鎌倉谷山その他山行

UPDATE 2025-12-07


【日 程】 2025/11/30(日)
【参加者】 会員3名
【コース】 葛川中学校〜伊賀谷山〜八丁池〜鎌倉谷山〜葛川中学校
【記 者】 OT


晩秋から初冬にかわる、最高の天気の中、葛川中学校からの山歩きに行ってきました。ちょっと肌寒くて日差しが心地よい。山頂は散っているものの、三千院はグラデーションで紅葉が見頃のようです。

5−6年前にY師匠が遭難の捜索でやってきて、どんなところで道迷いしたのか見に来たとのこと。はっきりした登山道のないところで地図読みの練習をしたかった私にとってはうってつけの登山となりました。

葛川中学校脇の傍を通る、江賀谷(本来は、伊賀谷らしい)沿いから入山。P1 640 mまでの急登を登る。分かりづらい尾根と谷でできているピークで難しい。足元の獣の踏み跡、5-10m先の地形、折れた尾根の先の方の遠くの地形を全てよくみて、尾根筋を見失わないように歩く。尾根から少し外れたところが歩きやすく、踏み跡も多いが、離れすぎると歩きづらい上に地形を見失いやすいので注意。

一気に登りきりP1をすぎると傾斜がなだらかにP2からコルに降りて登り返すが、この地形読みがまた技術が必要。支尾根に入りこまないように気をつける。木の根っこから地面の高さを見て、一番なだらかなところを見つけて歩く。

コルは地形図に現れない10m未満のものもあったりするから、数を数えたりするとかえって間違いやすい。そもそも自分が気づかないうちに曲がったり、尾根が別れたりしているから、慣れないうちは、地形が複雑になるチェックポイントを予め控えておき、その周囲では何回でも立ち止まるのが良い。

江賀谷に合流するところまで降りて、八丁平に。アクセスしづらいところだが数人のハイカーや写真撮りに出会う。落ち葉もある急登をやってきたからか、意外と足がつかれていて、適温の平地歩きに心が休まる。

鎌倉谷山(地図では鎌倉山と記載)に向けて登り返しオグロ坂からの合流点を曲がったところで、地形がさらに複雑になる。コルや分かりづらい支尾根の繰り返し。支尾根はしばらくは歩けても、いきなり切れて谷に落ちているのがほとんどで、道迷いの挙げ句、滑落・遭難に至るのも納得できる。谷に降りても、普通の登山靴でロープ無しだと、転倒あるいは滝から滑落するのが関の山である。もし支尾根に入った場合は、すぐに間違いに気づき戻ることをためらわないのが大事。

帰りはあえて分かりづらい尾根の方から、ここはGPSにも頼って下山。

落ち葉があって柔らかく急なところをあえて降りたりして、この一年でフラットフッティングも少しはできるようになったなぁと自負しつつ。。。

なんてことない里山ですが、言葉にしきれないほどの学びがある山行になりました。「地図読み」とは言いますが、眼前にある「地形読み」に時間をかけることがまず大事で、それができれば自ずと地形図との照合ができるようになるのだと思います。

雪山ではトレースが無いところを歩くことも多く、これからいくらでも鍛えようがありますね!