【日 程】 2025/09/27(土)
【参加者】 会員6名
【コース】 小ヅッコ登山口―小ヅッコー大ヅッコー扇ノ山―「水とのふれあい広場」登山口
【記 者】 kangetu
兵庫県と鳥取県の県境に位置する1310mの扇ノ山に登ってきました。
海上集落からシワガレの滝の入口を過ぎると、ススキ原が広がる上山高原。更に車を走らせ、今日のスタート地点小ヅッコ登山口駐車場に着く。車から出ると、ヒヤッとする冷たい空気に思わず身を固めてしまう。
登山口から木の階段を上がり、しばらく歩くと小ヅッコ小屋。そこから針葉樹と広葉樹が混ざり合って生えている林を抜けると、見過ごしそうな小ヅッコ。この辺りから一面、広い範囲でブナ林が続く続く。綺麗で気持ちよく、心癒される空間である。木道あり木の階段ありと、整備された道を歩く。行く手のブナ林にうっすらもやがかかり、幻想的な世界に変わると「素敵やな」とつぶやく声が聞こえる。大ヅッコから最後の登りの先に展望台が現れる。鳥取市街、日本海は見えるが、大山には雲がかかっていて残念、見えない。そこからすぐ、広々とした山頂に到着。ここは鳥取県である。立派な避難小屋で休憩後、南を眺めるも氷ノ山も見ることができない。
往路と同じ道を下山する。大ヅッコを過ぎると、ブナ林の間から青空がのぞき、日が差してブナの幹や葉が光る。これまた綺麗なこと。平坦な道に差し掛かった頃、星空観察会参加者からの提案で「お地蔵さま」探しを始める。見つけられたお地蔵さまは、ブナ林の中で凛と立っている、風格ある一本杉の穴の中に祀られていた。ゆとりある山行だからこそできた楽しいひとときであった。分岐から「水とのふれあい広場」の登山口にコースを取り、無事下山。車窓から扇ノ山を確認し、山行を終えた。
山頂が扇を広げているように見えるといわれる鳥取市側からの姿をみてみたいものだ。