急いで入道岳へ。ちょうど雲が晴れて、越後駒ヶ岳・中ノ岳が最高にきれいに見えました。

帰りも谷に落ちないように気をつけつつ、急ぎ足でロープウェイへ、なんとか余裕を持って到着し、ちょっと雪遊びをして下山。


翌日からは前線が停滞して西日本〜日本海側全体で天気が不安定ということで、新潟遠征はここで終わり。楽しみにしていた夏休みだったので残念な気持ちがありながらも、いいコンディションで八海山に登れたことは忘れられない思い出になりました。癖になる岩場、話に上がっていた妙義山も行ってみたいな〜⛰️

元越谷は、鈴鹿の宝石箱やぁ

UPDATE 2025-08-07


【日 程】 2025/08/03(日)
【参加者】 会員5名
【コース】 鈴鹿山脈 滋賀県甲賀市 元越谷
林道ゲート元越谷→元越谷本谷(中俣)→林道ゲート
【記 者】 カリメロ


最高気温を更新する暑さの中、涼しさを求めて沢登りへ。
亀岡を6時半に出発し、鈴鹿スカイライン(国道477号)から野洲川ダムを越えて左岸に渡り、少し進むと、閉鎖されているゲートの前に数台の駐車スペースがあり、そこに駐車する。

8時前に到着したがすでに4・5台の車が駐車してあり最後の駐車スペースに駐車するものの、車の屋根に枝があたりキーキーと枝が当たる音がなんとも不気味(笑)

沢靴に履きかえサクッと準備をすませて、ゲート横にある隙間から中へ入り、入渓ポイントまで林道を歩く。
15分ほど歩いていると左上から、キャッキャと声がする。立ち止まって見上げてみると、木々の隙間からサルが見える。我々を仲間だと思うのかこちらを見ている・・・。
Y師匠の出番である。サルと石でキャッチボールを試みるが木に当たり、Oさんの方へ跳ね返る笑
Y師匠の投球レベルに身の危険を感じ、サルと戯れるY師匠を残し先に進む。

ほどなくして入渓ポイントに到着。斜面を降りて穏やかな沢へ。
冷た~っ!と言いながらも心地よい涼しさを感じながら最終堰堤を越えるとエメラルドグリーンの釜が現れ、キラキラと水面が輝く景色は、鈴鹿の宝石箱と言われるのも納得である。
ヘツリの練習を楽しみながら進むと元越大滝に到着。

落差15mほどの大滝、迫力がある。
よく見ると2人組が大滝の落ち口付近にいる。あそこを乗り越していくのかと先着の2人組を見守る。

大滝の右側ルンゼにはステップや枝などホールドがあるものの、滑りやすくスリップに注意しながら慎重に先輩の後をついていく。

滝の落ち口手前でロープを出し、カナビラとクイックドローの場所を確認。トップはKさん。Oさんはビレイ。新人の私は、Kさんの登り方をみて勉強するものの次は自分かと思うと緊張して写真を撮り忘れる。なんてこった、ごめんなさい。

Kさんが上がり、ビレイOKの笛がなり、私の番である。後続のOさんにテンションがかかってるか確認してからスタートするようにとアドバイスをもらい、慎重に進む。
足場を確認しながら足をかけて登ろうとするが、手足の短い私には四苦八苦。
Oさんがカナビラを外すように伝えようとしているが、上がることに集中しすぎて全く耳に入ってこず、そのまま上がってしまった。
気づいたときには時すでに遅し・・・。

テンションがかかり、どちらも外せずに、アタフタ…。声出してみるものの滝の音で全く届かない。

どうしたものかと数分モタモタしたところで、Kさんが近くまできて状況確認。

テンションを緩めてもらい、落ち口を乗り越えて、一安心。
もっと視野を広げて落ち着いて1つ1つ出来るようにならないとあかんなと反省。

登りきった後もすぐにセルフビレイをとる、登れたからと安心してたらあかんのや、気が緩んだら滑落とか事故が起こるからセルフとるまでは気を抜くなとY師匠。

大滝を登りきると、渓相がとても美しく、ヘツリの練習をしながら小滝を進み、ゴルジュっぽいところでは腰上までの深さがあったり楽しい沢ルートだった。

林道へと戻る急斜面を登り、1時間ほど林道を歩いてスタート地点のゲート前に戻ってきたのは12時前。
ゲート付近の駐車スペースには、奥の車は出れません状態で駐車してあり、そして外国人が多い。
片付けをしながら、外国人でもこんなところ知ってるんやなぁと言って着替えていたら、外国人の方がクルマダスノ?ツギ、トメマスと話しかけてきた。

流暢な日本語を話す商売上手なスリランカ人は、日本に来て20年以上、車の部品すべてあるよ、古い車でも大丈夫!ここに連絡してとY師匠に名刺を渡して談笑していた。

今年の梅雨明けが早く暑い日は、まだまだ続きそうだ。先輩方、まだまだご指導お願いします♪

白山「お花松原✾」

UPDATE 2025-08-04


【日 程】 2025/07/29(火)~2025/07/30(水)
【参加者】 会員3名
【コース】 1日目:別当出合駐車場ー砂防新道ー南竜ヶ馬場テント場ーアルプス展望コースー室堂ー御前峰ーお花松原ー室堂ートンビ岩コースー南竜ヶ馬場テント場(泊)
2日目:テント場ーアルプス展望コースー室堂ー大汝峰ー御前峰ー弥陀ヶ原ー砂防新道ー南竜ヶ馬場テント場ー砂防新道ー別当出合🅿
【記 者】 takenoko


 今回の白山は、「お花松原」が目的のテント泊。同じテント泊でも、前回の大峯とは全然違う。大峯は数え切れないほどのアップダウンがあり、長くて長くて、先が見えなかった。今回は、南竜ヶ馬場テント場まで4時間ぐらい頑張れば、荷物をデポでき、何とかなる(と思う)。デポ後の行き先・ルートは、テント場へ着いてから相談することに。

 

 別当出合登山口を出発し砂防新道へ。フジバカマ、黄色いオトギリソウ・オオバミゾホオズキ、白いナデシコのセンジュガンピが咲いていて、登りの疲れを癒やしてくれる。途中で、1ヶ月前の例会で登った別山が見えてくる。甚之助避難小屋前からは、長いチブリ尾根がキレイに見渡せる。南竜道分岐を過ぎると、イブキトラノオ・ハクサンフウロ・シモツケソウ・ヨツバシオガマのピンク色の花々が目立つ。そのうちニッコウキスゲも出てくる。

 南竜山荘で無人のテント場受付を済ませる。テント場で各自テント設営し、不要な荷物を置いておく。アルプス展望コースから室堂へ向かう。荷物を減らしたザックは、空身のように楽。でも、足は思うように動かず、1人遅れてしまう。残念ながら、周りは白くなりアルプスは見えないが、ヤマハハコ・チングルマ・アオノツガザクラ・ハクサンフウロなど色んな花が咲いている。平瀬道分岐を過ぎると、登山道の両側に白山を代表するクロユリとハクサンコザクラが群生している。

 室堂に到着し、これから御前峰と「お花松原」へ向かうことに。参道では、クロユリが少し残っていて、オレンジのクルマユリが咲き誇っている。紫のイワギキョウも登山道脇に咲いている。御前峰に到着するが、雲が多く展望はない。山頂のすぐそばには亀のレリーフがあると教えてもらう。御前峰から稜線上に進み、ザレた道を下る。池巡り用の地図があるが、設置場所がおかしいのか位置関係がわかりにくい。

 大汝峰登山口を通り過ぎ、中宮道・北縦走路分岐から下りが続く。つづら折りになってはいるが、段差があり歩きにくい。白山の裏側は通る人が少なく、足下が見えない所が多い。ずいぶん下った後に、ヒルバオ雪渓が出てくる。1歩1歩踏み込んで慎重に歩く。御前峰・大汝峰に行く人はたくさんいても、わざわざここまで300メートル降りて来て登り返す人は、ほとんどいないのだろう。

 たどり着いたお花松原の道標は倒れているが、マイズルソウ・ミヤマキンポウゲ・チングルマ・ハクサンコザクラ・クロユリが群生している。健脚なHさんとSさんは、お花松原から17キロ先にある中宮温泉が気になられる。前方の山の斜面に黒い大きな影があり、Hさんはクマかもしれないと笑って言われる。

 今から下って来た道を登り返す。無事にテント場まで戻れるかなぁと不安になりながら、Sさん・Hさんから遅れて、ゆっくり一歩一歩進む。雪渓は登るのはいいが、横切るのは滑りそうで難しい。つづら折りをやっと登りきり、大汝峰登山口からは千蛇ヶ池の横を通って行く。

 室堂で水を補給して、売店で買い物。掲示板には、「7/28 お花松原クマ親子3匹」と前日の目撃情報が書いてあるが、行く前に掲示板を確認しておかないといけなかった。花の見頃を知らせる地図には「お花松原 7/20 まだ 」とメモがあり、通る人が少なくて情報が乏しい。

 下りは、トンビ岩コースで。足が短い私は、2人よりも歩数が多くなるので、ここでも遅れてしまう。途中すれ違った方が落とされたというサングラスを、休憩場所で偶然Hさんが見つけられて、頼まれた通り南竜山荘に預ける。

 テント場に到着し、お花松原から無事に戻って来れてほっとする。1日目に今回の目的地「お花松原」へ行っておくことができて良かった。湯を沸かしてもらい、フリーズドライのご飯とレトルトのカレー・牛丼などで夕食。夕暮れになり、各自テントへ。今回のテント泊では、すぐ眠りにつけて良かった。

 

 室堂では日の出1時間前に太鼓が鳴らされ、宿泊者は御前峰へお参りに向かう。南竜ヶ馬場からは遠くて、3時出発では御前峰でのご来光には間に合わない。登山道の途中で日の出を見ることにするが、待っている間、朝露で濡れた下半身から冷えてくる。だんだん明るくなり、雲の演出もあり、素敵なご来光を見ることができた。

 室堂からは池めぐりコースを進み、大汝峰から御前峰へ進む昨日とは逆方向のルートで歩く。咲いたばかりの瑞々しいチングルマのお花畑、大汝峰の斜面にはハート型の雪渓、御前峰から下ってくる団体ツアー客もいる。整備されたハイマツ登山道の御前峰とは違い、岩がゴロゴロした大汝峰は登るのが楽しい。大汝峰から剣ヶ峰と御前峰を見る。下って、少し近道をして、御前峰へのザレ場を登る。ルートを外れるが、誰かが通っている。登山者が圧倒的に多く、この辺りは踏み跡が多い。

 昨日に続いて登頂した御前峰で、周りのアルプスを眺めてから下る。登山道横に白いイワギキョウも咲いている。室堂からは弥陀ヶ原へ下り、砂防新道へ行くことに。黒ボコ岩ではタイマーで記念撮影をしているグループ、ウェディングフォトの前撮りもあり、にぎやか。砂防新道では、夏休みのお孫さんを連れたおじいさんもいる。霊峰白山は、登山者がいっぱい。観光新道のほうを見上げると、ニッコウキスゲのオレンジが見える。花の多い観光新道も気になるが、テント場に戻った後に荷物を背負って黒ボコ岩まで登り返すのは私には不可能。(F会長からは、観光新道では熱中症に注意とアドバイスがあった。)

 テント場まで戻り、テント撤収。少し軽くなった荷物を背負って下る。3時間ぐらい。南竜分岐手前では、登山道入口の大きな橋とゴールである駐車場がギラギラ光っている。まだまだ遠い。下山中の遭難が多いので、注意して下り続ける。下りも、センジュガンピなど色んな花を見て癒やされる。

 

 お天気が崩れることもなく、水場やトイレが整備され、恵まれた環境でのテント泊。御前峰へ連日登頂し、色んなルートを歩き、花々も楽しみ、霊峰白山を堪能できました。翌日も愛宕山千日詣へ行かれる健脚なHさん・Sさんの後を追いかけて必死に歩いていたら、2日間で9万歩超えました。短い足で、よく歩きました。

南竜ヶ馬場テント場にて、荷物をデポ。
室堂から御前峰へ。クルマユリが咲き誇る登山道。
御前峰を下り、立入禁止の剣ヶ峰を前に。落石注意。
お花松原へ向かう途中のヒルバオ雪渓。
ミヤマキンポウゲが咲くお花松原からの白山。
平瀬道分岐より。
大汝峰より、剣ヶ峰と御前峰、翠ヶ池。
クロユリ群生。今回歩いたルート。

剣山〜三嶺縦走

UPDATE 2025-08-04


【日 程】 2025/08/02(土)~2025/08/03(日)
【参加者】 会員3名
【コース】 見ノ越ー剣山ー次郎笈ー三嶺ー名頃
【記 者】 S.S


 稜線歩きの醍醐味はこれから歩く道が尾根にどこまでも見え、振り返れば、これまで歩いてきた道をたどれる。まして、稜線が美しく、しかも快晴であれば、言うことはないであろう。

 美しい稜線として名高い四国の剣山から三嶺をテント泊縦走してきました。

 亀岡を深夜に出発して、明け方、見ノ越の駐車場に到着し、5時から登り始める。途中、キレンゲショウマの群生地に立ち寄る。キレンゲショウマはまだ咲き始めで、ひらいている花も少ないが、それでも可憐で可愛い。山頂は真っ白で、気分が上がらず、頂上ヒュッテで休憩していると、従業員の方が「8時ぐらいには、晴れますよ」と言われ、その言葉を胸に山頂に向かうが、山頂は真っ白しかも強風で寒くて、待つことなどとてもできず、時間ももったいないので、仕方なく次郎笈へ、進む。ところが、次郎笈の手前でガスが晴れてきて、見事な稜線が顔を出した。それからはこれまでが嘘のように、晴れて、気持ちいい風が吹いてきて、笹原、雑木林の尾根道を快調に進む。宿泊予定地の白髪避難小屋に予定より早く2時ぐらいに到着。そのため、三嶺まで、行くことに変更する。三嶺の手前の急登と鎖場をなんとか登りきり、4時前に山頂に。山頂で次郎笈から三嶺までの歩いてきた稜線を見た時の感動と達成感は言葉に尽くすことなどとてもできない。

 三嶺ヒュッテ付近でテントを張り、夕日、満天の星空と朝日を堪能し、ゆっくりと山やギアの話をしながら、名頃に降りていく。名頃からバスで見ノ越にもどり、お風呂と食事をとり、帰路につく。

 最後にこの山行にあたり、先輩から温かい励ましとアドバイスをいただいたことに深く感謝します。特に、Hさんには、昨年キレンゲショウマを見に、初めて剣山に連れてきていただき、その時に見た剣山から次郎笈の稜線の素晴らしさが、今回の山行のキッカケとなりました。本当にありがとうありがとうございました。