【日 程】 2025/01/26(日)
【参加者】 会員4名
【コース】 イン谷口−堂満岳第3ルンゼ本谷−左ルンゼ−第2支稜−堂満岳山頂稜線上−金糞峠−イン谷口
【記 者】 takenoko
登山歴の浅い私は、山頂を目指すことが当たり前だと思っていた。1週間前の御在所岳に続いて、今週も山頂には行かない。
今回の山行は、すたスタ教室のワカン練習組と合同で実施。2台の車に乗り合わせ、道の駅 妹子の郷で合流後、イン谷口駐車場まで。そのことを知らず、当日集合場所で驚いたメンバーも。何名かの会員さんには久しぶりにお会いできた♪
8時過ぎに駐車場を出発し、1時間ほど歩く。渡渉してから、青ガレを登るワカン練習組と分かれ、沢に戻り、雪のない沢を登っていく。9時半頃、第3ルンゼの本谷を前にして、ハーネスとアイゼンを装着。Y師匠にスリングでセルフビレイコードを作っていただく。Sさんのワカンが、ザックにピッタリ取り付けられる。
再び登り始めると、まもなく、大きな岩が出てくる。先に登られたY師匠が50メートルロープを引き上げて、確保の準備をしてくださる。O先輩からアイゼンの前爪を使うように教えていただくが、自分の順番がくると、焦って足を引っ掛ける所がわからず、上手く使えない。ロープにも助けられ、力づくで何とかよじ登る。
雪が出てくると、始めのうちは何日か前(?)のトレースがあったが、途中からなくなり、順番にラッセルしながら登っていく。雪が深い。前の方が作ってくださったトレースを私が潰すことも多い。斜度が上がると、ふくらはぎが痛くなり、少し登るだけで小休止が必要になる。
落下すると危ない急斜面では、Y師匠がロープを準備してくださるので、怖さを感じることなく登ることができる。私は今回初めて、確保器でロープを繰り出す。自分が登る番になると、ロープワークのわからない私は何もできず、Sさんに全てお願いする。先に登られたY師匠から登ってくるように何度も指示されるが、まだこちらは準備ができておらず、「待ってください」を繰り返す。私の声が聞こえていたのかわからない。
Sさんが「堂満岳4回目の今日が、ロープワークもできて1番楽しい♬」とおっしゃった。地図アプリに載っている「登山道」ではない、冬だから登れるルート。
雪質に合わせて、足の置き方を変えるのが難しい。年末の武奈ヶ岳でも感じていたが、自分の荷物を少しは減らさないといけない💦💦 今日は足を置くとどんどん沈んでいき、空洞にハマることも。雪の中に木の枝があり足をかけることができたが、あの木がなければどうなっていたのか? すぐ横には、落ちると全身がハマってしまうような深い穴があり、身の危険を感じる。
登り続け、11時半頃、第2支稜の琵琶湖が見渡せる所にたどり着く。残り標高150メートル付近で、ワカン練習組と連絡がとれる。山頂に到着され、待ってくださることに。少し登るとアラレのような細かい雪が降ってきて、一瞬で辺りが白くなる。
深い雪が続くので、アイゼンを着けたままワカンを装着。(私の「あゆむくん」はダメでした。) 浮力があり歩きやすくなる。御在所岳に続き、木登りをしているような場所もあり、安定して足を置くことができる木に助けられる。
最後の急登を登り、12時半頃 堂満岳山頂の稜線上に到着。Y師匠がにっこりされて「修業だったな」と言われ、山頂で待機中のワカン練習組を呼びに行ってくださる。休憩時間がなくお腹もすいていたので、私はゼリー飲料を一気に補給。到着して10分ほど経ち、O先輩が後ろを振り返られ、琵琶湖が見えることに(気づかれていなかったことに)驚かれていた😊(色々とご迷惑をお掛けしました。)
40分程待っていただいたワカン練習組と合流し、金糞峠までの稜線上を移動。途中、下りのピッケルの持ち方が逆だと教えていただく💦 今日登ってきた斜面が見える地点があり、Y師匠は目を輝かせられて、もう次に登るルートを考えられている。
日の当たる休憩場所を探しながら、ワカン練習組に続いて金糞峠を下る。休憩後も青ガレを下るが、何度か足が引っ掛かりヒヤッとする。渡渉し、駐車場までの長い道を歩く。途中、積雪期搬出訓練をされているグループ、雪遊びに来られた子ども連れの団体がいらっしゃる。登山者も多く、人気があるイン谷口だが、残念ながら今週は雪が少ない。
私は山行中ずっと必死なので、余裕をもって歩けるようになりたいと思う。自分の安全を確保できるように、ロープワークも覚えていかないといけない。「修業」は、まだまだ続く。