秋の気配?  能郷白山 =!=個人山行

UPDATE 2024-09-17


【日 程】 2024/09/06(金)
【参加者】 4名 (会員2名+会員外2名)
【コース】 温見峠登山口一コロンブスピーク一能郷白山一奥ノ院跡 往復
【記 者】 takenoko


 1ヶ月前 白山へ行かれた時に山行が決まった「能郷白山」。日本三霊山の白山にも行けていない登山歴の浅い私の中では、「白山」という名のついた京都からまだ近めの二百名山。717年 越前の僧 泰澄は白山を開山し、翌年に白山妙理権現を祀ったのが能郷白山の始まりだそう。開山1300年を超えている。

 

 名神の夜間工事通行止めが解除される6時頃に京都南ICに入ることができ、福井・岐阜の県境へ向かう。中部縦貫道大野ICで高速を下りて、周りの山を教えていただく。登山口までは、対向車とすれ違える場所が極端に少ない国道157号線。(いつも運転ありがとうございます。)途中で、今日目指す能郷白山がススキ越しに見えてきた。Kさんが入会された頃に、会で登られたことがあるとか。

 9時半過ぎ、青空が広がる中、福井県大野市・岐阜県本巣市の県境「温見峠」にある登山口(1050m)から入山。登り始めると、ブナ林の中を心地いい風が吹き、夏の終わりを一瞬感じたが、すぐに急登が始まる。400mほど急登が続き、「雨水や人の踏みつけによる浸食を減らすための」梯子が10台程ある。必死に登っていると汗が止まらなくなり、熱中症にも気をつけないといけない。

 途中、峠に1台だけ駐車されていた九州からのご夫婦とすれ違う。色んな山を回られているそう。登り進め、振り返ると周りの山々が見渡せ、Y師匠から案内していただく。ようやく急登が終わりそうと期待した辺りで、赤とんぼがいっぱい飛んでいた。もう秋がきてる? 山行中ほとんど虫がいなかったのは、きっと赤とんぼ達のお陰。

 急登を終えると、稜線上のなだらかな登りになるのでホッとする。コロンブスピーク(1492m)を過ぎると、頭に注意する箇所が何回か出てくる。色づいたナナカマド、足元には実のついたミズキの赤い枝が落ち、アキノキリンソウが咲き、リンドウは蕾のものがほとんど。登山道に横たわる「臥龍ダケカンバ」は、辰年の今年に出会えて何となく嬉しい。

 次は山頂かなぁ、と期待して裏切られること数回。やっと山頂(1617m)に到着し、青空をバックに、かわいい能郷苺の描かれた山頂プレート。頑張ってたどり着いたご褒美は見晴らしの良い景色。立派な一等三角点もキレイに残っている。

 次に、社のある奥の院跡へ向かう。春には大きめのカタクリが咲くという斜面を左に見ながら進んで行くと、ステンレス製の新しい社。2018年の台風で奥の院は倒壊し、ご神体は麓に下ろされたという。山座同定盤で周囲の山を確認。前回登られた時、岐阜県能郷谷登山口(714m)スタートの前山からの縦走は、大変だったそう。

  お昼休憩後、もう一度山頂へ立ち寄り周りを眺めるが、こんな青空でも、湿気が多くて白山は見えない。。。

 周りの山々を眺めながら下山し始める。荒島岳の右側に白山は見えないかなぁと思い、何回か立ち止まる。稜線上の緩やかな下りが終わると、急な下りが待っていた。登りの時には、ここを下ることを考える余裕もなかった。私は、苦手な下りでケガをしないように一歩一歩気をつける。途中、百名山の荒島岳とダブル山行中の男性とすれ違った。

 下山直前でも、もう1人すれ違ったが、14時半から登り始めて大丈夫かなぁ、とこちらが勝手に心配してしまう。この男性も荒島岳からの2本目なのかもしれない。もしかしたら夕日を見に来られたのかも? 最近の旅行会社のツアーでは、当たり前のように昼から登り始めるものが多いと、Y師匠は嘆かれていた。

 無事に温見峠へ下山し、帰路につき約2時間後に「花はす温泉 そまやま」へ寄り道。(運転ありがとうございました。)ハスの湯でキレイになり満足して、高速へ戻る。杉津PAで海に沈む夕日を眺め、定食・そばでお腹も満たし、再び京都へ向かう。名神の夜間工事通行止めにギリギリで間に合い、20時過ぎに京都南ICへ。

 

 平日の山行で、Y師匠の山仲間とご一緒させていただき、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

m(_ _)m

奥美濃の最高峰1617m
登り始めのブナ林
10本程の梯子がある急登
あと少しで、稜線上へ
クマザサの稜線
咲いているリンドウは、まだ少しだけ
山頂プレートにある「能郷苺」はどこ??
荒島岳の右側に白山??