第二回平日山行の会 黄檗〜醍醐個人山行

UPDATE 2024-12-12


【日 程】 2024/11/29(金)
【参加者】 会員5名
【コース】 JR奈良線黄檗駅−高峰山登り口−高峰山−天下峰−日野岳−パノラマ岩−醍醐山登山口−醍醐寺−地下鉄醍醐駅
【記 者】 takenoko


 「平日山行の会」のメンバー4名とY師匠は、JR京都駅から奈良線の電車に。黄檗駅を降りると、山の会のメンバーと遭遇! 黄檗山萬福寺・黄檗公園横の道路沿いの紅葉を楽しみながら、登山口までの坂を登る。

 登山口から林道を進む。分岐からあまり整備されていない急登を登り、木に囲まれた高峰山(298m)へ。今日は時間に余裕があり、Y師匠から地図読みを教えていただけることに。地図上で行き先を丁寧に説明していただく。「道」のないルートを進む冒険さながらの山歩きは、子どもの頃に戻ったようで楽しい。今日このメンバーでしか通ることのないルートをたどり、長坂峠へ。(1年半以上地図アプリを使っているが、進行方向が表示されていることを初めて知る💦)

 天下峰への登り口には、役目を終えたかわいい鳥の巣が落ちている。関西電力の鉄塔の表示もあり、整備された歩きやすい道が続く。木漏れ日を浴びながら歩き進める。

 山頂プレートのない天下峰(348m)を通り、供水峠を経て、石が高く積まれている日野岳(373m)山頂で記念撮影。ここでも眺望はなく、休憩場所を求めて、見晴らしのいい「パノラマ岩」まで20分程歩くことに。(地下鉄石田駅方面からのルートでは、日野岳を隠棲の地にした鴨長明ゆかりの地・峠の名前の由来になった供水の祠があるそう。)

 パノラマ岩に到着すると、目の前には大岩山とソーラーパネル、伏見の住宅街。奥には愛宕山・小塩山から六甲山まで、左手には大阪の高層ビル群・あべのハルカスが見渡せる。ここで、黄檗駅近くで購入したパンと、Y師匠が用意してくださった紅茶をいただく。絶景を前にして、ゆっくり贅沢な時間を過ごす。

 休憩後、醍醐山へ続くユウレイ峠を過ぎると、幅の広い水平の道が続く。Y師匠は、この道が昔は何の道だったのか思いを馳せられる。醍醐寺横の登山口に下山。ほとんど登山者とすれ違うことはなく、地図読みの後は穏やかな山行であった。醍醐寺で紅葉を眺め、団地を通り抜けて地下鉄の駅へ。

高峰山までの急登
落ちていた鳥の巣
日野岳にて
「パノラマ岩」到着

比良縦走 武奈ヶ岳〜蛇谷ヶ峰個人山行

UPDATE 2024-12-07


【日 程】 2024/12/04(水)
【参加者】 会員4名
【コース】 坊村登山口ー武奈ヶ岳ー釣瓶岳ー笹峠ー地蔵岳ー横谷峠ー蛇谷ヶ峰ーグリーンパーク思い出の森駐車場
【記 者】 S.S


 亀岡を深夜3時半に車2台で出発して、”朽木グリーンパーク思い出の森”の駐車場に車をデポして、坊村に戻り、まだ暗い中ヘッドランプをつけて、6時前に登り始める。縦走の場合、出発地点と下山地点が違い、悩ましいが、車をデポできると、うまくいくことが多い。会の仲間に感謝‼︎

   御殿山の手前で明るくなり始め、快調に武奈ヶ岳に登頂。しかし、みるみるガスがかかり始め、北は真っ白、おまけに雨まで降り始める。下山撤退を頭に入れつつ、下山できる分岐でその都度判断。先を急ぐが幸いにも強くなることはなく、下界が晴れているのが見られるようになり、どうやら最後まで行けそう。林道があちこちにあり、分岐分岐で地図で確認しながら、慎重に進む。横谷峠の先で風が避けれるところでランチ、なんとこの頃から、晴れ間が見え始め、日がさすことも。これに元気づけられ、最後の蛇谷ヶ峰への急登を頑張る。山頂では晴れて360°の眺望。武奈ヶ岳から今日歩いてきた稜線もバッチリ見えて、感動 これが縦走の醍醐味である。朽木に下山して、車を回収して帰路につく。

 

 

紅葉の山でアイゼン&背負い搬送の練習個人山行

UPDATE 2024-12-02


【日 程】 2024/12/01(日)
【参加者】 6名
【コース】 比良山系 ヤケ山登山道
【記 者】 里山


今年の秋は遅く 紅葉が美しいヤケ山山麓。陽梅の滝に向かう登山道に、アイゼンとピッケルとヘルメットの冬装備3点セットの6人組。冬装備未購入だが、チェーンスパと借りたピッケルで練習参加した人もいて、その前向きな姿勢が嬉しい。冬山で自分のアイゼンで自分の足を引っかけて転倒する危険を考えれば、アイゼン&ピッケルでの歩行に慣れるのはとても大事。適度に岩ごろごろ段差ありの登山道を先輩の指導を受けつつ登った後、涼峠で昼食。

そして「背負い搬送」の訓練開始。
メンバ―は、先輩と男性3名と女性2名(私も含む)。当会の女性メンバーの中では平均的体重(と思いたい)の私が要救護者役(背負われる人)。
 まずは空のザックを作るため、一つのザックの中身を全部出して他メンバーのザックに分散。カラビナとスリングを準備(普段から緊急用として携帯しているカラビナ&スリングセットを3人分合わせて使います。)
 「百聞は一見に如かず」ここでは、空のザック、カラビナ、スリングをどう使うかの説明は省きますが…。
地面に座って動けない私と搬送者を搬送用の道具で結束すると男性でも両脇から2人が手伝わないと立てません。歩く時には、搬送者の前後にスリングを結び付け、それぞれの端を1名ずつが持って付き添う。重い荷物(私)を担いでバランスを崩しやすい搬送者を 上りでは前方の者が引っ張り、下りでは後方の者が引っ張りつつバランス補助。また、背負い搬送中は目線が下向きになるので周りが足元を見てやる必要もある。つまり1人を搬送するのに3人がかり。残りのメンバーが要救護者の荷物を運ぶので、+1名が必要。

私は順番にみんなに背負われて下り…やっと私にも背負う順番が来たと張り切ったら、先輩から「Fさんが実際に背負える相手はいないだろう」と言われ「それもそうだ」と納得。むしろ、本日の女性メンバーSさん(背は高いが私よりスリム)が、私を背負ったその馬力に脱帽。

練習したけれど、実は「背負い搬送」を実施するのは大変。それでも、山の中では電波の都合で事故の現場から救急要請ができる場合が少なく、もし、途中まででも自力で搬送できるパーティーなら、少しでも早く傷ついた仲間を救急隊に繋げることができる。直接に背負う力はなくても、「やり方」「補助のしかた」を実践できる人が多ければ、自分たちでできる事が増えて登山パーティーの安全度があがります。「リーダーが知ってるから大丈夫」と思ってはいけないのは「リーダーが要救護者になるかも知れない」からです。

一方、救助要請して現場で救急隊を待つにしても、するべきことは沢山あります。要救護者の安全確保や、できる限り傷病の状態を悪化させない努力、低体温症を防ぐ事。そして、自分自身の身を守ること。
これからの山行の機会に少しずつ練習を組み入れて、「できる登山者」にみんなで成長しましょう!