近場のアルプス 加東アルプスその他山行

UPDATE 2025-11-05


【日 程】 2025/11/03(月)
【参加者】 会員2名(S.Y H.K)
【コース】 亀岡…加東市山口(R372を挟んで三草山登山口の反対側)…ため池畔P…尾根…P296四等三角点…鉄塔ピーク…数曽寺峠…大坂山…P324…数曽寺谷…車P
【記 者】 kamemaro


中国自動車道上り線を走るたびに「あの岩の多い山は、どこや?」と、気になっていた山…今回やっと確定することができた。

実は前日の2日に、高速道路をケチってR372号線…いや、三角形の底辺を走ると「亀岡市と加西市」は実に近いので…を走って加西アルプスから帰ってきた。すると見慣れている岩山に近づく「アレッ??」と思っているうちに、右側に三草山の登山口??では左の岩山はナンや?「あの山側に狭いけど車を止められますよ!私は登ってないけど!」と、メンバーから嬉しいアドバイス。

開けて今日3日は、藤内壁か鬼ヶ城へ行こうかと思っていたら、朝から激しい降り。こりゃダメかなぁ??…フト思いついたのが、晴れ間の多い瀬戸内の山…そんなら昨日見つけたあの山へ。教えてもらった登山口から…と言うことで約束をしていたKさんとゆっくりと出発。

R372は、阪神大震災の時、物資輸送路となり、大型トラックが3日も同じところに停車したままと言うことがあり、ついこの間、最後の峠が改修され走りよくなった。1.5時間くらいで山口の農業用ため池々畔に着いた。登山口を探すが面白そうで適当なところがなく、しかたなく道路脇の狭い空き地に車を止める。

車から少し山道(廃道)を進み、適当なところから山の斜面を登る。斜面が岩盤なのか乗っている砂利や石ころがよく滑る。10分弱登ると7~8mくらいの高さの岩の壁に行き当たる。右へ行っても左へ進んでも壁が続く(一般的には、2~300m戻り尾根の末端近くから登る方がよい。道はないが、適当に!)

しかたなく直登する。ホールドは何とかあるが脆くボロボロ落ちる。7m余りと言ってもノーザイルでは怖い。なんとか岩を登り切り安全地帯の広い岩尾根へ。

ここからは広い岩尾根を登る。立って歩ける簡単な岩場であるが、滑れば滑落する。一歩一歩確実に歩を進める。傾斜が緩くなり土の部分が出てくるとホッとする。P296まで登るとこれから進む尾根がよく見える。反対にあれだけ岩があった尾根は、木々が遮ってしまい岩場は見えない。両横と正面にのみ大きな岩場が見える。

鉄塔のあるピークまで登ると、かっこのいい大坂山(ここへ来るまで「大坂山」なんて山があるのを知らなんだ😁)が右手正面に見えてくる。一旦大きく下って登り返すようで…でも2~300mくらい、シレてるなぁ!と内心。

傾斜の強い斜面を慎重に下り数曽寺峠に着く。ここから車を止めた登り口までは谷沿いに良い道があるようだ。大坂山へは、真っ直ぐ尾根伝いに、今日最後の280m余りを登る。登るにつれ播磨平野の向こうに瀬戸内海や淡路島、小豆島まで見えてくる。所々に小さな岩が現れ、よい展望台を提供してくれる。

あっけなく広い山頂に着く。東の方には、この山塊の最高峰P459mが鋭く見える。「あそこまで行ってみたいなぁ…でも今日は、ここから南に伸びる尾根を末端まで下る」のが目的なので、東から北方向に見える丹波の山々の展望を堪能した後、南に延びる尾根に乗る。

尾根を進むとすぐに小さな岩場が現れるが、よい展望台となる。尾根は細いがしっかりとした踏み跡がある。まもなく送電線(播磨幹線)鉄塔を通過する。P324mまで来ると数曽寺谷に向かって登山道は下るようだが、ピークを越えて薄いヤブが続く踏み跡をさらに南へ進む。

ここからは尾根筋は左右2本に分かれているが、車のPの近くに続く右の尾根を進む。踏み跡は、シダに覆われ見えにくくなるが、イバラや低木のヤブを気にしないなら迷うことはない。でも尾根筋を外すと厄介なことになることは目に見えている。とにかく両横は傾斜は緩いが岩場が広がっているのだから。

進むにつれ踏み跡は不明瞭になる。地図で方角を確かめ、できる限り尾根を外さないように進むが、最後の緩斜面で灌木とシダ、ササに覆われ踏み跡は消える。谷筋はすぐそこなので、斜面を横切りしばらく進むと、P324や数曽寺峠に続く登山道に合流した。

この辺りの山では、三草山や西脇アルプスがよく知られているが、「加東アルプス??」は初めて聞く名前であった。いつも山の帰りに高速道路から見える岩だらけの山、状況が確認できただけで「スッ!」としました。